一瞬一生

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香月泰男画伯の有名な言葉に「一瞬に一生をかけることもある。一生が一瞬に思える時があるだろう」がある。この言葉を私なりに解釈したら、「これを描くと決めたら、最後の作品になるかもしれないと覚悟して臨むこと。常にこの熱い気持ちがあったら、創作への意欲は掻き立てられて、表現力は鋭く突き抜けていく。目の前に訪れる一つ一つのモチーフを大切にして、ひとつの制作をまっとうした充実感を積み重ねれば、画家である人生はその一作に凝縮されるだろう」と、自分なりに理解している。
とにかく深い意味を感じさせられる言葉。いかようにでも捉えることができる。しかし、本質はたった1つ。「私の人生は画家として生きることを貫いている」が一番重要なメッセージ。本気で頑張り続けた経験は自信になるという、この本線から脱線することがなかったら、その人が感じたままでいいのだと思っている。つまり創作する人は小さなことでもやり切ること。夢中になっていくことで点と点が繋がってイメージは磨かれていく。自分らしさを脈々と求めていって、透明度の高い人生にしていきましょう!
■保手濱 拓 時をなぞろ 2019年8月21日(水)~9月1日(日)9:00-18:00(最終日は17:00まで) クリエイティブ・スペース赤れんが 山口市中河原5-12 http://www.akarenga.justhpbs.jp/