2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

チャレンジャー精神

い プロのイラストレーターに自分の作品を観てもらいたい。でも、きっと厳しいことを言われちゃうかな・・・。だけど本気でプロになりたいのなら避けることはできない。そう、上達したいと思ったら心の中にある弱気に打ち克つこと。若いうちから妥協を覚えたら…

独創性

美術は同じ作品であっても観る人によって様々な意見にさらされる。これは人の数だけ、ありとあらゆる文化が存在するため、やむ得ないことなのである。それは金子みすゞさんの詩の一節として有名な「みんなちがって みんないい」という言葉のように、それぞれ…

エール

ただいまギャラリーでは先輩から後輩へのエールが流行っている。みんな真剣に後輩が成長することを願って、思い思いに熱い言葉で背中を押していく。そもそもが見切り発車でプロの世界に飛び込んできた若者。スタートまで入念な準備をしてきたとは言い難い。…

問う

コサカ君に会った時の第一印象は静かな闘志を燃やすタイプだなと思った。ここで私と彼を引き合わすために連れてきた仲間がプロフィールなどを紹介し、時よりこちらからいう質問に言葉少なに答えてくれた。まだまだこの世界を右も左もわからないこともあった…

天地結界

美術の面白さというものは、白黒つけずにわざとあいまいにし、お互いの個性を活かしことで成り立たす。無理矢理にどっちがいいなんてしないで、双方の価値観にある面白さを尊重して、細部をつぶさないようにすることで、隠し味のようなスパイスが効いてくる…

好循環

創造力は憧れの存在になる作品と出会い、それをお手本にして努力することで、ググッと音を立てて伸びていく。そこには具体的なマニュアルなどはない。すべては見よう見まねの繰り返しから始まる。自分のエネルギーを目標へ向かわせて、今ここでやれるベスト…

まわり道

その若者は中学校に入学した時に、一度は美術部へ入ろうと決心していたものの、あまりにも女子部員の多さに圧倒されて断念する。いわゆる思春期。女子の存在を気にし過ぎてしまったのだろう。代わりに放課後は小学校に続いてサッカー部に所属して情熱を注い…

共鳴

たったひとりの力というものはとても小さなもの。あってもなくってもいいじゃないかと考えがちである。しかし、たったひとりの思い込みは大きな力になっていく。人になんて言われようが、自分はこうするしかないと腹をくくり、自分の人生の主人公に本気でな…

セルフマネージメント

子供の頃からアニメ映画を観て感動することがあったら、その中でもっとも印象に残ったシーンを描いて、少しでも本物そっくりになるように努力していた。それはただ単純に素晴らしかった映画への憧れと敬意への表れ。次々に新しく生まれる文明の利器を使った…

トリセツ

某シンガーのヒット曲によって広まった「トリセツ」という言葉。その意味は言わずと知れた「取り扱い説明書」のことだ。私はその昔からプロの美術家を目指すビギナーの方に、このくらいの努力と覚悟が必要になりますよと、具体的な事例を挙げながら説明して…

緊張感

「緊張する」とは心臓がドキドキと高鳴って、あっという間に血液が全身に行きわたって、これからやるべきことにいつでも反応できる状態のことをいう。目的へ向かって気持ちはピリッと引きしまって、精神はそこへ集中して心身ともに臨戦態勢に入っていること…

仲間

美術を通じて知り合った仲間のいいところは、お互いの肩書や利害関係などは度外視して、ざっくばらんに気軽に付きあえること。もちろん、その大前提として好きな美術が共通していること。これさえ繋がっていれば、ほんの少しの言葉や文字があったら、十分に…

コンプレックス

ことわざの「隣の芝生は青く見える」。その意味は何でも他人のものはよく見えるということだ。人は誰でも自分だけができないものだと思い込みやすい。周りの人が偉く見えてしまうことがある。何をするにも失敗したイメージしか浮かばず、成功しないことばか…

とも

仲の良い人同士はお互いに気心がしているため、どんなことも遠慮なしに語り合って、それぞれが自然体のまま付き合っていける。例えよくわからないことがあったとしても、すぐに質問して教えてもらうことで、共通認識が生まれて結束は強くなっていく。思いや…

マイウェイ!

この世の中、ちょっとした余暇を楽しむ趣味にしても、キャリアアップになる資格を取るにしても、新しいことに挑戦する時は、それなりに慎重な姿勢で臨んでいくもの。それはこれまでやってことのない分野なのだから当然なことだ。何ごとも上手くいくのかどう…

五感

昨日の午前中、時々お越しになるご年配のご婦人とお嬢様親子。いつもように作品をじっくりと味わっていかれた。作者の表現力や伝えたいことなど、いろんな角度から感じたことを素直に語って、心ゆくまで展示作品の世界観を楽しまれた。さすが常日頃からあら…

さじ加減

スマフォネイティブという言葉がある。これは2007年に発売されたスマートフォンが普及している環境で生まれ育った世代のことを指す。当初は若い世代を中心に愛好しているイメージがあったが、今や老若男女を問わず誰でもが手軽に使っている。とにかく様々な…

未来予想図

先日、親しい方が来店された時に、「これからの美術界はどうなると思われますか?」と質問された。そんなことは私レベルでは簡単に答えられないものだと思う。だけど、せっかくの機会なので日頃ぼんやりと考えていることをお話しすることにした。それは「マ…

バナナ

昨日、ひさしぶりに長いお付き合いをしているご婦人と出会った。早期発見で見つかった病魔との戦いに負けずにとても元気そう。それにしても、ほぼ30何年近く経っても変わらぬ高いテンション。どんなことにでも好奇心を持つことによって生まれるエネルギー。…

唸る直感

ここ数年前から今やるべきことを先延ばしする、ラテン的な人たちが目立つようになってきた。これは医学などが目覚ましく進歩して寿命が延びたため、のんびりと生きやすい環境が整ったことで、「まだまだこれから後でも大丈夫だ」や「今すぐやらなくても何と…

小宇宙

子供の頃、学校から帰ったら家の近くの自然の中で、弟やその友だちと一緒になって遊んでいた。また、習い事としてバレエスクールにも通い、高校卒業するまでレッスンを長く受け続ける。ちなみにこのスクールの主宰者は泣く子も黙る厳しさで知られる名物先生…

人生のスパイス

人間というもの言葉によって自己表現できる生きものだ。その時にビビッと来て何か思いついたこと、意味不明かもしれないことを語ってこそ、自然体で生きている正しい状態なのだ。丁寧でわかりやすく伝わる言葉であっても、それがマニュアルを使ったものだっ…

Dreams Come True

20数年前、私にとって末永史尚君とは噂の若者だった。それは親しい方の画塾へ通っていたことと、友人も美術の基本を指導していたからである。一度も会ったことのない隠れキャラ。だけど、彼らが素質の高さを絶賛する言葉に自然とワクワクさせられた。どんな…

とんち

私が小学生だった頃に「一休さん」というアニメ番組があった。この一休さんとは室町時代に禅寺で修業する小僧のこと。ほぼ毎回、登場人物から無理難題を持ちかけられて、困っていることをとんち(知恵)の力を使って救う物語。どうにもならない理不尽な問題…

無我夢中

昨日のお休みは義父の歯科通いにお付き合い。仕事一途の人生を引退してから年月をかなり過ぎている。しかし、今も現役時代と変わらぬバイタリティさと、どんな話題でも楽しめるセンスがある。わかりやすく言ったら、今時の話題でも柔軟に受け入れ、時代に媚…

多面性

美術作品には多面性というものが存在している。ほんのちょっと見方を変えるだけで違った面を感じ、それとは違う角度に立って見れば、また新たな面白さが感じられる。ただ目の前の見えている面だけではない。表層に隠されている心情や哲学、メッセージなど、…

切磋琢磨

美術はスポーツのように明確なルールの元で勝敗を競うものではない。どこまでも自らの才能を創作によって挑戦するためにある世界だ。そう、目先の小さなことにこだわって一喜一憂しても、それ以上の発想や精神性には到達することはできない。本気で美術を愛…

夢を語る

世の中の大概なことはいきなり上達することはない。誰でも最初からできることならともかく、ほとんどの技能はそうやすやすと一人前にはならない。上手くいくまでに挑戦し続けること。たくさんの経験値を得ることによって、自分なりにやれる手段や方法を編み…

多聞多見

もし、本当に美術家になりたいと願っているなら、美術仲間や鑑賞者などの批評を、より多く求めていくことが大切だ。例えそれが厳しい評価でも良いではないか。何も言われないよりはずっと意味がある。なぜなら人は自分以外のことはわかっても、自分のやるこ…

独自能力

今の世の中、よくわからないことでもネットで検索すれば何とかなる。それなりに必要なことが手軽にわかって、にわか知識でその場をしのいでいけるのだ。さらに、どこにでも持ち運べる携帯端末があるため、なんでもかんでもその場で調べることができる。その…