2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

初心

美術を始めたばかりのビギナーの時代。技術的に目覚ましく進歩していく。脇目もふらず一つのことに打ち込む。新しいテクニックを吸収して、表現力はめきめきと上達するのだ。しかしあるレベルに達すると、成長はあまり目に見えてこなくなる。それなりに常識…

感触

美術の世界と言うのは個々の美術家たちと、それを楽しむ多くの観賞者によって成り立っている。そこは自分の思い通りに表現していい!そんなオープンなイメージが浮かんでくるけど、実際は創作の素晴らしさを守るための暗黙のルールがある。例えば盗作のよう…

学ぶ心

ことわざの「幸運の女神には前髪しかない 」と語ったのはレオナルド・ダビンチ。ボヤボヤしてるとチャンスはあっという間に逃げてしまうという意味である。これはその分野のプロから学ぶ時に集中しようではない。日常の何気ない会話の中に隠された、向上する…

情熱通信

このたびの市会議員 部谷翔大君の後援会会報「情熱通信」に、彼の小中学校の同級生になる臼杵万理実さんとの対談が掲載されました。なお、臼杵さんは 5月19日(金)より岡山県倉敷市にある、つづきの絵本屋ギャラリーにて初めての県外での個展「コンニチハ!…

素直な心

素直な心とはどんなことを言うのだろうか?それは単純に人の言うことを聞き入れて、従順な態度を取る人のことを言うのではない。むしろ本当の意味での素直さとは、自分らしさを追求していくため、周囲と摩擦を起こすこともある。無理をして同調するのではな…

自己像

自己像」とは自分が自分に対して描いている自己イメージのこと。世の中と良い関係を築いていくには、健全な自己像を持つことが大切なのだ。なぜなら自分を正しく理解していないと、人の評価や価値観に流されて、周囲の環境に影響されてしまう。また、自分自…

福となす

人生で何が良かったかなんて、その時はよくわからないもの。ことわざの災い転じて福となすではないが、失敗したことでかえって良い方へ流れることもある。自分の弱点に気付いたおかげで、そのことを改善して生きていけるのだ。美術の世界も出来の悪かったこ…

らしさ

テレビ番組などで美術作品についての解説を聴くと、なるほど、この作品にはこのような観方ができることを教えられる。特に実際に観る機会があった作品だったら、描かれた表面的なことを追うばかりに、作者の意図を掴み損ねていることに気が付くのだ。人に学…

原点

美術家を志したら、いつの間にか、創作、創作と追い立てられてしまうもの。最初は純粋に好きで始めたことなのに、成功することばかりに心が奪われて、次第に欲求がエスカレートしていく。そうして無理矢理に何かを制作して、力尽くでも美術家としてアピール…

始まり

その気になったら身近な至るところにお手本にできる人がいる。それはつまり素晴らしい人に出会ったら、自分も同じようになろうと努力し、自分の考え方と相反する人に出会ったら、反面教師にして自らの行動を戒めたらいいのだ。世の中は狭いようで広いもの。…

発想

何ごとも考え方ひとつ!これまでのやり方で上手くいかなった時は、新しいアイディアに挑戦するための分岐点。正面からぶつかってダメだったら、進め方を変えて異なる角度からトライする。どんなことも、どんなものも、答えはひとつではない。いくらだって選…

新しい

ここ数年、美術家を志す若者が毎月のように売り込みにやってくる。彼らは本当にポジティブでやる気満々だ。そのほとんどは人柄も良くて、自分らしさを純粋に表現しようとしている。しかしながら今やるべきことがわかっていない。地位や名誉ばかりに心を奪わ…

丸く

昨日、図書館で借りた本の中に書かれていた一節、「静かな眼 平和な心 その外に何の宝が世にあらう」(詩人・三好 達治『冬の日』)という言葉と出会った。おおー、なんてタイムリー!というのも今の世の中は、ざわざわする出来事が続いて、また、なんとも言…

我思うゆえにわれあり

クイズ番組の面白さとは出演している解答者とともに、一緒になってあれやこれやと答えを考えられることだ。少しでも知識が向上していくことなら興味が湧いてくる。だから出される問題は難し過ぎても易し過ぎてもいけない。視聴者が手の届く絶妙なさじ加減で…

ホットサロン

ギャラリーには様々な思考や感性、能力を持った人たちが集まって、お互いの意見を交換し合いながら刺激し合っている。基本的には美術が大好きで、同じような夢がある仲間たち。その中にかけがえのない友人と出会ったり、切磋琢磨できるライバルも現れてくる…

コンニチハ!

5月19日(金)より山口市在住の画家・臼杵万理実さんは、岡山県倉敷市にある、つづきの絵本屋ギャラリーにて「コンニチハ!臼杵万理実展」を開催いたします。どうぞお近くの方はご覧ください。 【ご挨拶】私は山口県で創作活動している臼杵万理実と申します…

批評

作品を画廊などで発表すると、望むと望まないとにかかわらず、いろいろと批評されることがある。これは自分では面白いと思っていることを、異なる観点から見てもらい、作品の良い面や未熟な面を浮き彫りにするチャンスだと考えよう。なぜなら美術というもの…

自分をよく見せようとして大げさに誇張して言ったり、他人を圧倒するために強気な態度を取ってはいけない。いわゆる見栄っ張りになったら、それを繰り返している内に勝手に真実だと思い込む。その結果、正しくない知識や世界観のまま、つまり間違った情報を…

大器晩成

先日、これから美術家を目指す人にひと言だけ激励するとしたら何て言いますか?と訊かれた。う~~ん、一見は簡単そうで奥の深い質問だ。まあ、普通に言ったら「その人の雰囲気を見て、喜んでくれそうな言葉で語る」が無難な答え。しかし、これではその場し…

「敏感さ」と「鈍感さ」

「敏感さ」と「鈍感さ」。この2つは美術家になるためにバランスの良さが大切になる。もちろん、まず第一には感受性が敏感であること。日常に埋没しそうな小さな生命に気が付いて、そこから豊かな世界を育てて創り出す。敏感で鋭いからこそできるのだ。しかし…

魔法のノート

自分のひらめきをノートに書き残してみよう。これはとても大事なこと。実際に文字にすることで、その時は大した思い付きでもなくても、あとで思わぬ創作へのヒントになるかもしれない。ただし、文字だけで書き留めるのではイメージがぼやけてくる。簡単なラ…

はやしいくみ 個展 向こうの向こう

5月3日(水・祝)からギャラリーでは「はやしいくみ 個展 向こうの向こう」を開催いたします。はやしさんは山口市在住のイラストレーター。高校卒業後に海外留学などを経験し、言葉よりも絵で表現する世界を目指して活動中。このたびの個展では明るい色彩の…

若い

一昨日、ひさしぶりに高校生とひざを交えて話す機会があった。本当にひさびさでいつ以来だろう?ちょっと前は放課後にぶらっと来る、個性的な若者がよくいたのだが、近年はそのようなことはほとんどない。きっとこれは携帯通信が進歩して、ちょっとした細切…

境界線

美術家におけるプロとアマチュアの違いとは何だろうか?その答えは人それぞれ、多種多様にあるものだと思う。なぜなら美術は様々な表現や技術があるため、各分野における基準は全然違ってくる。それを1つの答えだけで言うことは難しい。美術はプロの定義に具…

活性化

創作するというのは、ただ作っていけば良いという訳ではない。その人の個性が存在するために、生きがいを感じて作ることが大切だ。そう、旺盛な好奇心を持つ子供のように、純粋に美術を愛してやまない気持ちが創作力を活性化させてくれる。そうすれば、新し…

アート

世間一般の人たちにアートと呼ばれるものは、どちらかと言えば非論理的で、常識的な考え方では解読できない表現を指す。作品を鑑賞した感想を素直に語れば、訳のわからない感覚としか言えないもの。学校のテストのように1つの答えがあるのではない。筋道を超…

好機到来

創作に熱中している人は不安な気持ちにならない。なぜなら今という時に無心になって生きている。過去のことを振り返ってああだこうだと考える暇はない。また、未来にあるリスクをあれこれ想定して、失敗した時の言い訳を考える余力もない。ただひたむきに目…

マイナス思考

プラス思考とマイナス思考。私がこれまで出会った、それなりにできる美術家は、マイナス思考の方が多いように思う。世の中、如何にも何事につけ前向きで、明るく考える人が成功するように語られるけど、実際は違うと思っている。これは決して後ろ向きな発言…

直感力

当たり前のことだけど、誰だって人生は楽しい方がいい。この一瞬一瞬に充実感を覚えるために、自分が喜びを感じるものを求めるのだ。その答えはひとりひとり違う。地球上に何十億の人がいても、自分と同じ人間はひとりもいない。だから何が自分に合うのかは…

シグナル

人それぞれ生まれながらに自分しかない個性を持っている。それは遺伝子的なものより、育ってきた環境に影響されて作られるもの。ただそんな磨けば光る原石を、自分一人ではなかなか手に負えない。どういうチャンスと方法で、どのような刺激を与え続けたら、…