草莽崛起

吉田松陰先生の名言に「草莽崛起(そうもうくっき)」がある。この言葉は「在野の人よ、立ち上がれ」という意味で、幕末に欧米列強に立ち向かうには、藩や武士という枠にとらわれず、国の人々ひとり一人が立ち上がり、国のことを考え行動すべきだという松陰先生が発した熱いエールであり、鼓舞するメッセージでもある。

草莽崛起論の中で「今の幕府も諸侯ももはや酔人なれば扶持の術なし。草莽崛起の人を望む外頼なし」と唱えて、今の幕府も諸侯も、もはや酔っぱらい同然だから救いようがない。 在野の人が立ち上がることを望む以外に頼みはないと、大衆に檄を飛ばして奮起を促したのだった。

昨日、萩へ行って陶芸家 金子司君と語り合う。日常のちょっとした場面で触れるものをヒントにして、ひらめいたイメージから独自性のある作品作りへ挑戦しているとのこと。飄々としながらも一瞬を逃さずに創造力を働かせるのはさすがである。とても良い刺激をいただいた。このチャージした熱いエネルギーをみんなと分かり合おうと思う。