
昨夕、山口情報芸術センターにて、中原中也賞を受賞した詩人で、アーティストとしても活躍中の青柳菜摘さんによるレクチャーパフォーマンスへ参上。詩集『亡船記』という航海によって発展した中国発祥の媽祖(まそ)信仰をきっかけに構想した、架空の航海日誌のような作品を、映像と文章を巧みに用いて、鑑賞者の想像力を刺激していった。
兎にも角にも子どもの空想から生まれる作り話のようなエキセントリックな世界。それをおとぎ話を楽しむように、現実離れした不思議さをただ肯定していくだけ。佐々木幹郎さんの著書に「詩の朗読は、つねに一回限りの身体的パフォーマンスであって、演劇に限りなく近い」という一節のように、青柳さんの創り出す不思議さを楽しめばいい。
やはり詩人は言葉によって集まった人たちの頭の中に絵を描くのだ。青柳さんは絵筆をペンに持ち替えても創造的な表現を生み出せる。それぞれの詩にふさわしい色で彩り、個性豊かな感覚で会場を包み込んでいった。なんてエキサイティングなパフォーマンスだ。思い生きりテンションが上がる。あまりにも酔いしれて船酔いしてしまった(笑)。





