独学

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郷土の画家 香月泰男先生が学生時代に「ほんとの絵の勉強は、自分ひとりでやらなければならなかった」という言葉がある。これは師の強引な指導法に反発し、課題とは関係のない絵ばっかり描いたため、度々キャンパスを裏返しにして教室を飛び出しては、独学で西洋絵画から浮世絵まで幅広く学んでいだ時に言われたもの。その後、国衙会展へ出展して香月先生が父と慕い、生涯のよき理解者と出会い、彼らの推薦されて初入選。自分が心から素晴らしいと思えることを信じて、創意工夫し続けたことが実を結ぶことができました。

つまり、美術はただただ受け身になって学ぶものではない。自分独自の個性を育てる生き方が第一になるのだ。ついつい早く世に出てやろうとして、型にはまったことばかりすると、個性的な表現は生れません。だから遠回りすることになっても、美術という道なき道を歩んでいきために、自分の感性を羅針盤にして進んでいけばいい。平々凡々に生きる安易な道は避けて、心から充実感を感じられるように、大きな夢を持って様々な壁を乗り越えていこう!

■難波瑞穂展 これから私はあなたとともに 2020年9月18日(金)-27日(日) 11:00-18:00 (最終日 17:00まで) お休み 9月22日(火)、23日(水)