美術談義

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美術家になるためには、「こうすれば、もっと作品が面白い表現なるのではないか」、「こんな感じで色彩を活かしていくには、どうすればいいのか」、「より自分らしいパフォーマンスを発揮するには、何をすればいいのか」といった創作への改善点や疑問、方向性などについて、問題意識を持って語り合える仲間がいなくてはならない。そう、みんなでいろいろことを熱くなって、例えまとまりがつかなくても、お互いに思っていることを意見交換すること。さまざまな人たちと知恵を絞れば絞るほど、「こういう発想もあり!どうにか活かしてみよう」と、新しいイマジネーションが浮かんくる。やはり才能を知るために自分の姿を映し出す、鑑になる仲間の存在が必要になるのだ。個性を伸ばすためにいなくてはならない。

つまり、「三人寄れば文殊の知恵」だ。いわゆる凡人だったとしても、三人集まって考えれば良い知恵になる。たった一人であれこれ考えてみても、最善の知恵はなかなか浮かばない。しかし、三人集まって知恵を出し合ったら、素晴らしい発想が浮かんでくる。いろんな人たちとのやり取りの中で、より良い答えを求めることが大切なのだろう。

ちなみに私のギャラリーに何人かが集まれば、自然と美術談義になることが多い。もちろん、その目的は創作生活の未来を明るくすること。それぞれの作風を尊重し合い、才能を高めるために語り合う。自分では気が付かないことでも、いくつもの異なる視点で見つめることで、可能性を発掘する機会にしていこう。ついつい創作は自己完結に陥りやすいもの。そのようにならないために、たくさんの知恵を授けてもらおう。美術への意識を高められる仲間たちと切磋琢磨していくのだ。自分の才能を磨いていくために、歯応えのある仲間を求めて、チームになって成長していきましょう!