2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人生の最初の日

NHK連続テレビ小説「スカーレット」。ヒロインが焼きものの里・信楽で女流陶芸家を目指して波乱万丈に生きる物語。やはり美術にまつわるドラマだけになんとなく見てしまう。昨日も朝の支度をしながら見る程度だったが、ヒロインが親子ケンカ最中に語ったセリ…

偶然な出来事

どんな人でも人生は偶然の出来事によって、自分が願うチャンスへと導かれていく。「たまたま」、「まさに今」、「ふとしたことから」など、その瞬間の偶然な出来事に深い意味を感じ、新しい可能性があることを信じて動き出す。そう、これまでになかった成功…

映す鑑

美術家は誰しも他者の評価の中で生きている。裏を返せば、どうしても自己評価だと甘くなりやすく、自分では上手くいったと考えていても、観てもらった人たちの評価が低かったら、現実から目をそむけて不満を抱いたりする。自分で自分のことを客観的に捉える…

心眼

美術鑑賞の醍醐味と言えば、その人が持っている知識をめぐらせて、頭の中に思い浮んでくる言葉を組合わせながら、自分らしい感想を作って楽しむこと。ただ単純に作品を観たまんまにあっさりと言うのではない。自分の知識によって発見できた感覚を言語化して…

明らめる

いわゆる「諦める」の語源は明らめること。自分のやるべきことに挑戦した結果に、しっかりと目を向けて分析していくこと。なんでそうなってしまったのか、上手くいかない原因を浮き彫りにすることで、克服するために必要になることがわかってくる。そう、こ…

朋有り遠方より来たる

「噂をすれば影がさす」ということわざがある。その意味は人の噂をしていると、ちょうどそこへ噂の本人が現れることをいう。先週、その昔に山口へ赴任してきた新米の新聞記者君と仲良くなって、彼のネタを作るために馬鹿みたいに頭を下げて調べて、努力の甲…

好きの力を信じる

いわゆる美術家として活動したいと思うのなら、自分が好きなことに挑戦するのだから、大変なことがあっても当たり前だと考えていこう。そう、この世の中に大変じゃない仕事なんてものはありえない。プロとして活動したいのなら、言い訳しても何も始まらない…

絞り込む

失敗は成功の母なのだ。果敢な挑戦で失敗しても、その原因を追究してみたり、欠点を反省して改善することで、かえって成功に近づいていける。もちろん、最初から上手くいって成功したいと考えるのは、とても健全な発想で誰でもがそう思うはずだ。しかし、ビ…

論より証拠

「自分はただ自分に自然が語るままに進むのである」とは、ただいま県立美術館で開催中の「没後90年記念 岸田劉生展」の展示室に掲げられていた言葉だ。私はこれを見てしばらくの間、そこに立ち止まって眺めてしまった。なぜなら、いろいろなことを一瞬にして…

発見する!

どんな人でも自分が思っている以上に何かしらの可能性を持っている。それは人生を歩むうちに出会った人から得た刺激で、何かの素質や才能があることを知らされる。そう、自分らしい個性として武器になるものとは、人との出会いによって発見されていく。自分…

まっすぐに

美術家を目指しているのなら、上手いとか下手とかの評価は気にしないで、一にも二にも美術に向き合っていこう。ひとたび夢中になってしまえば、自分だとは思えないほどの集中力を発揮し、周囲に影響されることなく自分らしさを追求していける。だから日常の…

マイペース!

子どもの頃、家の庭で遊ぶことが楽しかった。それは花の大好きな母親が1年中に何かが咲くように、さまざまな花を手間暇かけて育ていたため、いつも季節の花々と触れ合ったからだ。さらに木の実につられて飛んでくる鳥たちをはじめ、花のまわりで元気よく生き…

目線

「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登っている。散歩のついでに富士山に登った人はいない」という格言がある。これはその日に浮かんだ思い付きでやろうとしても、現実は甘くはないから思った通りにいかないもの。誰でもその瞬間はやる気になって…

再見

昨夜は30年来の友人とひさしぶりに会うために湯田温泉の居酒屋へ。偶然にもお互い同じ年齢だったため、出会ってすぐに気心が知れて、あれこれと真剣に語りあったり、とことんお酒を飲んだりしていた。その後、彼は仕事で転勤して遠く離れてしまったが、数年…

塩梅

私はこう見えても人の話しを聴いて、ビビッとハートを刺激されたら、すぐに「へえ―!」と感心してしまうタイプだ。特に知らないことを知った時は、新しい知識が増えたことに感謝し、素直に心をときめかせていく。これを単純奴だと言われたら、そのとおり単純…

一隅を照らす

「一隅(いちぐう)を照らす」とは、今できることを精一杯がんばって、自分自身の生命力を輝かせて、周囲を明るいしていくことをいう。私のように山口ローカルで活動しているものにとって、この言葉は一番真ん中にあるモットーと言うべきものだ。決して都会…

チームになる

美術のセンスは持って生まれたものが、そのまま放っておいても、年齢とともに成長することはない。いくら素敵な能力があったとしても、自分一人の力だけでは開花しないもの。自分ではこれなら順調にいっていると思っても、実際のところは独りよがりだったり…

努力

何ごとも自分でやってやろうと志を決めたのなら、それに向かって努力することが大切だ。ただし、やみくもに打ち込めばいいという訳ではない。まずはその道で戦うために武器となる能力を見つけること。どんな分野であったとしても上手くいく必要な個性を徹底…

愚直さ

いわゆる美術家を目指す若者のなら現時点は上手くなくても、本気で美術が好きだったら何も問題ないと思っている。例え周囲の人から表現力の未熟さを指摘されても、そんな言葉は気にせずに堂々とやればいい。下手くそと言われようが、センスがないと言われる…

一所懸命

「一生感動、一生青春」とは、詩人 相田みつをさんの言葉。人は年齢を重ねて老いていくと、どうしても身体が固くなりやすいもの。さらに、ものごとの発想も固くなってくるため、ちょっとしたことに感動したり、純粋に感激に浸ったりできなくなる。つまり一生…

偶然性

やはり人生とは実にドラマチックなものである。未来にどれくらい高度なシステムがつくられても、いつどこでどんなことが起こるのかなんて、それらすべてを予想することは困難極まりない。いくらデータを元に計算したところで、なかなか思い描いたとおりにな…

発見

これは素晴らしいと感じることに出会ったら、これまで積み上げたことをあっさりとやめて、ただちに次の可能性を信じて新しい分野に挑戦していく。流行に敏感・・・っていうよりも、ただ単純に画家としての世界を極めたかっただけ。その美術に取り組む姿勢は感心…

目から鱗が落ちる

若い人によくありがちな傾向と言えば、自分の価値観だけでモノを見ようとすることだ。ついつい自分という城に閉じこもり、生半可な知識から理屈をつくりあげて、自分の論理は正しいと思い込みやすい。例えば「美術家になるためには美大進学が必要だ」と考え…

本気で美術を学ぶための基本と言ったら、自分勝手に独りよがりにならないこと。そのために自分の個性を深めていくことが必要になるだろう。そう、他者との出会いによって世界観は広がり、そんな自分らしくなっていくために、他人の意見や評価を受け入れて学…

発展途上

7年前、「短大+専修科」の3年間の学生生活が終わり、何かの仕事に就いて働くこともなく、いきなり創作活動の世界に飛び込んでいく。まだまだ美術の世界について、ほとんど訳がわからなかったはず。それでもそこにはきらきらと光り輝く希望があった。彼女は…

縁起

「縁起」とは仏教用語で、この世に存在するものはすべて互いに何らかの関係を持っている。ありとあらゆるものとの繋がりの中で生きるため、無駄なものや関係ないものは何一つないという意味だ。いわゆる人生は縁が縁を呼んで思いも寄らない方向へ発展しやす…

努力と熱意

いわゆる美術とは生まれつき才能のある人が活躍する世界だと思われている。たしかに呑み込みが早くて作品制作に必要なことが多くできる人のことを才能があると言われている。いっぽう、なかなか要領を得られず、何をつくってもしゃんとしないと、才能がない…

チャレンジャー

人生はたった一度きり!だから芸短卒業後は正規の仕事に就かないでプロとしてやっていく。きっと、本気で頑張ったらなんとかなるだろう。いや、なんとかなっていくはずだ。頭の片隅ではこの無鉄砲さを後ろめたく思いながらも、やらずに後悔するよりやって後…

心眼

「人生は一冊の書物に似ている。馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、賢い人間はそれを念入りに読む。なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから」という格言がある。なるほど、生きている時間は限られている。だから…

住めば都

「田舎のねずみと町のねずみ」とはイソップ物語。それぞれが住んでいる場所へ交互に訪れて、居心地の良さや幸せだと感じる環境など、文化の違い生き方の違いを肌で感じ、それぞれ個性が異なることが理解する。つまり身近にある幸せは気付きづらく、外に出か…