汝自身を知る

赤塚不二夫の言葉に「努力もしたよ。売れるまでは必死に勉強した。いまの漫画の世界はどうなっているのかなって人の漫画を読んだり、手塚治虫先生のストーリー漫画を読んで、あのスケールの大きさを感じて、『あれは先生のものだから、自分は違う道を行こう』と考えたりした」がある。

いわゆる成功した人と同じようにやったところで、そのまま上手くいくほど甘くはない。どんなに素晴らしい方法であっても、その本人ではないから、その通りにすれば失敗するだろう。成功への道のりには十人十色のやり方があり、時代や社会の流れにもっとも乗った人がチャンスを掴む。ある人にとっての最善は、ある人にとって最善になるとは限らないのだ。

 だから、アンテナを思いっきり張ってみよう。人生はいろんなことを知っていくうちに、さまざまな知識が広がって思考が深まっていく。心がワクワクすることだったら、勉強でも遊びでもどっちでもいい。受け入れやすいものをどんどん受け入れていけばいい。ただし、打算してはいけない。向上するために興味の趣くことを手がかりにして、可能性のあることを探っていきながら、それを学び続けることが大切になるのだ。自分らしい個性を磨いて、独自性を高めて生きよう。