2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

身の丈

アリストテレスの名言に「わたしたちは、年齢に見合った、それにふさわしい性質につねに注意をはらわなければならない」がある。 近年、それなりに美術の世界で生き抜いて来られたので、いろんなことで頼りにされることが増えている。それはこれまで様々なこ…

田舎の学問

画家 熊谷守一の著書に「川には川に合った生きものが住む。上流には上流の、下流には下流の生きものがいる。自分の分際を忘れるより、自分の分際を守って生きた方が、世の中によいとわたしは思うのです。いくら時代が進んだっていっても、結局、自分自身を失…

俯瞰

宮本武蔵の五輪書に「目の付け方は、大きく広く付ける目である。『観・見』二つの目があり、『観の目』を強く、『見の目』を弱く、遠い所を近いように見、近い所を遠いように見ることが兵法では必要不可欠である。敵の太刀の位置を知っているが、少しも敵の…

後天的な才能

坂村真民が残した「天才には、そう誰にでもなれないが、本物には、努力次第でなれる」という名言がある。 ないわゆる美術家とは生まれつき才能のある人が活躍する世界だと思われている。たしかに子供の頃から誰にも教わらなくて高いレベルの作品制作できる人…

褒めること

「創造性は繊細な花のようなもので、褒めることで花開く。反対に落胆させると、つぼみのうちにしぼんでしまうことがある」という名言がある。 私はいつも若者との接し方に気を付けている。よく褒めて育てるなんていうけれど、会って話をして関係性が構築でき…

美しいって

ゴッホが残した「絵になる風景を探すな。よく見ると、どんな自然でも美しい」という名言がある。 先月、山口市はニューヨークタイムズの「2024年に行くべき52カ所」の3番目に選ばれて以来、街には有難いやら嬉しいやら照れくさいやら、でも本当にどう受け止…

自分自身を磨く

松陰先生が残した「勉強しない人の気持ちは3つある。ひとつには『歳をとりました』、ふたつ目は『馬鹿ですから』と。そうでなければ、『私は才能が高く、もう学問は極めました』と」という名言がある。 人は自らが描く未来の理想像の大きさに合わせて成長し…

矛盾

岡本太郎の著書に「純粋であればあるほど人生というものは悲劇だ。人間はすべて矛盾の中に生きている。だから矛盾に絶望してしまったら負け、落ち込むのだ。それよりも、矛盾の中で面白く生きようと、発想を転換することはできないだろうか」という名言があ…

こつこつと

美術の世界へ憧れて飛び込んだ人は、やる気満々で参入したものの、すぐに海千山千の強者たちの壁にぶち当たって前に進めなくなる。ほとんどの人は好きでやり始めたのはいいけど、そうやすやすと成果が上がらないから、だんだんジレンマに陥っていく。ついつ…

全力を尽くす

岡本太郎の著書に「勝とうが負けようがどっちでもいい。平気なんだ。勝って結構、負けて結構。ただ、完全燃焼、全力をつくす」という名言がある。 先週末は県美展へ応募する美術家が一堂に会する場面があった。いわゆる入賞入選を目指す仲間と語り合えば、た…

知恵

アインシュタインが残した「知恵とは、学校で学べるものではなく、一生をかけて身につけるべきものだ」という名言がある。 人生はひとつの学校のようなもの。すべての出来事は学ぶべきものばかり。その人に必要な課題がタイムリーに現れる。それを自分なりに…

切磋琢磨

「人間はな、人生という砥石でゴシゴシこすられなくちゃ、光るようにはならないんだ」という名言がある。 いわゆる川の中の石ころは水に流されていくうちに、いろいろなものとぶつかり合いながら、いつの間にか角が取れて丸くなっていく。要するに、石ころは…

我以外皆我師

孔子の言葉にある「耳順(じじゅん)」とは60歳の別の呼び名で、年齢が60歳くらいになってくればいろんな人の話しを聞いて、素直に理解できるようになることを言う。いわゆる人生経験が豊富になってくれば、物事の本質が理解できるようになるため、どんな話…

真っすぐに生きる

岡本太郎の著書に「そもそも自分を他と比べるから、自信などというものが問題になってくるのだ。わが人生、他と比較して自分をきめるなどというような卑しいことはやらない」という名言がある。 例えば、人が100ほどいるといたとすれば、そのうちの90人は美…

遊び感覚

「成功する人たちはね、自分がどこへ向かっているかということはわかってない。ただ、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守ろうと思っている」という名言がある。 どこへ向かって生きていけば、ゴール達成ができるかなんて、確信を持っている人は誰もい…

挑戦者

「人生は単純だ。何かに挑戦して、ほとんどは失敗し、いくつか上手くいく。そして上手くいくことが増えていく」というレオナルド・ダ・ヴィンチの名言がある。 いよいよ今週末より今年度の県美展の作品応募受付が始まる。同展の審査員の顔ぶれは毎回代わるた…

仮説

昨日の午後、どうしても狩野芳崖展が観たくなって下関市立美術館へ参上する。実は数年前のある展覧会で芳崖の作品を観た時に、オンラインゲームなどに登場するキャラクターに似ているように思った。それは明治時代にこれまでにない斬新な水墨画を追い求めた…

ビギナーズラック

「どんなベテランもビギナーズラックにはかなわない。ビギナーのようにできる人を名人と言う」という名言がある。 誰でもみんなやり始めは初心者。最初からセンスがいいわけではない。どういう風にしていけばいいのか、よくわからないことばかり。けれど、そ…

磨き合う

革命家 チエ・ゲバラが残した「人間はダイヤモンドだ。ダイヤモンドを磨くことができるのはダイヤモンドしかない。人間を磨くにも人間とコミュニケーションをとるしかないんだよ」という名言がある。 ここ数日は若い世代の人たちと美術の話題を中心にあれこ…

井の中の蛙大海を知らず

ことわざの「井の中の蛙大海を知らず」とは、中国の黄河が世界で一番大きいと思っていた黄河の神が、黄河よりもずっと広い北海を初めて見て驚き、自分の無知を恥じていた時に北海の神が語った言葉に由来し、知識や見聞が狭いことのたとえである。また、それ…

評価基準

相田みつをの詩に「にんげんはねぇ 人から点数をつけられるために この世に生まれてきたのではないんだよ にんげんがさき 点数があと」がある。 いわゆる学校美術は何らかの評価基準を設定して成績表の点数をつけている。基本的には、課題制作の上手い下手で…

笑顔

書道家 武田双雲の著書に「書道の世界には書体の変化がわかる辞典がある。漢字の字源を追っていくと、『笑』と『咲』の字源が同じだということを見つけた。笑うと咲くを同じ漢字で表現したことに驚きを覚える。笑顔がたくさん増えている状況を見て、花が咲い…

良心

ゴッホが残した「良心は人間の羅針盤だ。その針はときに狂い、示された方角にはしばしば不規則さを感じ取るが、それでも指示に従うようにせねばならぬのである」という名言がある。 この前の日曜日、縁あって仲よくなった中学1年生と本気で話していると、頭…

疑問や不安

一昨日、ちょっと前から仲よくなった中学1年生が親御さんとともにやってきた。相変わらずいろいろと悩んでいる様子。どこか曇って重苦しさが感じられる。だけど、これは真剣に生きようとしている証拠。いくらでも甘えて生きていい時代に、真正面から疑問や不…

感触

サッカー日本代表元監督のイビチャ・オシム氏の名言に「我々は誰でも、何も学ばずに日々生活することはできない。眼があり、耳があり、そして頭があるのだから、眠っていない限り、眼を見て、耳で聞いて、頭で何かを理解する。 《中略》 つまり、いつも心を…

十進九退

仏教用語の「十進九退(じっしんくたい)」とは、仏教の修行は仏の考えに従って厳しく困難なため、 道を志した10人のうち9人は脱落して途中で諦めていく。または、悟りを得るためには十の努力をして九は実らず無駄になるため、多くの時間が必要になってしま…

何を求めて風の中ゆく

漂泊の俳人 種田山頭火の句に「何を求めて風の中ゆく」がある。この句の本当の意味はまったく知らないけど、そもそも山頭火が詠んでいたのは自由律俳句という、定型に縛られずに感じたままを自由に表現している。だから、どんな答えが良いのかを勝手にあれこ…

分をわきまえる

「分をわきまえる」という言葉がある。その意味は自分の身の程や分際を承知して、出過ぎたまねをしないこと。自分自身のことを客観的に見つめて、正確にできることと、できないことを知った上で、身の丈に合う手段で努力していくこと。何かの目的を達成する…

ハングリー精神

やっぱり何より大事なのはハングリー精神だ。もうこれで十分だと満足してしまうと、途端に緊張の糸がぷっつり切れて、それまで積み上げたものが一気に崩れる。そんな心配はまったく不要だと言わんばかりに、常に何かに飢えている緊張感が伝わってくる。夢を…