2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

じたばたもがきやり続ける

先日、来店するなり熱心に1つずつ作品を観て回る若者がいた。おそらくその真剣な表情からして、ご本人も創作活動している人だろう。そこで余計なことは何も言わず、自由に観てもらおうと見守ることにする。まったくの初対面でもあるため、変に近づかないで適…

若者たち2020

このたびのグループ展の入場者数はとても良いペースで推移している。2007年より県美展と同時開催を始めてから、もっとも多い人出に恵まれて対応に追われる。てんてこ舞いという言葉で形容するのがふさわしい日々。やはり吉村芳生さんの持つ求心力は素晴らし…

ただいま開催中の「県美界隈展 『花』、Y氏とともに」はいよいよ最終週へ突入!このY氏こと超絶技巧の画家として知られる吉村芳生さんは、美術界に大きな足跡を残して、2013年12月6日に63歳で天へ旅立っていった。その日の早朝、訃報を知らせる電話を受け取…

青春の特権

「青春の特権といえば、一言を以ってすれば無知の特権であろう」という格言がある。その意味は青春時代なら、かじった程度の知識であっても、まずは行動することが許される。または、勉強不足で知らないことを恥ずかしがらずに知らないと言ってもいい期間の…

令和の青春時代

昭和時代の偉大な作詞家と言えば阿久悠氏。私が子供の頃、テレビの歌謡番組では数知れぬほどのヒット曲が流れていた。その中の1つである「青春時代」。たしか小6の時で歌詞の意味もよくわからずに口ずさんでいた。数年前、図書館で借りて拝読した阿久悠氏の…

諸君、狂いたまえ!

昨日より始まったサッカーJ2リーグに参戦する地元クラブチームのレノファ山口。プロスポーツのなかった山口県に新しい文化を切り拓き、今や多くのサポーターたちがスタジアムを訪れて、そのひとつひとつのプレーに行方に熱く燃えている。今年のチームスロー…

この世もあの世も

13年前の県美展へ不退転の覚悟で臨む画家がいた。その前年、「これなら大賞を取れるはず」と期待した作品は、惜しくも次席になる優秀賞にどどまり、思いもよらぬ結果に苦渋を飲まされた。本人にしたら「まさか」のひと言に尽きる。どうしてなんだ?何が足ら…

まわり道

人生は回り道してこそ面白くなるもの。例えば、誰でも同じゴール地点を目指すのなら最短距離を選ぶだろう。如何に効率よく無駄のない経路で行きたいと思うはず。そこへ向かってまっしぐらに駆け抜けようとする。だけど、スピードを競い合うレースならともか…

どこまでも続く旅

「すべての道はローマに通ず」とは、目的までの手段や方法は何通りもあることの例え。私は美術へ挑戦する人を励ます時に好んで使うことが多い言葉だ。なぜなら、ほとんどの人は自分らしく個性を発揮できる道を探している。いつも美術の世界で上手くやってい…

老若男女不問

高齢化率とは65歳以上人口が総人口に占める割合を言う。ここ山口県は直近の調査によると全国平均28.1%を上回る33.9%。上から4番目の高さである。私もこれから10年生きることができたら仲間入りする。決して他人事の話ではすまされない。そういえば、昨年行…

愚直さ

どんなに素晴らしいと言われる人でも、なんでも得意にやっていける訳ではない。人はそれぞれ向き不向きや得て不得手を数えたら限りなくある。すべてのことに万能に生きられる人なんていないのだ。いろいろな凸凹があるからこそ、その人にしかできないことは…

ローカル

今の日本列島はなんだかんだ言っても生活水準が高い。例え地方都市でもインフラは整備され、普通の人でもある程度のレベルで暮らしていける。ネット環境も良くなって買い物の選択肢は都会との差がなくなった。さらに全国チェーンのコンビニや外食産業、衣料…

熱い魂のキャッチボール!

二十歳前後の若者なら「美術家になる夢に向かって、とことん頑張ってやるぞ!」とやる気を満々になっていけるもの。とにかく美術家になりたいことに純粋に燃えて、実現するために様々な創意工夫を繰り返せるだろう。しかし、どんなに希望に燃えていたとして…

2009年の春、大学へ親しい先生から呼ばれて、10人足らずの美術を学ぶ3年生に、一コマだけ講義してみないかと提案される。たった1日だけの90分一本勝負。当時、私の経験してきたことを語るのなら難しくはない。しかしながら講義として実際に学生さんに役立つ…

促進させる

このたびのグループ展は美術へ本気にならずにいられない雰囲気を目指した。それぞれの得意ジャンルを活かしながら、適度に緊張感を感じられるように心掛けた。みんなで1つのテーマを共有して、自分自身が今できることについて考えていく。これまでの経験や実…

他力本願

自分ひとりで楽しいことよりも、みんなで楽しいことを優先していこう。この世で「人との出会い」や「人との付き合い」とは、人生を豊かに感じるために必要な大きな柱だ。そう、人は自分だけ良ければいいなんて、ちっぽけな欲を潔く捨てた時、生き甲斐のある…

敬う

本日より始まる「県美界隈展 『花』、Y氏とともに」。このY氏とは美術界のレジェンドの吉村芳生さんのことだ。私は高校生だった時に初めてお出会いし、その後はなんとなく上手く交われなかったが、晩年になって「山口の美術を力を合わせて盛り上げようよ!」…

夢へ激突していく!

小学生の時に担任の先生に褒めてもらった。「あなたは絵のセンスはとてもいい。大人になったら画家になりなさい!」と。自分も絵にはそこそこ自信があったから、この言葉を聞いて本気なってしまった。「将来は画家になってやるぞ!」。それから中学高校と美…

唯我独尊、個性を磨く!

果たしてこの世に100点満点の人生とは存在するのだろうか?いわゆる入学や資格試験なら、予め出題傾向を学ぶことで100点満点になる確率は高まる。だからといって試験の点数が良ければ、満点の人生として評価されるとは限らない。もちろん、試験で100点満点を…

感性という世界の奇跡

人生は山あり谷あり、そして、まさかもあり!いい時もあったら、そうでない時もあって、また、人知を超えた思いがけない時もあったりする。それらすべてはその人の人生にとって欠かすことのできないこと。1つとして無駄な出来事はない。成長するために仕組ま…

人生に雑事はなし!

いわゆる怖いもの知らずだと言われる人は、やや無理目なことでもやりたがる。自分で自分にやや難しいレベルの課題を設定し、それはできるはずだと信じて果敢に挑戦していく。もしかして身の丈をよく知らないことは紙一重で武器になるのかもしれない。少しく…

大同団結

いろいろなことがピタっと繋がってくると、美術の世界がより面白くなってくる。それまでなんとなく取り組んできたことが、いきなり評価されて意味が生まれて、一段階上のステージに立つことができる。こうなってくれば、これまでになかった感覚が芽生えて、…

因果応報

かつて、モンスターペアレントという言葉があった。その意味は学校などに対して自己中心的かつ理不尽な要求をする親たちだ。当時、私には対岸の火事のような出来事。関係ないことだと高をくくっていた。ただし、どんな人も神様ではない。重箱の隅をつつけば…

遙かなる時空の中で

約20年前、ある障害者支援施設で始まった工芸活動に関わったことがある。それは現場で働いていたリーダーの方から「もっと利用者さんに夢を与えたい」と直訴され、少しでも豊かに生きるために実用的な工芸に取り組み、いずれフラットなステージで作品展を行…

風が吹けば桶屋が儲かる

先日、古くからの友人がたくさんの柚子を持ってやってきた。聞けば、このところ自宅そばにサルが出現して悪さするため、隣接する山にある柚子を慌ててもぎ取って、被害が広がらないように対策したとのこと。そして、収穫した柚子はとても自家消費できる量で…

伸びる、伸ばす!

1994年からしばらくの間、年に1度、ギャラリー近くの文化施設で、若い美術家たちとグループ展を行っていた。「何か新しいことがしたい!」という熱望を抑えきれず、ひたすら未来だと思える方へ見切り発車する。ただただエネルギーを燃やしていただけなのかも…

自分なりの努力の仕方

いわゆる美術家になるための具体的な手引書なんて便利なものはない。例えば、自分の個性をもっと活かすために、何をすればよくなれるなんて、人それぞれの遺伝子が違うように、個性も違うから答えは限りなくある。だから美術家になろうと志したら、いろいろ…

美術を全身で感じる

高校時代、美大へ進んで学ぼうと決めた人は発見する。美術の世界は思ったよりも大きくて、ちょっとやそっとの腕じゃ太刀打ちできないことを。また、これまでやってきたことだけでは、どうやってもやりくりできないことを。そして、漠然と挫折していくような…

不屈のしし座

美術家になりたいのなら万人に受け入れられる美術を目指してはいけない。なぜなら皆々が素敵だと感じてしまうものとは、たいていの場合は既に世の中に定着している表現に近いからだ。流行っているものに触発されて、美術家を目指していくのはいいこと。だけ…