2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

キセキ

芸術家のピカソが残した「絵の玄人なんていうものは、絵描きに対してロクなアドバイスをしない」という名言がある。この言葉は美術の本筋を理解した玄人は、基本に忠実な作品制作をするため、こうあるべきだという既成概念に捉われて、限定された世界でしか…

天命

幼い頃からスタジオジブリの作品に憧れて、いつもワクワクしながら見ていた。何度繰り返して見ても面白くてたまらない。そのうち映画カタログに載っていない場面を、自分の力で描いてみようと思いつく。上手くなってそっくりだと言われたい。そんな小さな一…

好きこそものの上手なれ

美術家になれる人って、どんな人を言うのかな?よく世間では美的センスがいいとか、感性が豊かだとか言われている。だけど、その根拠はいまいちよくわからない。おそらく、手先が器用で発想が自由で表現力豊かというイメージが根強くあるから。それらが一生…

万物は未分類

2021年9月、神奈川芸術劇場では、山口情報芸術センターで「Afternote 山口市 映画館の歴史」をプロデュースした美術家 志村信裕さんが『游動』と題して、水、光、月をモチーフに取り入れた映像インスタレーション展が開催された。当時、コロナ渦で行くことが…

映画

昨日より山口情報芸術センターで始まった「Afternote 山口市 映画館の歴史」。この企画展は志村信裕さんが約2年間に渡り、地道な取材活動を繰り返して、バラバラになってしまった映画文化を丁寧に紡いで、忘却に埋没されたものを掘り起こし、60分間の映像に…

人に歴史あり

「人に歴史あり」とは、誰もがその人自身の人生の主人公。ただし、いつどこで何をすればいいのかよくわからない舞台の上に立っている。偶然の産物と言うべきものが演出家になって、好むと好まざるとにかかわらず、いつの間にかその人にしかない歴史が創られ…

実るほど頭を垂れる稲穂かな

「芸術家とは、才能があって、いつでも初心者のつもりでいる人間のことだ」という名言がある。 言われてみれば確かにその通り。いくつになっても初心を持ち続ける人は、謙虚な姿勢で創作活動に取り組み、何かを学んでいこうという意欲が生まれる。つまらない…

我が道を行く

創作に完全オリジナルなんて存在しない。どんな美術作品も先人からの影響があって、それを土台にしながら表現していくため、完全にオリジナルとは言い切れないだろう。要するにあまりにも独創性にこだわると、唯一という巨大な壁にぶち当たって打ちひしがれ…

汝の足元を掘れ

美術家になりたいのなら、その目標は先人偉人に追い付け追い越せと、一所懸命に創作に励んでいくよりも、昨日より今日は少しでも作品がましになるように、ぼちぼちやった方が確実に伸びてくる。なぜなら、異なるレベルの人物を目標にしたところで、比較する…

永久の未完成

宮沢賢治が残した「永久の未完成、これ完成である」というの名言がある。 創作の世界で生きるということは、チャレンジャー人生を全うすること。美術家と呼ばれるうえで、個性的な作品を制作するために、いろいろなことに創造のヒントを求めて生きるしかない…

天真爛漫

いつでもどんな時でも笑顔でいたいと誰しもが願うのは、笑顔でいられるということは、幸福感に満たされたことなるからだ。けれど、いつも笑顔でいられるのなら、その人は幸福なのかと言わると、そんなに簡単な答えには至らない。人は様々な感情を持っている…

努力家

「努力家」という言葉がある。目標を実現するために熱心に訓練を続けている人、自分の能力や技能を磨いている人のことを意味する。だとしたら努力家とは才能が足らない人のためにあるのかもしれない。おそらく才能があれば、熱心に努力しなくてもいいはず。…

人たちをあたたかくおもてなす

その人は一番肝心なことに早くから気付いていた。写真家になるために必要なことを問い続ける。創作する者の入り口にあること重要なことにこだわっていく。自分が進むべき道を明るく照らすレジェンドを尊敬して、その瞬間に感じたものをそのまま表現しようと…

唯一無二

美術は作品評価の善し悪しを競い合う世界ではない。作品評価の善し悪しを超越するものを目指すだけ。いわゆるすぐれた作品というものは、それぞれが自分の個性を発揮したもので、それによって一つの独自の世界が生み出されてくる。他人とは関係なく、自分の…

在るがまま

後先のことを考えずに物事を行う人のことを向こう見ずと言う。その具体的な事例を挙げるとすれば、美術家を目指して行動する人のことだったりする。なぜなら、自分ひとりの努力では上手くいかないから。言ってみれば、創作活動は自力だけでは不十分。他力が…

キャプション

いわゆる「キャプション(caption)」とは、タイトルや見出し、説明、字幕といった意味を持つ。また、美術館などの文化施設で使う場合は、作品のタイトルやミニ解説のことを指す。近年は主に展示作品に添えた説明文のことで、何を意味するのかやコンセプトを…

友情

人は人としてやるべきことを基準として、人生の道筋を決めて行動してみよう。いわゆる自分のペースを保ったまま、周囲の状況にふりまわされず、真っすぐに生きていけばいい。なぜかと言えば、世の中には、さまざまな能力がある。さまざまな能力が必要になる…

アクション

パブロ・ピカソが残した「行動がすべての成功への基本的な鍵である」という名言がある。この言葉は成功するには様々な要因が必要になってくるけれど、まず行動しなければ何も始まらないから、どんなことでも実際にやることが大切になってくる。故に、何かし…

遊び

「文化は遊びとして始まるのでもなく、遊びから始まるのでもない。遊びのなかに始まるのだ」という名言がある。 世間一般的には『よく学び』『よく遊ぶ』なんて言うけど、実際は遊びの方が学びよりも先だと言われるのは、学びとはカリキュラムを上手くなって…

チャンス

「チャンスは、それに備えている者に微笑むものだ」と言う名言がある。 いわゆるチャンスというものは大きく分けて2つのパターンがある。1つ目は予告もなくいきなり目の前にやってくるもので、ことわざで例えるのなら「棚からぼた餅」。思いがけない偶然によ…

素直さ

美術のことを学ぶ人は知識を高めるために行うというより、美術への好奇心が強いから新しいものを追い求めて学ぶだけ。好きなことや楽しいことだから自発的に学ぶ意欲が湧いてくる。そして、いつでも感性を自由に使えるようにおさらいすれば、その人にふさわ…

オンリーワン!

この世には誰一人として同じ人はいない。どんなに頼りがなくて、弱々しい存在に思えても、その小さな力がなければ、地球は回ってくれぬ。故にみんながみんな大きな目標を持って、生きた証しを残してやろうと張り切る必要はない。無意味な人生なんてものはな…

初志貫徹

2009年1月、出会ったばかりの臼杵万理実さんに、これまでどういう絵を描いているのかを知りたいから、スケッチブックなどを見せて欲しいと希望した。すると、数日後に大きい風呂敷包みを3つほど下げて現れる。なんと幼児の頃から当時大学4年生までに描いた膨…

ザ・チャレンジ

岡本太郎が残した「人間にとって成功とはいったいなんだろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうかではないだろうか」という名言がある。 この言葉は、自分の掲げる目標に向かってチャンレンジして成功したならば、次…

鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という句がある。これは江戸幕府を開いた徳川家康が詠んだとされている。私は今年の春よりずっとこの句と付き合うことになる。ただし、きっかけは大河ドラマの「どうする家康」ではない。これまでにない切り口で面白…

セルフマイハート

いわゆる才能って生まれつき持っていなかったら、手に入らないものと多くの人は言うけれど、その基準は試験などのわかりやすい結果を見てそう判断するだけで、実際はすべての人にすぐれた才能を発揮できる可能性がある。それが上手くいかないのは、勉強のや…

真っすぐに

人生はいろんなことをやってみて、その中で好きなことを見つけ出したら、積極的に挑戦していこう。いわゆる直感でピンと来ることなら、やらないよりもやった方がいい。好感を持ったことに取り組み、継続することができれば、頑張った分だけ身心が成長する。…

石の上にも3年

本日から個展をする臼杵万理実さんとは、彼女が県大4年生だった2009年1月に知り合い、来年の1月で丸15年を迎えることになる。当時の臼杵さんの実力はお世辞でも褒めることができないレベル。にっちもさっちもいかなくて、下ばかり向いてやさぐれていた。その…

艶やかに

NHK朝ドラ『ブギウギ』の主人公 鈴子が所属する梅丸少女歌劇団のスローガンと言えば「強く、逞しく、泥臭く、そして、艶やかに」。これは例え豊かな才能にめぐまれていなくても、強い意志と挫けない心を持って、ひたすら練習を積み重ねていけば、いずれセン…

松陰先生が創った松下村塾はたくさんの優秀な人材を育てて、幕末から明治にかけて大活躍したことはあまりにも有名なこと。だから今更説明することはないだろう。私はその顔ぶれが地元長州出身者が多くいることを誇りに思い、また、どんな場所にいようとも志…