若者には重い責任を持たせ

一昨日の夜、NHK Eテレの番組 先人たちの底力 知恵泉は「坂本龍馬を育てた4人〜先生と同僚」。幕末をエネルギッシュに駆け抜けて大きな足跡を残した坂本龍馬は、どうやってその魅力的な人間力が磨かれていったのか?を、勝海舟中岡慎太郎などとのエピソードを通して、ひも解いていく内容だった。
その中で晩年の勝海舟が赤坂氷川の自宅で、江戸っ子らしく歯に衣を着せず語った時事談話集『氷川清話(ひかわせいわ)』に書かれた、「君たちは若者を小僧のように思い、いつもまでも風下に置くが、彼らを導くには卑屈にならぬように気を付け、高い気位を持つようにしてやらなければいけない。そして、重い責任を負わせ、いじめて鍛えるんだ」という言葉が紹介された。
これは、自分(勝)のもとに集まって修業する若者は、日本のためにという強い思いを持って活動している人たちなので、志のある若者たちが、堂々と修業できるように、なんとか取り計らってあげたいという、寛大な気持ちを表した言葉である。嗚呼、若者との付き合い方の極意を、具体的でわかりやすい言葉で言うんだろう。とても刺激的で勉強になった。私も同じような心で頑張ってみよう!