2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さくらさくらさく さくらちるさくら

この冬は私がこれまで経験した中で一番寒かった。これは体感的にもそうだったけど、データ的にもそうだったと思う。だから今年の桜の開花は遅くて、4月になって満開だと思っていた。しかし、3月中旬からは初夏のような日和が続いて、なんとあっさりと満開ま…

目覚める

昨日、岡本よしろう君がやって来た。こちらでの仕事が終わり、近日中に出発するとのこと。相変わらず義理堅い。この後に予定があるようなので、長く会話はできそうもなかったが、ここ最近、私がこだわっていることについて質問する。それは「30代前半に何か…

多角的に

美術作品については人それぞれ何を言っても構わない。公序良俗に反しない限り、何でも自由に語り合い楽しむもの。だからと言って簡単にぶっちゃけられたら身も蓋もなくなる。一般的に美術作品を鑑賞した時の感想は、自分が感じたり思ったりしたことを、素直…

初志貫徹

14年前、彼と初めて出会ったのは野球場だった。たまたま休みの日。夏の高校野球県大会。母校の応援に駆け付けたゲーム。相手チームの主力選手。打順は5番。守備はファースト。体格が良くて如何にも手強そう。なぜ、そこまで覚えているか?実は同じ中学の後輩…

オリジナリティー

どんな人でも自分の人生について書き綴れば一本の小説が出来上がる。みんな自分にしかない道を歩んでいるもの。それをそのまま文章にすれば、きっと読み応えのあるものになるはずだ。しかし、今のような情報が溢れた社会の中にいると知らず知らずに流されて…

境界線

今の時代、いろいろな境界線が薄くなってしまった。男と女も、若者と年寄りも、昼と夜も、正義と悪も曖昧になった。これは文明の利器が進化したことに伴い、何事も遥かに合理的になったことや、国際化が進んで異国の文化に影響されて、よく言ったらオープン…

耳学問

耳学問とは、自分で修得したものでなく、人から聞いて得た知識。聞きかじった知識のこと。志のある者へ師や先輩たちが役立つ知恵を授ける行為を言う。その昔、日本の美術は門外不出の観念が強いあるため、創作手段や技法について文章に残さなかった。それは…

日々是好日

昨日、座右の銘を聴かれたので「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」と答えた。この言葉は高校時代に正門そばにあった石碑に書かれていた。今日という掛け替えのない1日を大切にしよう!自分らしく主体的に生きていくことで、日々に好日を見出せるようにな…

リベラルアーツ

「リベラルアーツ」とは、人間性を豊かに育む幅広い知識や物事を深く専門的に追求する上で、土台となる基礎的学問の総体、あるいはそれを身につけるための教育手法を指す言葉。日本語では一般的に教養と訳される。私が若い頃、一般の方々はリベラルアーツに…

開眼

ほんのわずかな変化を楽しんでみよう!平凡な日常にほんのちょっと色をつけて遊ぶだけさ。マイナスだと思えることでも、意外と良い面が見えてくる。それは幻想なのかもしれない。しかし、人の心をどこか解きほぐすもの。新しいワクワクは生命力を燃やす。感…

努力するチャンス

思わぬ場所から見つかった30歳頃の写真。今見ると頼りがなくて、恥ずかしい気分になる。無我夢中に生きている顔だ。やる気だけは満々にあった。しかし、経験も知識も中途半端。また、新しい文明の利器や国際化の波が進み始め、社会構造の変化に戸惑うことも…

余白

昨日の午後、急用で広島市へ。滞在した約2時間の内、半分は移動に費やす。往復の新幹線と合わせると本当に弾丸だった。それでも路面電車の中での人間観察を面白かった。乗り合わせた人たちの、ちょっとした仕草や微妙な表情。そんな一瞬しか表れない個性を発…

第一条件

美術家になるための第一条件。それは美術が好きであること。あまりにも当たり前すぎることだが、この入口から目指していかないと、続けていく動機は保つことができない。本当に何かを創ることが好きだったら自然に打ち込み、いつの間にか必要なことに気が付…

衣食足りて礼節を知る

ことわざの「衣食足りて礼節を知る」。人は生活に余裕が生まれて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるという意味である。日本は戦後、絶え間ぬ努力によって劇的に復興。そして、高度成長期が終わった後は、文明国家になるために文化などの向上に力…

帰郷

その作品を観た瞬間、中原中也の詩「帰郷」が脳裏に浮かぶ。これは少し前にこの詩をテーマにした企画展を観たためなのか?いや違う。それよりも中也と同じような空気を感じてしまった。真面目で、不器用で、意地っ張り。それ故に生きていると辛いことと多く…

後半戦

人生の後半にやりたいことがある人になろう!人生の前半の義務教育から大学までは、過去の事例に基づいて努力すれば、それなりに目指した場所へ行ける。ハッキリとした目標があるのだから、あとはそこへ向かって頑張ったらいい!自分の適正を間違えなかった…

達観

人生の幸せはすぐそばにあるもの。それに気が付けるのかどうかだ。7年前、東日本大震災が起きた時に、何でもないように思える平凡な日々の中に、たくさんの有難い恵みがあることを知らされた。それまでも大きな自然災害に遭うたびに、多くの教訓が目の前に訪…

一枚の写真

一昨日、母が気まぐれに奥の展示台下を整理する。まったく予告もなくていきなりだった。花粉が元気よく舞っているこの時期に、ほこりまで躍らす気かと冷やかに見ていたら、その甲斐があってなのか、20数年前の写真が見つかった。嗚呼、懐かしい。これはY高美…

自由なベクトル

世の中にあることはいくつもの相反する二面性を持ち合わせている。ダイナミックさは繊細さに欠けて、やさしさは優柔不断さに繋がってしまう。例え同じようなものに思えても、その時の立場や境遇によっては、与える印象は大きく変わってくる。見る人の主観に…

若気の至り

今から約100年前の大正時代に流行ったゴンドラの歌。その歌詞のイントロになる「いのち短し 恋せよ乙女」は有名なフレーズだ。その意味は、乙女(若い)である時間は短いから思いっきり自分らしく生きるべきだ。すべては若くて血気にやってしまったこと。経…

真実はいつもひとつ!

今の世の中、創作に必要以上の情報が溢れている。ほんのちょっとネットを閲覧しただけで、数多くの参考になる言葉と出会うもの。これを真っ当に受け入れたら、消化できないまま、頭デッカチになりやすい。次から次へ興味が生まれて、じっくりと考えることも…

原っぱ

先日、あるお店を訪れた時に、居合わせた方から「ギャラリーって、どんな処なのですか?」と尋ねられた。すると私に代わって知人が「いろんな美術作品を紹介して、取り扱うスペースだよ」と答えてくれた。さすが常連さん!的確でわかりやすい説明だ。百点満…

やってみなはれ!

「やってみなはれ!」とは経営の神様と言われた松下幸之助氏の言葉。その意味は砂糖も塩もなめたことがなければ、その甘さや辛さはいくら説明したところで、実際に理解できるものではない。これは仕事にせよ商売にせよ何んであろうと同じこと!まずはイメー…

個性尊重

私は「成功者の真似をしても仕方がない」という自論がある。これは上手くいった人たちの体験談をお聴きすると、ほぼすべてのケースで物凄く努力されて、何があっても前向きに生きる術を持ち、さらに時の運に恵まれて成功している。この中で一番のポイントは…

ナイーブ

「ナイーブ」という言葉がある。その意味は飾りけがなく、素直であるさま。また、純粋で傷つきやすいさま。先日、版画家 大西靖子さんとお会いした時に、以前、ここで会ったことがある、ナイーブな若い美術家のその後について尋ねられた。そこで作品や画像な…

千差万別

人生はそれぞれ千差万別。誰一人として同じものはない。個性というベクトルの向きは違っている。それをわかりやすくするのは美術の力。言葉にすれば同じように思えても、表現することで明確にわかってくる。心で感じられる感覚は正直なもの。個性はないよう…

正しいという字

私が中3の時に放映されたテレビドラマ「3年B組金八先生」。数々の名場面があったが、その中で印象に残った台詞は『正しいという字は「一」と「止まる」で成り立っている。人は時として立ち止まって、「これで良かったのか?」と振り返って考えることが大切な…

四十にして惑わず

美術家になるための本当のスタートラインは40歳なのかもしれない。それまでは生まれ育った環境や取り巻く人間関係など、本人の意志ではどうにもならないことで優劣が発生する。最初から恵まれている人は、その利を生かしてリードできるだろう。ただ我武者羅…

変化できる者

先日、若者たちと談義していた時に、私の周囲に若い女性が多いことを指摘される。おおー、さすが若者!ズバッとストレートに聴くものだ。そこでその理由を淡々と述べた。これは私の若い頃に違い、美術大学の男女比が逆転し、必然的に若い美術家志望の女性が…

果敢さ

失敗は成功の母なのだ。例え1度や2度くらい失敗してもめげてはいけない。簡単に諦めずに失敗の原因を究明し、その原因を改善することで、ググッと成功は引き寄せられてくる。つまり、どんな時でも前向きな心で考えていこうじゃないか。このピンチは私を育て…