2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

歓喜の歌

皆様、今年も大変お世話になりました。おかげさまで大晦日を迎えることができまして心より感謝しております。ありがとうございました。この1年間、私なりに振り返ってみますと、またもや新しい試練と数々めぐり会ってしまい、その都度、たくさんの力に支えら…

フラット!

例えば美術の世界でビギナーだからといって、ただ一方的に教わるだけでいいのかというと、決してそんなことはないだろうと思う。ビギナーはビギナーなりに語ってもいい許容範囲がある。いわゆる美術の常識にとらわれてしまうと身動きができなくなる。自分が…

競争していく

どんな社会でも競争があること自体は好ましいこと。お互いに相手に負けたくない気持ちが生まれ、自発的に新しい可能性を求めて努力するようになる。言い換えれば競争があることによって、その世界に創意工夫がこらされて、新しく洗練化されて活気づいていく…

学ぶ

昨日、やまぐち街なか大学の主催で開かれた講座「東京といくつかの地方アート・シーン 1993-2019」に参加。講師の末永史尚君は地元出身で第一線で活躍する美術家。実は私の周囲には花の2009年組と言うべき、この年に20代から30代の人材と多く出会い、そして…

昨日、なかなか会えない年下の仲間から、ひさしぶりに一通のメールが届く。何ごとだろうかと思いながら開いてみると、なんと心が熱くなる言葉が書かれてあった。実はほんの少し昔に、友人から彼が落ち込んでいると聞き、何か役に立つことができないのかと考…

センスって

先週、初めてお会いした方から「どのような美術を観ていけば、センスはよくなるのでしょうか」と質問された。おお~、これは正直なところ、かなりハードルの高いお題だ。例えば画家と呼ばれる人が何かをモチーフに絵を描いたら、その表現の仕方は人によって…

日新月歩

先日、若手漫才師の日本一を決める「M-1グランプリ」が放映される。お笑い芸人の登竜門で、これまで数々の人材を輩出する。私は子供の頃から阪神ファンが高じて、関西のコメディーにも興味を持ち、以来、この手の番組はワクワクしながら見ている。自分なりに…

遺伝子を燃やす

純粋に人の力だけで実現できることとは、人それぞれ力が違うため一筋縄ではない。いわゆる科学と言われる分野のように、何らかの合理的な方法によって、標準的な力として導き出せることはない。いくらデータを集めても証明できない、そんな摩訶不思議な力を…

大いなる妄想

昨日の夕方、ひさしぶりに御年80歳の隣県に住む美術評論家が、県立美術館の「岸田劉生展」を鑑賞後にお越しになった。ようこそようこそ、ありがとうございます!そんなご挨拶もそこそこに、堰を切ったように岸田劉生の持論を展開し始める。「劉生は洋画家と…

これぞプロ!

私が高校生だった頃、萩で自ら登り窯を作って開業間近だった陶芸家が大病で困窮してしまったため、ここが医療費を集める事務局になったことがある。当時、このことを地元のマスコミが、こぞってニュースにしたおかげで、あちらこちらからたくさんの善意が届…

常識を超える

お いわゆる元気よく創作活動をやり続けるには、具体的にどんなことをすればいいのだろうか。私の答えはいつもモノの考え方を変えていける柔軟さを持つこと。なぜなら私たちの日常生活は知らず知らずのうちに、当たり前だと思っていることがたくさん増えてい…

自発性

今の時代、この世の中にはその人にとって必要以上の情報が溢れている。ほんの一瞬でもネットを閲覧してしまえば、世界各地から届く興味津々な話題に刺激され、あっという間に何かに夢中になりやすい。なぜなら人は誰でも「いつもなんだろう?」という旺盛な…

努力の天才

「人は生まれながらにして、生まれがいいとか、悪いといった違いはない。ただよく勉強して、物事をよく知ろうと努力する者は貴う人となり、豊かな人になり、勉強を怠ける人は、貧しい人になり、卑しい人になる」という格言がある。まったくその通りのことだ…

いだてん

NHK大河ドラマ「いだてん」。日本国の夏季五輪の様々な歴史と初代東京五輪大会を、前半は日本マラソンの父・金栗四三氏、後半は東京五輪招致に尽力した田畑政治氏の2人の主人公にして描いた物語。私は高校時代陸上部だったことと、私の生まれ年に東京五輪が…

継続は力

「何かを始めることはやさしいが、それを継続することは難しい」という格言がある。これは何かをやり始めた頃は新鮮な気持ちで取り組み、基本的なことを真面目に学んでいくため、センスやテクニックは目覚ましく進歩する。意欲満々な初心者に訪れてくる、右…

生きてるだけで丸儲け

明石家さんまさんの名言「生きてるだけで丸儲け」。私も‪この年齢になったから言うわけではないけど、とりあえず今日1日無事だったら、それでいいと思う日が増えてきた。特別に何かをやってやろうとしても、気力や体力は下り坂になっているため、今さら大志…

友!

2012年の秋、ギャラリーでは県立美術館の県美展の会期にあわせて、期待している26歳と24歳の若者2人の作品展を企画した。当時、なぜだかその理由はよくわからないけど、若い世代の人材と次から次に繋がっていった。今からこの現象について振り返ってたら、そ…

一期一会

人を泣かせる話と笑わせる話するとしたのなら、意外と笑わる話の方が難しいと言われている。自分が面白いと思っていることでも、独りよがりの域を脱しするこなく、相手に意図が伝わないまま、未消化になることが多いからだ。これと同じように愉快な雰囲気の…

親心

少し前にも取り上げて書き綴ったNHK連続テレビ小説 スカーレット。焼きものの里・信楽でヒロインが陶芸家を目指して様々な出来事を乗り越えて奮闘する物語。ここまで放映されたもので、個人的に感想を言うとしたら、陶芸家及び美術家など、創作で生きたい人…

私にとってこの1年を振り返った時に、象徴する漢字一文字と言ったら「協」である。その理由は公私とも、まわりの人たちと力や思いを合わせて、トライしていくことが多くあった。みんなで何かがあったら解決するために知恵を絞り、また、夢を達成できるように…

初心

いつの時代も20代後半に差し掛かった人は、若さだけでは前へ進めなくなってくる。ピチピチやキラキラとした眩しさは、成熟した人にまだまだ蒼いねと言われて一蹴され、社会での実績の足らなさを身を持って知らされる。だから創作する人にとっては一番の正念…

美術家は鑑賞者という存在がいなかったら、成り立つことができない職業である。それは演奏者が演奏しなかれば、指揮者だけいても成り立たないし、どんなに素晴らしい映画監督でも、物語に出演する役者がいなければ、映画を作ることができないのと同じだ。だ…

読解力

読解力という言葉がある。辞書で調べると「文章などを読み解く能力のことを指す。とりわけ教材としての文章の内容を正確に読み取る力という意味合いで使われる」と書かれてあった。なるほど、わかりやすい解説文だ。どちらかと言えば一般社会というより学校…

ドラマ

6年前の12月、ギャラリーで初めて個展をした若者がいた。その以前から知り合い、叱咤激励を繰り返した若者でもあった。彼女との出会いは今から考えても運命としか言えない。なぜなら彼女は私と若い世代との交流が盛んにして、これまでにない可能性を広げてく…

チーム化

向上心とは「もっとこうすれば、創作が面白くなっていくのではないか」や、「より自分らしい個性を伸ばすためには、どうすればいいのか」など、いつも自分が今できそうなことを探し、少しでも良くなるように意識を高めること。素敵な表現を目指して絶えず工…

時代

兎にも角にもの年月が過ぎてしまうのが早くなってきた。ほんのちょっとよそ見をしている内に、あっという間に新しいことに移り変わって、心地良い場所で立ち止まってくれることはない。ただ、すたすたと急ぎ足で歩いていって、ぼんやりしている人を置いてけ…

創作意欲を燃やす

本気で美術家と呼ばれたいのなら、ガッツリと創作意欲を燃やすことだ。ただ何となく美術をしたいなんて、軽々しいふらちなことは言わずに、もう、やむにやまれずそれなしに生きれないと堂々と語っていこう!とにかく自分の創作に真っ直ぐに取り組み、燃え上…

いわゆる世間一般の多くの人が美術家の才能は生まれつき備わったものだと考えられている。それなりに立派な血筋を受け継いだものでなければ創作はできないと思われている。しかしながら、果たしてそれは本当なのだろうか?その考え方は間違っていると言いた…

真っ赤な遺伝子

人は誰でもそんなに弱い生きものではない。自分でもよくわからない力を持っている。それはなかなか発揮することはできない。しかし、いざって時になるといきなり目覚めてくれる。その人にしかない特異な才能を使って、ピンチを脱出していけるのだ。 だから何…

視点論点

ちょうど1ヶ月前より県立美術館で開催中の「岸田劉生展」。私は劉生の作品を初めてまとめて観る機会にめぐまれる。そこで本展覧会では思いっきり作品を脳裏に焼き付け、しっかりと学ぼうと意欲満々に入館した。すると展示会場の設えが工夫されていることが目…