2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

質実剛健

山口県美術展の特色の1つは公開審査会。一般的に公募展の審査は非公開であるのに反し、オープンなスタイルで公正明大さを追究にしていく。また、立ち合い人となる傍聴者は、事前に申し込めば誰でも参加が可能。出展者や鑑賞者などがリアルタイムで、審査員の…

チーム本気

やる気のある人のまわりには自然と人が集まってくる。いつの間にか切磋琢磨できる仲間と知り合い、緊張感のある環境の中で努力していける。そうして全体の意識が高くなることで、それぞれの個性が活性化されていく。ダイヤモンドはダイヤモンドによって研磨…

実るほど頭を垂れる稲穂かな

ことわざの「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。稲の穂は実るほどに穂先が低く下がるように、偉くなっても伸びしろがある人は決して天狗にはならない。このレベルならまだまだという自戒があって、これからも成長させようと心掛けている。自分を理想の姿に育て…

我思う故にわれあり

昨年の5月、SNSを通じて知り合いになったレ昇ルさん。もちろんこの名前はハンドルネーム。生まれも育ちも山口市の心優しい人生の先輩だ。お仕事は技術職。こつこつと真面目に続けられ、その傍らでレノファ山口の結成当初からサポーターとして支える。高校時…

雄心勃勃

できるかどうかはやってみてから考えればいい。何をするのに用心深くなっては冒険することができない。どんなことも精一杯頑張ったら、大切な気づきをもたらしてくれる。その時に得た感触に従っていけば、目指す世界と繋がっているだろう。やる前から不確か…

乙女の心のまま

およそ100年前に流行った歌謡曲「ゴンドラの唄」。イントロの歌詞「いのち短し 恋せよ乙女」は有名なフレーズ。その意味は心ときめく乙女(若い)の時代はいつまでも続くものではない。ビビッとひらめく感性を武器に思いっきり生きるべし。例え失敗しても経…

善き行動

しっかりとした夢を持てたのなら、日々の過ごし方も変わってくる。何かを目指して頑張ろうと決めれば、普通の人と同じようなことに、しあわせを求めたりはしないもの。本気で夢を追いかける人は、あれこれ屁理屈は言わずに、広い視野できびきびと行動し、お…

花咲か異人さん

その昔、私たちが子供の頃に空き地で楽しく遊べたのは、自発的に集まってやりたいことをしていたので、いつの間にやら楽しく遊ぶために「あれをやろう」や「こうすればどうか?」など、お互いの知恵を持ち寄って、より面白くなるように工夫もしていた。もっ…

スーパームーン!

子供の頃にあった映画 ゴッドファーザー。イタリアシチリア島から米国へと移民したマフィアのドンの物語。タイムリーに見ることはなかったが、テレビで流れた予告編だけで、十分に迫力を感じていた。特に理髪店で散髪中に蒸しタオルで顔を覆っていた時に暗殺…

イタリアの春団治

約35年前に流行った歌謡曲「浪速の恋しぐれ」。当時、私はギリギリ未成年。この曲がテレビの番組から流れてきても、「演歌の世界だよね」としか感じられず、異国の歌のようにリアリティーがなかった。まだまだ人生を深く考えられない若者というのか、それは…

日々是好日

「プロの美術家とはどんな人のことをいうのか?」と尋ねられたら、「それは創作のためなら根性を発揮できる人のことだ」と答えようと思う。なぜならプロの美術家と呼ばれる人は、普通の人だったらできないくらい、作品制作に集中することができるのだ。食事…

平々凡々

目の前にある平凡なことをしっかりと肯定していこう。どこにでもありそうなものに美を感じてみよう。その人の周囲にあるものとの関わり方が文化なのだ。流行っているものだけを追い求めても価値観は生まれない。人生というものは無常な世界である。刻々と変…

縁の下の力

誰でも「神様、神様」と奇跡を願ってしまう瞬間がある。そのほとんどの場合はピンチ時。努力だけでは解決できないもの。実力以外の何かが加わることで、乗り切れる可能性が高まることへ、奇跡を信じて唱えられる言葉だろう。たしかに願ったとおりの素晴らし…

チャレンジ!

昨日よりロベルトさんの個展が始まる。初日は県美展の開幕日とあわせただけに、その流れから多くの来場者に恵まれた。やっぱり挑戦して良かった!なぜなら、この秋に奥様が地域協力隊を卒業して、イタリア料理屋を開店する予定。そのため、日本語がほとんど…

正・誤・表

「正・誤・表」というタイトルの展覧会があった。そのコンセプトは「正誤表は、とても不安定で、動的なものです。いずれかを『正しい』と『間違っている』と定めているようで、不意に更新され、複数の版が互いに矛盾します。原本から取り紛れてしまえば、そ…

マイウェイ

昨日のお昼頃、親しい若者からメールが届く。何事かと思いながら見てみると、ウチの近所でグループ展に参加しているとのこと。ぜひ来て観てくださいという内容だった。ちなみに会期はこの日まで。かなりの無茶ぶりではあるが、幸いにも時間があったため、し…

to be continued

私が若かった頃、人生の大先輩と言われる方はとても寛容な心を持っていた。無知から生まれて.くる失言、若さゆえの起こる振る舞い。きっと、腹の内では怒っていたのだろうが、それを笑いながら容認できる懐の深い度量があって、粋でいなせな姿勢がカッコよか…

一期一会

ご縁というものは摩訶不思議なもの。いつの間にやら親しくなって、お互いの心を響かせ合って、素敵なハーモニーを奏でるようになる。そう、ちょっとした出会いによって新しい世界が生まれていく。ギャラリーという仕事にやりがいを感じるのは、素晴らしい出…

鑑を持つ

「男は敷居をまたげば七人の敵あり」ということわざがある。これは男が社会で活動する時には常に多くの競争相手や敵が存在するため、いろいろと苦労があることは当たり前だと心得ていなさいという意味。今の時代なら男に限らずに男女を問わずにあてはまる言…

マイペース!

こどもの頃から美術は、それを親しみ楽しむ家族に囲まれて、どっぷり浸かった環境の中で育つ。絵は身近な遊び道具。いつも自由自在に描けいては、ぼんやりと空想にふけていた。将来の夢は画家になること。きっと未来はそうなれると思っていた。そんな彼女に…

ナポリタン

昨年10月上旬に行われた「イタリア×山口 古民家をアートで満たす」。イタリア人の画家 ロベルト・ピビリさんが企画したグループ展だ。その会場に入るや否や目に飛び込んできた彼の作品はとても素晴らしくて面白いと感じた。古民家という日本伝統の趣のある空…

Life goes on.

ある年、県美展で知り合いの若者の作品が評価され、大賞候補として最終決選まで残る。バイタリティに溢れていて、若さが伝わってくる力作だった。当時、彼女はまだ大学院生。それまでも2度ほど入選していたため、決してまぐれではないだろう。しかしながら結…

直感力

人は誰でも1日のどこかで何かに悩んでいるもの。ちょっとした他愛もないものから人生の岐路となる大きなものまで、右へ行くのか左へ行くのかを迷い、選択することを迫られている。これを人工知能を使って確率が高い道へ進んでもいいだろう。その瞬間だけなら…

多元主義

「仲間」という言葉を「チーム」に置き換えたら、なんだかスッキリとした感じになる。「仲間」という訳のわからない排他的なしきたりや正体不明の中心軸を信じ込む集団より、「チーム」として透明性のある人間関係で育まれたものは、外から見ていてもわかり…

雑食

私の若い頃、美術家を目指す人は美術分野を問わず、何でも鑑賞した方が良いと言われていた。その理由は至ってわかりやすい。食べものの好き嫌いと同じ理由で、栄養のバランスを偏らせないことだ。自分らしい個性を育てていくには、何が栄養になるのかがわか…

芸術家に憧れて

「いつも自分らしさを手探りしながら、いろんなことを試しているんだ。すると予想外の失敗に出くわしたり、とんでもない壁にぶつかって、最後はどうしようもないモノ(作品)になる。本当に自分には才能がないなんて、数えきれないほど思ったけど、それでも…

舌戦

ここ最近、若者が何人か集まってくると、自論を5分程度でコンパクトに話す。その場で紙とペンを使ってグラフなどを使って、わかりやすいイメージになるように心掛けて、いくつかの具体的な事例をあげてながら、好奇心を刺激する言葉で語りかけていく。これは…

志と行動

「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登っている。散歩のついでに富士山に登った人はいない」という言葉がある。これは志や理想をしっかりと持って行動すること。こうなりたいと強く願い、努力を続けなければ、ただの願望で終わるという意味だ。た…