どう伝えるか

f:id:gallerynakano:20211201013237j:plain


先週末、NHK Eテレ SWITCHインタビュー 達人達は、「おいしいをどう伝えるか」と題して、ドラマ 孤独なグルメで仕事の合間に食事を味わう主人公のサラリーマンを演じる俳優 松重豊氏と、食雑誌 ダンチュウの名物編集長 植野広生氏のお二人が対談。食にこだわったグルメ情報にとどまらず、普通においしいと言われるものの奥深さを独自の視点で語り合った。
その中で松重氏の「役作りは基本的にしない。コックさんで役者を例えるのなら、俺は最高の素材で最高の料理が作れると公言し、最高の素材以外の時はやりたくないという人より、今できることで程よく料理できる人の方が面白い。そういうハプニングは常にあるから、予定調和にならなかったことに動揺しないことが一番。出てきたものを率直に感じるというのか、その時々の流れでいけばいいと思えるようになった」という言葉が印象的だった。
つまり、自分ができない理由を探して、それでやらなかったら、失敗することはないだろう。こういう条件でなかったらできないとすれば、苦労を背負い込むことを回避できる。だけど、自分に都合のいい仕事ばかり選んでいたら天職と出会えることはない。新しい可能性を伸ばして、独自の世界を創るために、強い意欲を持つこと。さまざまなことをチャンスだと受け入れ、心で感じるものを積み上げながら、自分らしさを掴んでいけばいいのだ。