2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

真摯に

創作が上手くいかなかった時は、それを他人のせいにしてはいけない。誰かに責任をなすりつけてしまうと、一時的にはスカッとして晴れるかもしれないが、自分の失敗や能力不足を棚に上げては、何も問題は解決していないままだ。上手くいかなかったことを、自…

多様性

創作をする若い人はいろんな世界を理解するために幅広い感性が必要だと思う。その興味の対象を美術だけに絞るよりも、興味の幅を大きく広げておいた方がいい。なぜならいつも変化していく時代の中で、新しい表現が生まれる可能性が高いからだ。美術以外に好…

実らせる

美術的なセンスの種子は誰もが同じように持っていて、それぞれ平等に備わっているものだと思っている。ただし、その種子がどんな土壌に育つかによって、どの種が芽を出して花を咲かせるのか違ってくる。例えそれが同じように扱われる環境であっても、自分の…

プレミアムフライデー

昨日、近くの商店街を銀行と郵便局へ行くために歩いていると、いきなり目の前に「プレミアムフライデーについて、どう思われますか?」と、ローカル局の女子アナウンサーさんが現れて声をかけられた。そこで「私は自営業で関係ないので・・・」とやんわりとお断…

他力本願

風が吹けば桶屋が儲かるということわざではないが、8年前に県立大学4年生だった臼杵万理実さんとの思いがけない出会いがなかったら、私は今ほど若者たちと仲良くなれなかったと思う。実はそれまでも多くの若者たちと出会い、最大限に知恵を絞って一緒になっ…

坩堝

先週、新聞記者の友人が遊びに来た時に、熱いトークを繰り広げていた若い美術家たちの姿を見つけるとすぐに「ここは平成の美術家のトキワ荘ですね」と、ニコニコ笑いながら語ってくれた。ありがとう!かつて手塚治虫先生をはじめ、数々の著名な漫画家を輩出…

種を蒔く

日々、少しずつでいいから成長の種を蒔いておこう。夢への熱い思いがあるのなら、こつこつと小さい芽を育ててやろう。みんな才能を与えられて生まれているんだ。自分なりに自分の魅力や面白さを見つけ出そう。例えやりがいのない単調なものに思えても、違っ…

連鎖

美術家になれるかどうかは自分一人で決められることではない。ある日突然に今日から美術家だと宣言すれば、その意志のままに創作できるように思われるけど、自分の意思だけで行動できるほど甘くない。そもそも良き理解者である師匠や切磋琢磨できる仲間たち…

酸素

時には心の窓の大きく開いて、新鮮な空気を入れてみよう!弱気に窓を締め切っているようでは、いずれ酸欠になってしまうだろう。この際、どうでもいい安っぽいプライドは捨てて、素直に心ときめき感覚を取り入れよう!人は誰でも生きている限り、感動する周…

偶然

人はどこで、いつ、誰かと出会うかもしれない。それは学校で、職場で、旅先などなどで、いろいろな場所で起こり得ること。ここ最近、私の場合はほとんどがホームのギャラリーで起きている。とても有難いことに友人知人に紹介してもらったり、初対面でも意気…

運鈍根

「運鈍根(うんどんこん)」とは、その昔から成功への秘訣だと言われる要素。一度、夢を持って取り組んだことなら、たとえ上手くいかずに失敗しても、簡単にはあきらめずに続けていくことだ。その過程で人に笑われて馬鹿にされても、成功を信じて根気強く続…

潜在能力

卒業制作展というものはその人の中に眠っている潜在能力を引き出し、これから先に創作活動を続けていくための動機付けが生まれるチャンス。学生時代、最後の展覧会に一生懸命努力することで、これまで自分でも気が付かなかった才能を発見し、それを育ててい…

不器用

美術家はどちらかというと言ったら、やや不器用な人のほうが伸びる可能性が高い世界。なぜなら器用な人は器用貧乏になってしまい、それなりに既存の美術を表現することは上手いけれど、 器用さ故に何かを制作すれば、それなりに小ぢんまりと出来上がってしま…

世代間

世代間のギャップとは、親子くらい年齢が離れた人たちとの価値観の違いについて使われる言葉だ。私はめまぐるしく変化する世の中のように、自分が変化することができないと諦めているため、若い人たちとの会話の中で不具合が起きても仕方がないと悟っている…

脳トレ

「脳は怠惰である。もともと怠け者である。楽しよう、楽しようとしている。」と、脳科学者・茂木健一郎氏の著書に書いてあった。まったくその通りだと思う。何か新しい刺激を与え続けないと、すぐに眠って休んでしまう緩さがある。日々をぼんやりと過ごして…

仲間

昨日今日に美術家を志した人が、いくら潜在的な素質があったとしても、そのままの個性では一人前になることはない。自分では独創性のある表現だと思っても、そのほとんどは世間知らずであって、なかなか面白い創作だと言われるレベルに到達できない。どうや…

タイミング

人と人との出会えるきっかけとは実に不思議なものである。ほんのちょっとタイミングがずれたら仲良くなることはなかっただろう。それくらい不確実なもので理屈を越えた何かが働いたと思える瞬間だ。裏を返したら出会いのチャンスはそうたびたびあるものでは…

自信

世の中は自分が自分を評価している以上に、周囲がこちらを評価してくれることはないだろう。自分はボチボチの能力だと低く思っているのなら、それが知らず知らずのうちに振る舞いになって伝わっていく。そこで人によく思われたいために本当の自分を隠してし…

新星

美術家を目指している若者は下手だと思われる人の方が案外面白かったりする。それは極端なことを言ったら、今までになかった個性が新鮮で、型破りで、異彩を放っている。これまでに観たこともない表現しているのだから期待して良いのだろう。過去にあった美…

kozi69×宇部彫刻

ただいま、ときわミュージアム第2企画展示室(ときわ公園内)では、宇部市在住のイラストレーター・中村幸治君 よるイラスト展「kozi69×宇部彫刻」が開催されています。会期は2月12日(日)まで。ときわ公園や市内に設置されている彫刻をモチーフに描き下ろ…

寄り抜く

本当のところはよくわからないけど、いわゆるブロードウェイミュージカルのオーディションとは、充分にトレーニングをして鍛えられた人たちが、舞台に立つための狭き門に挑戦することを言うはずだ。それは志す人の数に比べたら残酷なくらい小さな入り口。人…

多種多様

美術の世界はさまざまなものが混沌と存在している。わかりやすくきちんと分かれている訳ではない。雑にいろんなものが一色単に同居しているのだ。そんな雑然とした集合体では、夢は同じでもやり方はいろいろある。老若男女それぞれが自由で表現手段は多種多…

スマイル

昨日の午後、予告もなしに吉村大星君が近くの市役所であった新進アーティスト大賞の贈呈式帰りにやってきた。やったね!おめでとう!私は姿を見るとすぐにお祝いの言葉で称えた。彼は嬉しそうに笑顔を浮かべながら、この賞を目標に努力したことの胸の内を明…

祝、第9回やまぐち新進アーティスト大賞受賞

本日、山口市役所では第9回やまぐち新進アーティスト大賞贈呈式が行われ、栄えある大賞に山口市徳地在住の画家・吉村大星君が輝きました。大星君は今月で25歳。中学校卒業と同時に実父になる細密鉛筆画家・吉村芳生さんに弟子入り。アシスタントとして創作を…

自然体

もし、よくわからない美術と出会ったら、「こんな創作もあるんだな」と一歩引き下がって観てみよう。ちょっとした感性の違いは新しい気付きへの試金石。大きくずれていると思うのなら、ポイントを見つけ出してシンプルに楽しもう。なぜなら美術は答えがハッ…

前を向いて

どんな世界でもビギナーと呼ばれる時代は、能力的にも技術的にも目覚ましく成長できる。やればやるほど新しいことが身に付いてくるゴールデンタイム。しかしある程度の域に達すると、成長はあまり目に見えないものになってくる。自分の中に手ごたえを感じら…

奇天烈な

美術家とは一般人の常識にはない斬新な発想で創作する人。豊かな想像力で脇目もふらずにひとつの価値観に打ち込んでいる人をいう。それゆえに周囲から浮き上がった存在になって、時に奇天烈なキャラクターとして見られることもある。しかし、どんなふうに思…

本田健展 遠野のくらし 1987-2016

長門市生まれで、岩手県遠野市在住の画家・本田健(たけし)さんから、静岡県・掛川市二の丸美術館で行われる「本田健展 遠野のくらし 1987-2016」のご案内をいただきました。どうかご盛会になりますことを心より祈っております。 【概要】本田は20代の終わ…

エネルギー

人は誰でも何らかのコンプレックスを持っている。特に若い人なら実に些細にことでも、勝手に大きな悩みにしてしまいがちだ。しかし、コンプレックスとは大きく成長するためのエネルギー源。上手くいっていない現実を素直に認めて、自分らしい個性を発揮する…

一度きり

「モラトリアム」とは人間の発達を可能にする準備期間のこと。主体性を確立するために様々な役割を試み模索することを言う。つまり若さとはモラトリアムのことを指すのだ。だから自分の都合で何度もそれを延長してはならない。夢を持っていることが上手くい…