2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アクションあるのみ!

「気まぐれでも、何でもかまわない。ふと惹かれるものがあったら、計画性を考えないで、パッと、何でもいいから、そのときやりたいことに手を出してみるといい。不思議なもので、自分が求めているときには、それにこたえてくれるものが自然にわかるものだ」…

目標

「最大の危機は、目標が高すぎて失敗することではなく、低すぎる目標を達成することだ」というのは、ミケランジェロの名言である。 いわゆる美術のセンスや技術力は、ただ普通に作品制作をやり続ければ、自然によくなるほど甘いものではない。どういう美術家…

できる人・できない人

一昨日、親しい方から仕事の『できる人・できない人』について、短い言葉で特徴が30項目に渡って書かれた表をいただく。早速にそれを見てみると、なるほどと感心するものから、ややこじつけっぽいものまで、さまざまな視点で多岐にわたっていた。 その中で、…

日進月歩

種田山頭火の其中日記 (七)に「途中湯田温泉に浸る、飯蒸器を買ふ、温泉はよいかな、そして飯蒸器はありがたいかな(こんな器具でも手持のそれとの間にはいろ/\改良された個所がある、日進月歩といへば大袈裟だらうけれど、時々刻々進んでゆきつゝある時…

熱量

時々、「美術家になれるのは生まれ持った才能がある人ですよね」と、質問されることがある。たしかに、そういう人がいることは事実であるけど、実際のところ、ものすごく限られた人数しかいない。めったにいないからこそ、唯一の天才という称号を与えられる…

大器晩成

いわゆる美術鑑賞してから、その作品について質問することは、意外と簡単でなかったりする。例えば、初心者でも表層的なものなら、言葉にしてたどることはできるが、作品の文脈や背景、巧みな技術力などはある程度の鑑賞経験がなければできない。とにかく、…

青雲の志

2009年頃からギャラリーでは、若い美術家を支援する作品展を企画が増えてきた。そのきっかけは臼杵万理実さんと出会いに始まる。当時、彼女は大学4年生。卒業後の創作活動の展望が開けなくて迷っていた。そこで私なりに最善だと思えることをアドバイスしたが…

ワンチャンス

約20年前、子供たちを被写体に半世紀以上も活動しているベテランのアマチュア写真家とお会いした。この方の作品はすべて手動のフィルムカメラで撮影されたもの。ポーズをとらない自然体そのままで、元気いっぱいに動き回っている姿に、観る人は思わず微笑ん…

十進九退

仏教用語の「十進九退(じっしんくたい)」とは、仏道の修行は困難なため、 道を志した10人のうち9人は挫折して諦めていく。また、悟りを得るために一所懸命に10の努力をしたとしても、9は実らずに無駄になってしまうという意味を指す。 ちなみに美術家を目…

美術談義

昨日の夕方、閉店間際でお客様がいないこともあって、吉田朱里さんと作品談義に花を咲かせる。彼女の作品はまだまだ発展途上。いろんな面で未熟さが目立つけど、それらは新芽のようなもので、これから伸びていく楽しみがある。今、一番大事なのは自分にとっ…

born to be free

人は誰でも何かしらの個性を持って生きている。自分は個性的ではないと言うかもしれないけど、顔のつくり方も性格のタイプも違えば、好きな趣味や食べたいものにしたって、名前も生まれた所もすべてみんな違っている。だから、その人らしく生きようとしなく…

ファーストタッチ

新しい何かに挑戦した時は、最初のステップが大切になる。ちょっとでも上手くやることができれば、その喜びが引き金になってスイッチが入る。言いかえれば、小さな成功体験でも得ることができれば、この次はもっと頑張ってやろうと意欲満々に取り組めるよう…

スクラップアンドビルド

美術を学ぶことのひとつの大きなメリットは、それがあることさえよく知らなかった世界が開かれていくことである。特に若い頃だったら初めて観るものの方が多いから、「こんな面白いものがあったんだ!」と素直に驚いて、自分の世界を大いに広げることができ…

恩送り

7年と少し前、年に1度だけ山口大学で講義していたおかげで、週末のギャラリーには学生さんたちがよく出入りしていた。今より学生さんは自由な時間を持つことができる時代。それなりに出会いを求めていた。私はお客様がいない時だったら、あれこれとお話しを…

謙虚さ

「幸運の女神は謙虚さを好む。反対に自分を絶対だと信じて他人を見下すような人からは運は逃げていく」という名言がある。 ただいま個展開催中の吉田朱里さんには、数多くの師匠と言うべき有難い存在がいる。それはこれまで出会ってきた人たちの中に、自分に…

自問自答

ただ楽しくて好きだからやっているだけ。みんなに面白いと思われなくてもいい。もしかしたらたった1人だけが夢中になっているのかも。それならそれでもいい。他の人と比較してみようとは思っていない。自分自身が喜びを感じる濃密な時間を味わい。心が満たす…

天然の魅力

芸術家 パブロ・ピカソの言葉に「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」がある。 いわゆる子どもの発想というものは、いろいろなものが自由に交り合い、世の中の常識にとらわれたりしない。社会性が身についていないた…

アップデート

今年2月上旬、第11回やまぐち新進アーティスト大賞展に挑戦したものの、大賞受賞者の圧倒的なクオリティーのある作品の前に後塵を拝する。実は会場へ応募作品を搬入した時に、その作品は先に展示されていて、ひと目見た瞬間に「わあ、すごい!」と、素直に力…

魅力

先日、ネットニュースを見ていると「都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)」で、山口県は42位と前回の調査より順位を10ほど下がっていた。ちなみにこの調査は全国のあらかじめ登録している消費者からモニターを選抜し、インターネットで地域別…

最先端

山口情報芸実センター(通称 YCAM)が開館してから丸18年。あのオープニング企画「飛び交う光のメッセージ」の作品は今でも脳裏に焼き付いている。ただし、私にとっては負の遺産と言うべきもの。なぜなら、すぐそばに済生会病院があるのにも関わらず、一晩中…

「なるほど!」

「友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる」というのは、岡本太郎の名言である。 この夏、ある若い美術家と会話していた時に、「なるほど!」とうなることがあっ…

切り取り線

「『絵になる風景』を探すな。よく見ると、どんな自然でも美しい」というのは、フィンセント・ファン・ゴッホの名言である。 いわゆる画家が描く風景画とは、モチーフになる風景の中にあるものをすべて描写するのではない。画家の目に留まった1点からフォー…

おなじ年齢

「こんどの個展で、田中さんは画廊という室内空間に挑戦するという。ここでも部分や形を自立させるよりも、床や壁などと同じ材質で作品をつくり、周辺に融けこませて、画廊の室内空間そのものを、作品として変質させようとしているようである。どのような空…

心で味わう

「ほんとうに海を描くには、その場所の生活を熟知するため、同じ所で、毎日、毎時間、眺めつづけなければならない。だから、僕は同じモチーフを4回も6回も繰り返し描き続けている」というのは印象派を代表するフランスの画家クロード・モネの名言である。 自…

好奇心

「やはりこの研究がもとは好奇心からのスタート。だから、今の日本でも世界でも、流行りの研究テーマでコンピューターを使って結果を出すという形でやっているが、本当に面白い研究は好奇心から出た研究が大事だ」というのは、ノーベル物理学賞の受賞が決ま…

隠居

「一芸もいらず、能もいらず、遊もいらず、履歴もいらない。ただ日夜ともに武略、調略の工夫をすることこそ肝要である」というのは、毛利元就公の名言である。この言葉は、武士は武士であることを人生の第一に日々を鍛錬すべきで、そのような基本を忘れてし…

なぞなぞ

「この世に摩擦がなかったらどうなるのでしょうか?」という名言がある。 『なぞなぞ』とは、問いかけに対して、とんちを利かせた返答で楽しむ言葉遊び。その答えは事実や常識からはみ出し、ダジャレでこじつけ、ユーモアを使いながら表現していく。ちなみに…

個性的に

昨日まで開催した「お月さん、ありがとう!こころで描く十五夜展」は、おかげさまで無事にお開きすることができました。ご愛顧してくださった皆様に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。 本展は新型コロナウイルス感染症が沈静化しないため、…

時として創作している人は観てくれた人たちの言葉に触れてみよう。どんな感想であってもいいじゃないか。とにかく、自分に都合の良い感想ばかりを選んでいてはいけない。そんな言葉だけを選んでいるようでは進歩することはない。例え面白くないようなことを…

冒険

「未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である」という名言がある。 いわゆる地図に示されたとおりに、目的地へ向かって進んでいく航海は、冒険としての観点で見つめれば、まったく魅力のないものになる。冒険とは、それまで誰も通ったことがな…