ロバート・クレマー「ルート1/USA」

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山口情報芸術センターでは映画を芸術作品として捉え、世界の様々な地域の古典から新作まで芸術史
およびメディア史的視点から見て意義のある映画作品を紹介する「Select CINE TECTONICS」を
シリーズで開催。ドキュメンタリーも含んだ、山口では上映される機会がまれな様々な映画作品を、
映画作家やテーマ別にセレクトして上映しています。
なお、6月21、22日に上映される映画はアメリカを代表するインディペンデント・フィルムメーカー、
ロバート・クレイマー。60年代後半にベトナム反戦運動のなかで、映像による左翼前衛闘争集団
"ニューズリール"の結成メンバーとなり、70年代には、アメリカを離れ、フランスをベースに活動。
ドキュメンタリーとフィクションの境界を横断しつつ、さまざまな社会の現実に、生々しくも透徹した
視線を投げかけていく。その代表作の一つであり、クレイマー自身がカメラを廻し続けた巨編
「ルート1/USA」を上映します。
関連作品としてクレイマーが参加した「セレブレート シネマ 101」[宮岡秀行監修・原案作品]を
同時上映します。

■上映スケジュール■

2008年6月21日(土)
13:30 「ルート1/USA」(4時間15分)
18:30 セレブレート シネマ 101(58分)

2008年6月22日(日)
13:30 セレブレート シネマ 101(58分)
14:40 「ルート1/USA」(4時間15分)

会場 山口情報芸術センタースタジオC 山口市中園町7-7
入場料 700円(同時上映/入替なし)
定員 先着100名
※入場券は当日会場窓口でご購入下さい。

■ROUTE One/ USA■
1989年制作、上映時間255分 フランス
監督・撮影ロバート・クレイマー
編集 ギ・ルコルヌ、ロバート・クレイマー、ピエール・シュクルーン、クレール・ラヴィル、
キジャ・クレイマー
音楽(作曲・演奏)
バール・フィリップス、ピエール・ファヴル、ミシェル・ペトルチアーニジョン・サーマン
フロリス・ニコ・ブニンク
照明・製作 リシャール・コパンス
録音 オリヴィエ・シュウォッブ
出演 ポール・マクアイザック
製作会社 レ・フィルム・ディシィ、ラ・セット
作品提供 山形国際ドキュメンタリー映画祭

ロバート・クレイマーと友人ドクがカナダ〜フロリダ州キー・ウエストまで続くハイウェイ"ルート1"を
辿っていくロードムービー。カメラは、旅の途中で出会う人々や出来事、変わっていく風景をリアルに
捉えながら、当時のアメリカの現実と様々な問題を浮かび上がらせていく。

■セレブレート シネマ 101■

Celebrate CINEMA 101
1996年制作、上映時間58分、日本 Hi-8・Digital
監修・原案:宮岡秀行  
共同監修 織田要
参加監督
マルコ・ベロッキオ「一世紀の空虚」、ビクトル・エリセ「黄昏に問う」
ロバート・クレイマー「Meeting Robert Kramer」、青山真治「1/5」
ジョナス・メカス「映画は百歳ではない!」、ロブ・ニルソン「イザベルに会う」
ヒデホ・ウラタ「between the two...」、アレクサンドル・ソクーロフ「森のざわめく声」
織田要「A little screen on the hand」
音楽・演奏 鈴木治行
作品提供 スタジオ・マラパルテ
※DVーCAMでのプロジェクター上映となります。

映画生誕百年(1995年)の年に、映画作家・宮岡秀行が各国の映画作家8名に呼びかけ、
彼らがこの時期に映画を撮る意味を短編にしたものを1本にまとめた作品。
ロバート・クレイマーも「Meeting Robert Kramer」で参加している。

http://www.ycam.jp/cinema/index.html
山口情報芸術センターシネマ