夢と儚い

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「ある人はベッドで眠り、ある人は電車で眠り、路上で眠り、またある人は戦場で眠ります。何を着ていても、どんな姿をしていても、眠る人間は美しく、そして無防備です。夢で逢えたら、夢の中なら、夢でもよいから・・・・・・、人の夢と書いて『儚い』と読みます。人は儚い夢を見て、心に鎧を纏(まと)います。冷たく、硬い鎧の中で見る夢は、まるで羊羹(ようかん)のように甘く、そして儚い」という野口哲哉氏の言葉がある。

あまい言葉とやさしい言葉は似て非なるもの。あまい言葉はその瞬間は心地良い。だけど、お酒と同じで醒めてしまえば現実に戻される。その人にとってやるべきことはさておき、その場しのぎの幻想に酔いしれているだけ。これとは異なり、やさしい言葉はどちらかと言えば、ひりひりと感じさせられる。その人のことを本気で考えたすえの愛のムチ。今すぐやるべき課題を忠告し、それに努力していくことを激励する。つまり、夢を叶えるためにはやさしい言葉が必要だ。夢の可能性を引き寄せるために自分を掘り下げていく。実際にあるものを意識することでチャンスは広がる。夢とは決して儚いものではなく、希望と一緒で叶えていくものだ。