心の感度

f:id:gallerynakano:20200325001102j:plain


幕末の志士として大活躍した高杉晋作。その辞世の句と言えば「おもしろきこともなき世をおもしろく」である。これは今を面白く生きられるかどうかは、その人の心の持ち方次第に決まってくるという意味だ。この儚い人生について人一倍よく考え抜いて、どうしたら素晴らしいものにしていけるのか、いつも自問自答して探っていたのだろう。そして、それは自分の心の在り方によって決まるのだと悟った。自分だけが面白いと思うのなら、それは面白いものになる。真逆に自分がつまらないと思えば、それはつまらないものになるのだ。

つまり、どのような状況にあっても、その状況の捉え方でひとつで、なんとでも印象は変わってくる。まだまだ下手くそで厳しいと悲観するか、この調子で頑張ればなんとかなると楽観するかは、それぞれの人生観で自由な心で選んだらいい。自分と関わるものを寛容に受けとめて、何ごともチャンスの始まりと捉えたら、楽しいと思うことは何倍も増えることでしょう。時には不平を言うことも愚痴をこぼすこともあるはず。だけど、現実から逃避せずに受けて立つことが大切だ。その環境で最善を尽くしていけば、自分にしか味わえないものに巡り合う。そう、すべては思いから始まっていく。人生をなんとかしたいという思いから魂は磨かれて感度が上がる。とことん自分らしい真理を求めて面白くしていこう!

■ギャラリーナカノ42周年記念展 よにたち、よにたつ 2020年3月14日(土)~29日(日) 11:00-18:00 火水定休 出展者 加藤智子、佐々木範子、難波瑞穂、伴裕子、村上真実