一隅を照らす

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「一隅(いちぐう)を照らす」とは、今できることを精一杯がんばって、自分自身の生命力を輝かせて、周囲を明るいしていくことをいう。私のように山口ローカルで活動しているものにとって、この言葉は一番真ん中にあるモットーと言うべきものだ。決して都会の画廊のように大きなことはできないけれど、日本列島の片隅であかあかと照らす存在でありたいと思っている。そのためにいつもチャレンジできることを見つけては取り組んでいく。美術家になりたい人に必要とされるように刺激を与えていけること。美術に胸が高まっていくワクワクする空気をつくり続けていきたい。

つまり美術家になりたいと志を立てた人に、それをやるための動機を増幅させて、具体的にどのようにしていけばいいなど、理想を追い求める人にアドバイスできる立場になること。いくつもの壁をピョンっと乗り越えるために、今現在やるべきことを自覚させて、最善の創作をサポートするのがポジションだ。美術家になりたい人に徹底的に美術と向かい合わせてやろう。この世の様々な価値観に誘惑されず、ひたすら自分らしい個性を意識させて、勝負できる表現を考える環境を整えていくことだ。

美術家になるための第一条件とは美術が好きであること。あまりにも当たり前すぎることだが、この入口から目指していかないと、やり続ける動機は保つことができない。本当に美術が好きだったら自然に打ち込み、いつの間にか必要なことに気が付いて成長していける。このような基本を自覚させること。好きこそものの上手なれがスタート地点。このことを自然に感じられる環境を目指して努力していこうと思う。