尾崎眞吾さんが金子みすゞの詩から想像して描かれた水彩画作品です。
ゆびきり
牧場の果にしづしづと
赤いお日さま沈みます
柵にもたれて影ふたつ
ひとりは町の子、紅いリポン
ひとりは貧しい牧場の子
「あしたはきつと、みつけてね
七つ葉のあるクローバを」
「そしたら、ぼくに持つてきて、
そんなきれいな噴水(フキアゲ)を」
「えええ、きつとよ、ゆびきりよ」
ふたりは指をくみました
牧場のはての草がくれ
あかいお日さま、ひとりごと
「草にかくれて、このままで
あすは出ないでおきたいな」
この他作品は尾崎さんのホームページで、ご覧いただけます。
http://www.ozakishingo.com/
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