2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

いわゆる世間では生まれながらにして、美術表現が上手くできる人のことを天才と呼んでいる。そう、幼少の頃から際立った作品をつくりだし、圧倒的なセンスの良さを持っている人のことだ。ただし、そんな人はいるのかもしれないが、私はそのような人とお目に…

好奇心

好奇心とは、未知の分野を探求しようとする根源的な心のこと。自発的な調査や学習、物事の本質を研究するといった知的活動の根源となる感情をいう。そして、これが旺盛になってくると、さまざまなことに挑戦したり、積極的に取り組んでいくなど、幅広くいろ…

出会い

10年前、それは偶然だったのか必然だったのか、とにかく不思議なくらい次々に若者たちと出会った。なぜ、同年にこんなにたくさんの面々と知り合えたのかは理屈では答えられない。たまたま巡り合わせに恵まれて惑星直列になっただけ。そう言った方がわかりや…

他流試合

自分と異質な発想の持ち主と付き合ってみると、「へえー、そんな面白い考え方があるんだ」という、思わず感心させられることがある。また、あえて自分のことについて尋ねてみたら、よくわからなかったことを知らせてくれたり、自分がやるべきことのヒントを…

出会い

美術家になるために一番必要なことは何かと尋ねられたら、そりゃもう良い人との出会いしかないでしょうと答えたい。なんだかんだ言っても人生は良き人物から良い影響をたくさん受けることによって王道を歩めるもの。美術学校などで技術や理論などを学ぶこと…

自分探し

美術家になるためには初心者の時代に美術大学などで習ったことは、本当に自分のやりたいことなのかと疑問を持ち、じゃあ何がしたいのかという自問に答えるために、いろんなことを試しながら自分らしさを探すことから始まる。自分のことは自分が一番よくわか…

道楽

「道楽」とは、もともと仏教用語。悟りを得るためにすべてを投げ打っていく。平々凡々と普通に生きていたのでは、到達することができない境地を求める。どんなに辛い修行になっても、さまざまなことを受けとめて、ひたすら修行に没頭すること。どれだけ俗の…

共感

つい最近始まったラグビーワールドカップ。アジア圏では日本で初めて開催される。そのためこの競技に対する一般人の認識度は高くない。さらにルールも浸透していないので、どうなることやらと思っていたら、意外とみんなそこそこ楽しんでいる。やはりそこが…

若さの神髄

ことわざの「若い時の苦労は買ってでもせよ」。その意味は若い時の苦労は将来役に立つことが多いため、何ごとも結果を恐れずにチャレンジして、経験値を増やすことを奨励する際に使われる。たしかに年齢を重ねてくると無駄な動きを嫌い、効率よく活動するこ…

進化論

40代半ばの頃、私を取り巻いている環境は年上と年下の人数がほぼ同じくらいなった。それまでの年上の人が多かったコミニティーから年下の人の比率が徐々に増えていった。このことをわかりやすく言えば、人間関係の新陳代謝が始まった。自ら望もうと望まない…

一期一会

先日、お会いした方から人付き合いについて尋ねられた。「どのようにしたら上手くできるのでしょうか?」。これはケースバイケースで変わるため、簡単にこうしたら良いと言えないもの。もし、あえて言うなら人付き合いに慣れるしかない。ある程度コツか感覚…

自分探し

「自分探し」という言葉がある。今の自分はどれくらいの力量なのだろうか?およそのことは感覚的になんとなくわかっている。そのことを基礎にしてこうありたいと願い、理想の自分を目指して行動することだ。 だからいくつになっても終わりはない。人は生きて…

ときめき

人生は心ときめく瞬間が大切だ。いつも何か新しい魅力を発見して、魅力に酔いしれながら胸を躍らせたい。そのためには心の窓の大きく開いて、新鮮な空気に触れるように努力しよう。いつまでも同じ空気のままでは、いずれ酸欠になってしまう。「自分は大丈夫…

類は友を呼ぶ

ことわざの「類は友を呼ぶ」。その意味は似たもの同士は自然と集まること。たしかに世の中は知らず知らずいつの間にか出会って仲良くなることが多い。まるで事前に打ち合わせたように、ある時間帯に気が合いそうな面々が揃って、それぞれの世界観を語り合う…

選択

人生には必ず運命の分かれ道と呼ばれると出会うようになっている。もしその時にコンピュータで一番可能性の高い道を選択できたとしよう。そうすると能力や資質にあった世界に進んで行けるはずだ。ただし、それだけでは良い方角へ進んだ程度の有利さしかなら…

目から鱗が落ちる

先週、関東の大学でアメフトをやっている若者と出会う。パッと見ただけでスポーツ選手だとわかるほどの立派な体格の持ち主。また、先輩後輩の上下関係が厳しい世界で養われた物腰の柔らかい姿には感心させられた。さすが伝統のある大学に在籍している。いつ…

人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬とは、人生の吉凶は変転極まりないため、とても予想することはできない。だから災いも悲しむにあたらず、幸福だといってもそれほど喜ぶことはないことを言う。しばらくして振り返ってみれば、どういう意味だったのかはわかるけど、渦中にい…

少年のように

このところ、しみじみと思わされるのは、1日が過ぎる時間の早さだ。若い頃はそれなりに長く感じていたのに、ある時から急速にピッチは上がって、ちょっと油断すると何もやっていない内に、あっという間に1日が終わることが多い。この現象をよく言おうするの…

我が道

人生は誰かに教わった正しい道だけを忠実に歩いていても、本当にその世界を知ったことにはならない。自分らしく生きていくということは、地図に載っていない道を開拓して、前人未到の新しい経路を発見することだ。そう、道なき道を迷いながらも自分の力で歩…

繋げる

ひとつのことから身の回りの様々なことを繋げて考えてみる。例えハッキリとしないことであっても、自分の知ったことに置き換えてみると、本質を明らかにするための道筋が見えてくる。ただし、それぞれの点と点を結んだからって、すぐにスカッとする答えが出…

ぶつかり稽古

昨日の夕方、次の作品展の準備をしていたところ、予告もなく二人の若者がやって来たため、しばし手を休めて美術談義をする。やはりわざわざ会いに来てくれたのだからありがいこと。私は彼らに会う時はなんでも話せて心許している。それは同じ目的地へ向かっ…

温故知新

「臨書」とは、文字を書くことが上達するために、古典をお手本にして真似て習うことで、お手本に可能な限り似せて書くことを良しとされている。また、達人たちと同じものに挑戦することで、その書きっぷりが時代によって変化し、独自性のあることを肌で感じ…

勉強

先週、美術大学へ進学することのメリットについて尋ねられる。「何が良いと思われますか?」。もし、この質問を単純明快な言葉で語るとしたら「素晴らしい美術家になるためでしょう」しかない。美大に期待するものは本人を含めて誰もが心に秘めている本音で…

独り

私が中学生だった頃、ビートたけしさんが漫才のネタで流行らせたのは「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。もちろん、このギャグは今も昔も立派なルール違反。このことに変わりはない。しかしながら当時の社会は真面目な人たちの方が多くて、四角四面の重苦…

矜持

美術家になるために大切なのは、いつでもどこでも、あるいはいつまでも創作と向き合おうとすること。この気持ちがあったら、いつかは評価され、いつかは世に出れる、といった希望が持てて、意欲的に美術へ挑戦できるだろう。少しばかり上手くできただけで、…

基礎学習

よく世間で言われている美術家を目指すためには、基礎をしっかりと勉強しなくては駄目だという説は正しいと思う。たしかに美術のことがよくわからない初心者であれば、当然、基礎から地道に積み上げていくしかない。また、美術大学へ進学する人は最低限の美…

学び

50代になってから学ぶことの面白さにようやく気が付いてまきた。正直にこんなことを語るのはとても恥ずかしけれど、それでも生きている内に気が付いたのだから目っけもの。やはり何かを学んでいくと考え方が広がって、かたくなに意地を張ることがなくなって…

ひらめき

昨日の午前中は県立美術館でのオープニングに参加。ヨーロッパの名画を楽しむことができる展覧会。誰もが教科書などで一度は目にしたことがある作家たちの作品が飾られている。そのせいかロビーいつもよりもリラックスムード。マイペースでじっくりと楽しも…

人間性

美術家を志す人なら誰もが「成功したい!」と考えているはず。そのためにテクニックや知識を身に付けようとしたり、流行っている表現をお手本にして新しいことに取り組んでいく。だが、こんな表面的なことを磨いたところで、その人らしいセンスは習熟してい…

馬が合う

昨日、お越しになった高齢のご婦人から「ギャラリーをしていて一番の楽しみはなんですか?」と尋ねられた。そこで「自分と意気投合できる人たちと出会えることですよ。なぜなら様々な出来事を一緒に喜んだり悲しんだりできる人がいれば心強いばかり。人生を…