2016-01-01から1年間の記事一覧

感謝

今年も大変お世話になりました。おかげさまで新しい年を迎えることができます。これも皆様のお力の賜物だと心より感謝しております。ありがとうございました。来年は1月4日より営業を始めます。どうか引き続きご愛顧いただきますようによろしくお願い申し上…

充電

美術家は1つの作品を創り出すために、胸の中からエネルギーをはき出している。その姿は民話「鶴の恩返し」と同じようなもの。自分の羽根を抜いて織り込んで美しい表現にする。これを単純に言ったら身を削りながら創作しているのだ。このまま機械のようにやっ…

変化

世の中はいつも新しい何かを追い求めている。これまでになかった素敵な刺激を期待している。当然のことながら美術もその時々によって表現は変化していく。やっぱりフレッシュなイメージが伝わるものに心は奪われやすい。例え今流行っている表現であっても、…

美術家になる

絵は誰にでも描くことができる。それは事実であって間違いではない。しかし、誰にでも描ける程度の絵を制作しても、実際の美術の世界ではどうにもならない。プロの美術家としてデビューもできないし、ましてや作品を売って生活することもできない。この1年間…

挑戦

山口市生まれの画家・白藤さえ子さんは、来年1月12日~15日までシンガポール・マリーナ・ベイ・サンズ・エキスポ&コンベンションセンターで行われる東南アジア最大級の美術展覧会「アート・ステージ シンガポール」に参加する、ギャラリー小暮(東京・千代…

新春インタビュー

来年の元日より4日間、山口ケーブルビジョンで放映される『まちかどNEWS新春企画』に、山口市徳地在住の画家・吉村大星君が新春インタビューで約6分程度ほど出演いたします。なお、放映時間は以下のとおりになります。どうぞ視聴エリア在住の方はぜひご覧く…

私にとって今年を象徴する漢字一字は「真」である。実は他にも候補になる字がいくつもあったが、その中で「真」の意味を調べてみると無邪気な様子を表した「天真爛漫」、嘘偽りのない様子を表した「正真正銘」、けがれのない様子を表した「純真無垢」など、…

まさかまさかは必然だ!

今月中旬、ウィンドウに創作人形作家・柴田瑛代さんのサンタたちがやって来た。やっぱり予想通りに明るく空気が生まれてくる。本当に感性とは面白いもの。ほんのちょっとしたことで、心が躍動して楽しく感じてしまう。まばゆいオーラは素敵な刺激を与えてく…

矛盾

この世の中は矛盾だらけ。あちらを立てればこちらが立たず。しかし、その矛盾があるからこそ、いろんなことを考えて、何かの答えを生み出そうと努力する。もし矛盾なんてものがなくなり、すべてが計算通りになるのであったら、自分の価値観しか存在しなくな…

聖夜

今の日本は何でもかんでも経済に結びつけようとする傾向がある。たくましいというのか、節操がないというのか。いずれにしても花より団子。風流よりも実益を重んじるようになった。そのため、人の価値をお金で計る風潮が蔓延っている。人生を資産や収入で評…

鹿島丸

18日の夜、テレビ番組はNHK大河ドラマの「真田丸」の最終回とサッカーのクラブW杯決勝で欧州王者レアルと日本王者鹿島の戦いが同じ時間帯にあった。どちらも見逃したくない放送。そこでサッカーに軸にしながら、およその展開がわかる大河ドラマをハーフタイ…

夢の途中

一番最初に美術家になるために学ぶべきことは、成功への近道がないということだ。なぜなら美術の世界はライバルだらけ。夢を持って努力している人は数知れず、その道を極めた先人たちは無数に存在する。そんじょそこらの新参者は、そうそう簡単には認めてく…

インスピレーション

どこからともなく突然現れるインスピレーション。ここからまだできるはずだと可能性を信じる心に宿るもの。夢に向かって走り出すための起爆剤になって、ここぞという場面に生まれて変化をもたらしてくれる。人は誰でもマンネリズムに陥りやすい。知らず知ら…

迷信

迷信とは私の子供の頃まであった文化だ。今はもうほとんど存在していないに等しくなった。迷信とは合理的根拠のないもの。昔の人は社会秩序を守るための口実として役立ち、子供たちの躾のために利用されてきた。そんなことをしたら、バチが当たるとか、たた…

達観

才能というものがあったのなら必ず誰かが拾ってくる。これは気休めに言っている訳ではない。例え世の中の流れの中で流されたとしても、不思議なことに面白がってくれる人の元へ、いつの間にやら導かれていくものなのだ。なぜなら才能のあるとは自分の運命を…

自由

自分が思うように自由に表現していきたい!創作する誰もが純粋に感じていることだ。だけど、いざ本当に自由を与えられると、どうしていいのか戸惑ってしまうもの。なぜなら自分の思うまま、好きな世界をやることなんて、簡単そうで意外と難しいことだ。自由…

信念

美術家というものはそんなにカッコイイ職業ではないと思う。その実は普通の人より絵を描くことが好きだったり、純粋にモノを作ることに喜びを感じ、これでしか生きる道がないと覚悟している人をいうからである。それこそ世間一般の幸せに背負向けて、評価さ…

信じる

今流行っていることを追っかけるなんて儚いもの。眩しさに引きずり込まれて、あたかも知ったように顔をしている内に、やるべき大事なことの時間を失っていく。こつこつと地道な努力を重ねても上手くいかず、ついつい焦って健全な志に背負向けて、悪魔のささ…

つうと言えばかあ

ことわざの「瓢箪から駒が出る」なんて言うけれど、冗談半分で言ったことが本当に実現することだってあるのだ。先月、可愛い後輩君から共通の恩師が退職金を注ぎ込んで建てたカフェのお祝いを頼まれる。おお-、永遠のガキ大将で一生青春を楽しんでいる、あの…

自覚

約8年前、途方に暮れていた学生と出会った。どうしたのかと尋ねてみたら、それなりに打開しようと努力したものの、ついに万策尽き果ててしまったと言うのだ。だったらもっと頑張ったらいいじゃないかと励ました。もう迷うことはない。絶体絶命のピンチに立た…

繋がり

小さな繋がりを大切にしていこう!ただそれは人間関係のことだけではない。身の回りの生きものや草花、道でも山でも何でもみんな縁があって繋がっている。その何か1つが欠けてしまうだけで、人の感性は少し鈍くなるように思う。そうなのさ、この世はまだまだ…

道楽

美術家とは道楽に生きる人でなくてはならない!ただし、これは世間一般で言われる本職を忘れて、好き勝手に遊び呆けて放蕩することではない。本来、道楽という言葉は仏教用語。仏道の修行によって得た悟りの楽しみを表す。その修行に励む禅僧の生き方は、悟…

王道

作品の良いかどうかは自分で判断するものではない。作品を観た鑑賞者たちが決めるものだ。ただし、美術の流れは時代と共にどんどん変わっていく。その時に認められても次も同じように評価されるとは限らない。これを言い換えれば美術家は風評に振り回されや…

チャレンジ!

臼杵万理実さんは大学院修了後にバイトをしながら創作活動を始める。人生一度きりしかない。自分が好きな美術へ挑戦するのは良いことだ。例え失敗に終わったとして、まだまだ若いから何度でも頑張ったらいい。当時、彼女は目の前の小さなチャンスを断らずに…

脱皮

臼杵万理実さんの作品のタイトル「弱虫でもできること」。山大大学院時代にありのままの自分と向き合えるようになった時に名付けた。いつまでも弱いことを理由に逃げ回っていても駄目なんだ。じっと座り込んで未来を見つめても何も変わらない。過去も過去で…

マリミンブルー④

県県立大時代、臼杵万理実さんはそれなりに真面目に大学へ通い、スーパーのレジ打ちや居酒屋でバイトするなど、見た目は普通の学生と何一つ変わらなかった。だけど実際は目指している美術の世界で生きることが、どんどん遠ざかっていく無力感を味わっていた…

マリミンブルー③

美大受験に失敗。臼杵万理実さんにとって心の傷になってしまった。高校卒業後に入学した県立大学では胸に風穴があいたまま。もう1度、美大を受験したい。そのことばかりに思いを巡らせ、ただ時間だけが過ぎていった。ある日、友達と二人で上京して有名美大を…

マリミンブルー②

臼杵万理実さんは中学時代にバレーボール部へ入部。身体は小さくてとても非力。サーブがネットを越えないスタート。ただし、自分の選んだ部活動。途中でマネジャーを兼務したこともあったが、やめることなく最後まで続けた。その後、カリキュラムに魅力を感…

マリミンブルー①

その昔、冬の寒い時期に少女は毎日黙々と自分で決めた数ほど、小学校のグランドをグルグルと走っていた。決して走ることが大好きでも、得意でも、速くもないのに、顔を真っ赤にしながら精いっぱいの力を込めて走っていた。その姿を見守っていた担任の先生は…

恩送り

ちょうど3年前、ギャラリーでは臼杵万理実さんの初めての個展を開催する。実はこの年の5月に行った若い乙女たちのグループ展「KMY48展」で、臼杵さんがハガキ売上げコンテストで第1位になったことの副賞として企画。瓢箪から駒が出たのだ。あまりにも絶妙な…