ハングリー精神

f:id:gallerynakano:20200326234443j:plain


昭和の時代に経営の神様と呼ばれていた松下幸之助氏。その名言の1つに「なんとしても二階へ上がりたい。どうしても二階へ上がろう。この熱意がハシゴを思いつかせ、階段をつくり上げる。上がっても上がらなくてもと考えている人の頭からは、決してハシゴは生まれない」がある。一見は至極当たり前のことを言っている様で、実はものごとの核心を突いた重要な言葉だと思う。とにかく直感でひらめいたことは、その勢いのままやっていけばいい。どうやったら上手くできるかどうかは後から考えても十分に間に合うもの。何とかやってやろうと覚悟して必死に考え続けると、日常を見つめている目線が変わり、何かしらヒントを見つけ出していけるはず。どうやったらいいのかにこだわれば、常識を打ち破って新しい発想が生まれてくるものだ。

つまり「やはり無理だ」と否定的な考え方からスタートすれば、ハシゴだけではなくあらゆることの発想がなくなり、現状維持に留まって何も努力しないだろう。どうやったらできるのかと最善の手段を考えることで成長していける。ハシゴという存在に気付くことができたのなら、その延長線上の階段やエスカレーターなど、次から次へ豊かに生活するためにアイディアが生まれてくる。まずイメージしたことは行動することによってわかってくる。徹底した現場主義で学んでいこう。理論よりも実践を重んじた経験こそが大切なのだ。美術もまったく同じことではないか。実際に行動しなければ始まることはない。だからこそ、やってやろうと思い立ったが吉日だ。自分らしい才能を追求していくために、あらゆることに創意工夫して頑張りましょう!

■ギャラリーナカノ42周年記念展 よにたち、よにたつ 2020年3月14日(土)~29日(日) 11:00-18:00 火水定休 出展者 加藤智子、佐々木範子、難波瑞穂、伴裕子、村上真実