2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ひみつきち

その昔、子供たちは「こんなことしたい人はこの指止まれ」と言って、一緒に楽しい時間を過ごす仲間を募っていた。そう、自分たちが好きなことで遊ぶために、声を掛け合って友だちを集めるのは普通なこと。そして、より自分たちが面白くなるように決めごとを…

自然体

昨日、とある方から若者と上手く付き合うためのポイントに尋ねられた。う~~ん、なんて答えたらいいのだろうか・・・、困ったなあ~。というのも私の周囲には多くの若者がいることは事実だ。しかし、そのすべての人たちとコミュニケーションがいい訳ではない。…

遺伝子

以前、読んだことのある本によると、人は誰でも2万数千もの遺伝子を持っているが、この内、どの遺伝子のスイッチがオンになるかは、育っていく環境によって決まると書かれていた。たしかにそのとおり!遺伝子(才能)というものはダイヤの原石と似たようなも…

宿題

本気で美術家になりたいと思っているのなら、自分で自分を育てる習慣を身に付けよう。ただ純粋に美術が好きなだけでなろうと思い込まないで、同じ目指していくのなら楽しくやれるように、自らに宿題を課して成長を把握することが大切だ。なんとなく好きだか…

戦争を知らない子供

「戦争を知らない子供」という歌がある。この歌は私が子ども時代に流行っていたため、その当時はなんとなく聴き覚えがある程度で、歌詞の意味がよくわからない大人の歌だった。とは言えいくら判断能力が低い頃でも「平和」と「戦争」の違いについてはイメー…

我以外皆我師

先日、県美の「香月泰男のシベリアシリーズ」の展示会場で親しいベテランの方とバッタリ出会った。なんとこの展覧会のために、わざわざ遠方からお越しになったのだ。そこで挨拶もそこそこに香月ワールドについて尋ねてみることにした。「どこに魅力を感じら…

40数年間、母がギャラリーを始めたおかげで、私は早くから美術に関わる人たちとの交流が始まった。当時、今と違って四角四面で融通が利かないことが多い時代。いわゆる真面目で潔癖さが蔓延していて、どこか息苦しい張りつめた空気が漂っていた。しかし、こ…

画家の言葉

東京か、パリか、ニューヨークでなくてはという考え方は昔日のものだと思っている。これはあくまで私の年齢で言えることで、若い人はそうでなく、別の考えを持っているかもしれぬが、私は私のことだけを考え行動に移せばよいのである。今からなおさらそんな…

水の如し

感性というものは普段からそれなりに使っていないと、わりと簡単に鈍くなりやすいものだと思う。だから毎日少しずつでもいいから使っていくこと。ほんの短い時間でも自分の好きなものに触れることで、日常から心を伸び伸びと解放させて、瑞々しくスムーズに…

飛耳長目

「飛耳長目(ひじちょうもく)」とは松陰先生の教え。その意味はわかりやすく言ったら、自分の足で稼いだデータベースのこと。松陰先生は兵学者として日本中のあちらこちらを歩き回り、また、江戸から戻ってきた藩士などに会って、様々な情報に触れていくこ…

舞台

シェイクスピアの言葉に「この世は舞台、人はみな役者だ」がある。この意味は、人は誰でも自分の人生の舞台の上に立って、自分らしい個性を活かした演技をするようなもの。自分にしかない人生の主役として、精一杯のパフォーマンスで演じていくだけ。だから…

相互扶助

ここでたまたま出会うべき人に出会えたのは、美術によって心通わせたい思いがあるから。誰でも道具を使わないと自分の姿を見れないように、自分の創作も鏡になる人と出会えなければ、勝手に思い込んでしまって理屈っぽいものになる。その人の創造力は人との…

発見

自分自身の気づきを大切にしていこう!美術の世界はどんなに立派な師匠や先生などに出会ったとしても、自分にとって本当に必要な価値の高いことは、決して教えてもらえることはない。自分にしかわからないもの、自分にしか見えないものを発見していく。創作…

意志

美術家として一人前と言われるようになるには、絶対にそうなってやるという強い意志が必要だ。なぜなら、どんなに才能があったとしても、それを磨いていく手段は、地味で単調な制作に他ならない。華々しく目に映っている世界も、実際は膨大な量の創意工夫を…

独創性

若い頃は他人の目線を意識し過ぎてしまうもの。ついつい自分のしたことに対する反応や、流行に乗り遅れまいとしゃかりきになったり、はたまた周囲の人の言動に影響を受けやすい。みんなに合わせておけば大丈夫なのだ。自分だけが人と違うことをしたら恥ずか…

起爆剤

イラストを制作する人にとっての自由とは、どういうことを言うのだろうか。それは勝手気ままに活動することや誰かに束縛されずに生きることではない。社会の中で生きていくために、他者と繋がることができる技能をいくつか持っていること。コンスタントに制…

素直なこころ

日常を素直な心で見つめるとは、どんなことを言うのだろうか?それはただ単純に見たまんまに受けとめて、素朴に感じたことをありのままに言うのではない。むしろこの場合の素直さとは、自分らしさを追求すること。その結果、周囲と異なった見解になって、異…

目標は遠くへ

自分のなりたいことの目標は遠くに設定して、ひたむきにそこに向かって努力しよう。なぜなら、どれくらい先に目標設定ができるのかによって、なりたいことの理想が大きく違ってくるからだ。もしそれが数年内に叶いそうなことなら、おそらく大したことはでき…

夢と信念

人は信念があったら夢へ挑戦して失敗することを恐れなくなるもの。自分らしい夢を持って、そこに向かって進もうと思えば、他人の視線などが気にならなくなるのだ。つまり、その夢を見つけられるどうかがポイントなのである。裏を返して言えば失敗を恐れてい…

無敵

無敵という言葉がある。その意味はある分野において非常に強くて敵対するものがないことだ。しかし、実際の社会における無敵という意味は、不要な争いごとをする相手を作らないこと。単純に言ったら無駄な戦いをしないことなのだ。 だからといって八方美人は…

飛耳長目

先週、図書館で借りた本の中に松陰先生の次のような教えがあった。「事を論ずるには、まさに己れの地、己れの身より見を起すべし、すなわち着実となす」で、天下国家を論じるには、自分が暮らしている場所と自分の立場から考えはじめるべきである。それこそ…

無我夢中

私の人生のモットーは「日々是好日」。この言葉とは高校時代に出会い、今日1日を肯定的に生きるために、やれることはすべてやろう!という意味に共感した。実際にこのようにやり切ることは簡単ではない。ついつい誘惑に負けたり雑念が湧いて横道にそれるもの…

ユーモアのセンス

ユーモアのセンスはその場のムードを明るく変えるエッセンス。鼻先をくすぐられるような、弾力性のある茶目っ気があって、円滑なコミニュケーションを演出する。一瞬にして重々しい空気を取り払って、会話のキャッチボールはスムーズになって、好ましい人間…

全身全霊

若い時にプロになりたいと思っているのなら、最初から持てる限りのすべての力を注ぎ込んで、気合を入れて挑戦することが大切だ。なぜなら「鉄は熱いうちに打て」ということわざではないが、創作に取り組む姿勢や基本的な生き方のスタイルは、だいたいこの時…

師を求める

禅宗の教えに「善者に親近すれば、霧露の中に行くが如く。衣を湿さずといえども時時に潤い有り」という言葉がある。その意味は霧や露の中を歩いていると、いつの間にやら衣を潤してくれるように、善者(良き導き手)に接すると気付かない内に徳が身に沁みて…

遠い道

先週、ある方から美術家を目指すための最短コースについて質問される。どうやったら早くなれるのでしょうか?私はこのような問いがあった場合、「それは永遠の謎ですよ」と答えることが多い。なぜなら確実になれる手段かわかっているのなら、誰でもその通り…

若さ

若さとは活力に満ちている状態のこと。これをわかりやすく言ったらやる気満々!漠然とした未来に希望を持ち、夢を実現するために果敢に挑戦する。例え失敗してもいい。それは自分の実力を知る学びであって、成功するための試金石になっていく。何をやっても…

柔軟さ

いつも自分の考え方はこうであると固定化せず、目の前に起こることを柔軟に捉えてみよう。すぐにこれは何々なのだと決めつけずに、いろんな角度から触れていくことで、新しい可能性を見い出していける。パッと見の好き嫌いの壁を乗り越えて、その印象を変化…

青雲の志

美術家になろうと志を立てることは誰にでもできること。しかし、実際に美術家になれるまで頑張り抜ける人は少ない。なぜなら美術家なるための才能の源泉、自分の中に眠る潜在能力を発揮していくには、いつも様々なものに好奇心を持って、豊かな想像力であり…

伸びる

先月、近くの文化施設で行われた子ども絵画教室の発表会。子どもたちは自分たちの頭に浮かんだ世界を自由に表現していた。なんともユニークな空想力で描かれた絵画。廃材を上手く組み合わせて作られた人形。そして、なによりも印象的なのは大人にはできない…