2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
私の若い時代と大きく変わっていること。美術界においては美術大学の男女比。およそ男は8割、女は2割で圧倒的な男性社会から、ここ10数年でほぼ比率は逆転。35歳以下なら女性の方が多くなっている。この現象については様々な要因が絡み合っている。私個人の…
美術家になるためには手すりのない階段を昇るようなもの。先人と同じように進んだら良いとは限らない。鉄板だと言われる明確な攻略法は存在しない。どんな時代も美術家は十人十色の世界。人それぞれ個性のベクトルの向きは違っている。自分らしさを追求して…
美術作品は生きものだ。刻々と時間が経つにつれて、鑑賞者の印象は変化していく。それはどんどん世の中が変っていくため、今素晴らしいと言われるものでも、明日の答えは違うことがあるからだ。ついつい褒められて過信していると、時代の波を肌で感じられな…
夢が叶わないなんてよくあることだ。そうやすやすと努力は実ってくれない。このたびの平昌五輪でも、前評判が高くて期待された選手たちが、メダルに手の届かないシーンを見れば、無情で厳しい現実を痛感させられる。ただし、その逆に期待通りの実力を発揮し…
才能というものはダイヤの原石と似たようなもの。最初からピカピカと輝いている訳ではない。いろいろなことの挑戦によって、自分らしい能力が発揮できるようになる。後天的に磨き上げていくことで美しい光を放つものだ。創作活動への前向きな努力で感性は研…
数日前、車で通りがかりに100円ショップへ寄った。クリアファイルを数冊だけ補充するためだ。他に用事はないので一直線に陳列棚へ。そして、取るやいなや速攻でレジへ進んだところ、先客の若い女子が二人ほど並んでいた。するとすぐに「次の方はこちらへどう…
私は若い時に尊敬できる大先輩に「美術を仕事にしたいのなら仲間は少ない方がいいよ」と言われたことがある。最初は何を言っているのかよくわからなかったが、年齢を重ねていくつれて真意を理解できるようになった。それは仲間がいること自体は悪くないけど…
ひさしぶりに勢ぞろいしてやって来た。早いもので知り合ってから5年の歳月が経つ。当時、彼女たちは芸短へ通う学生さん。美術世界の入り口の前に立って戸惑っている表情が印象的だった。ちなみに美術家という定義をどのレベルに置くかはなかなか難しい。ゴッ…
なにごとも自分なりの価値観で楽しんでいこう。世の中にある様々な出来事を自分らしく見つめていく。それが例え他人とズレていたとしてもいい。自分なりに考えることが大切だ。どんな答えになっても独自性は高まっていく。創作に必要な個性を育てて、独自の…
私が若者たちの作品展を企画して応援するのは、新しい力が増えていくことで活気づいて、若い世代が楽しく創作できる雰囲気が広がると、山口の美術シーンはにぎやかになって、街も生き生きしてくると思っているからだ。ここ山口県は高齢化率が高くて若者は少…
オリンピックの素晴らしさとは、みんなが同じ思いで戦いを見つめて、同じような緊迫した空気を吸い込み、その瞬間の感動を共感しあえること。そして、何年何十年も過ぎ去った後でも、この時の活躍を思い出すことによって、心が躍るときめきが再生できるから…
嘘というものは必ずばれる日がやってくる。実態に伴わないハッタリや自分勝手な思い込みは美術の文脈の前にもろく崩れ去る。ましてやライバルを陥れる噂を流しても、それがそのまま自分にかえってくるものさ。世の中は因果応報。「真実はいつもひとつ!」と…
夢を持って生きるということは、いつも期待を背負っていること。これまでの経験値を踏まえて、今以上の成果を求めて努力する。つまり夢というプレッシャーは成長への活力源。1日1日重みをひしひしと感じて、精一杯生きることができたのなら、鋭い感性なって…
その情熱は会場の中で充満していた。これを想定外という言葉で片づけてはいけない。確かにこんな熱気になるとは思わなかった。このギラギラとして坩堝のような空気はなのなのだ!しかし、20代前半の若者たちの成長力は計り知れないもの。いったん火がついた…
ひさしぶりにじっくりと話をした。学生から社会人になって丸々1年。日々、さまざまな来客とのコミュニケーション。いろいろな個性とのふれあいながら、店舗販売の仕事を真面目にしている。まだまだ未熟な面はあるものの、上手く接客するために話題をチェック…
かれこれ知り合って10年近く経つ。その間彼女は学生から社会人になって、お似合いのパートナーと結婚して、今は家事育児と仕事に邁進する日々。傍目から見ると心優しく不器用だから悪戦苦闘の繰り返し。いつも何か宿題を抱えながら生きている。それは前向き…
自分らしいスタイルを求めて創作していこう!その場しのぎで即興のような制作しても意味はない。自分の都合の良い部分だけで受け入れて、行き当たりばったりの創作にしてはならない。いわゆる一貫した世界が感じられない作品は、鑑賞者にとって存在感の薄い…
ドイツの文豪ゲーテの言葉に「曲がりくねった道なくして、山はそびえ立つことができない 」がある。これはまっすぐな道を行くより、曲がりくねった道を進んだ方が、大きなことを成し遂げられる、という意味が込められている。何か理想に新しいことにチャレン…
ビビッとひらめいていることなら、あとは果敢にアクションあるのみ。自分の直感を信じて思い切って行動していこう。ひらめいたことのクオリティは、とにかく制作してみないとわからない。恐れてしまいやらずじまいより、たとえ失敗しても挑戦した方がいい。…
ギャラリーという場所に集まる人は美術家や美術関係者だけではない。年齢性別国籍不問。さまざまな分野の人がやってくる。それは決まりきった日常生活の中で活動していると、どうしても考え方がマンネリ化して、固定観念が強くなって視野が狭くなりやすい。…
いよいよ明日冬季オリンピックが開幕する。すぐお隣りの国、平昌とは時差がない。リアルタイムで感動的なシーンを味わえるはずだ。そして、我が国から金メダルを期待できる選手は数々いる。その中でも2大会連続で金メダルを目指す、フィギュアスケートの羽生…
「やまぐち新進アーティスト大賞」は、画家であり教育者であった先生の遺志により、山口市の文化発展の願いを託して贈られた、高額の寄付金をもとに始まる。当初、私はこの企画内容が発表された時に違和感があった。なぜなら先生が望んでいるのは大学進学時…
人生には常に運命の分かれ道が待っているもの。もし一番成功する確率が高い道をコンピュータでわかったとしよう。適材適所、能力や性質によくあてはまる世界に導かれていくはずだ。ただし、十分な素質があると言われる世界に入っても、そこから血のにじむよ…
美術の才能を育てるには環境を整備することが大切だ。なぜなら才能の種(個性)は誰も平等に持っている。種は蒔いた土地によって育ち方が違ってくる。恵まれ過ぎたら温室育ちになって弱い根になる。反対に痩せた土壌では栄養が足らなくて枯れてしまう。その…
この世の中、ほんのちょっとしたはずみで、運命は大きく変わってくる。どこに幸福の種は転がっているのかは誰にもわからない。どんな時でも何らかのチャンスの芽はきっとあるはず。なんでも当たり前だと思うはないこと。なんでも不思議に感じてこそ、面白い…
本日、ようやく節分に辿り着く。とても嬉しい気分!ハッキリ言ってヘトヘトモード。私は夏生まれのためか、暑さはめっぽう強いが寒さはまったく弱い。特にこの冬は震え上がる日が多かった。心身ともに縮こまる日々を過ごした。幸いにも風邪はひいていない。…
「まだまだ未熟だね」とは未来へ可能性がある人に対するエールの言葉。これから先に発展しそうなイメージが湧く人に送られる。誰でもキャリアが少ない時代なら失敗は成功の母になっていく。上手くいかなかったのは技術やセンスが未熟であって失敗ではない。…
「芸術は爆発だ」とは言わずと知れた岡本太郎氏の名言だ。その意味は著書によると「全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと」。この言葉を私なりの解釈で言えば、いつか素晴らしい作品を生み出したいと願い、そのために様々な創作へ挑戦する意…