ちょっとだけよ

こどもの頃、土曜の夜のお楽しみと言えば、ザ・ドリフターズの公開バラエティ番組「8時だよ全員集合!」。基本的に生放送で、いかりや長介の「オッス!」に始まり、それから個性豊かなメンバーたちによる馬鹿馬鹿しいコントを見るのが大好きだった。その中でも加藤茶のタブーの音楽に合わせて「ちょっとだけよ」や、オーバーリアクションで会話の腰を折る「へっくしょん~~」は、当時の私にとっては神の聖域としか言えず、このギャグを見てはエネルギーが注入されて、生きててよかったと、本気で思うほど魂を熱くしてもらえて、やる気スイッチが思いっきり入っていった。

そんな加藤茶の警察官にふんしたコントのおかげで、いつの間にか覚えてしまった演歌がある。それは宮史郎とぴんからトリオが歌った「女のみち」。自転車に乗った酔っぱらいの警察官という設定の加藤茶が「わたしがささげた♪~ その人に♬~ あなただけよと♬~ すがあって泣いた♬♪~」という歌詞を歌いながら登場して、お約束で転倒した自転車から転げ落ちるコントには、お腹を両手で抱えながら笑い転げ回っていた。そのシーンを学校の休憩時間で再現するために、歌詞の意味は全くわからなのに覚えてしまったド演歌だった。

ところで、昨日ギャラリーでは創業45年目にして初のテレビ生中継で「シン彩祭アート展」をご紹介していただく。木村那津美アナウンサーさんやスタッフの皆様、テレビ山口のご厚意に感謝するのみ!一発勝負の生放送という独特の緊張感に包まれていたけど、丁寧な打ち合わせとリハーサルのおかげで無事に乗り切ることができた。井上真寛さん、川部那萌さん、山口功君、りおた君のそれぞれがそれぞれに自分らしく受け答え出来て本当に良かった。ドリフに負けないくらいのテンポの良さだと言いたい。もちろん、ドリフに比べて「ちょっとだけよ」程度だったことは言うまでもないことだ(笑)。