2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

美術批評

美術家が作品展を開くことの意義の1つは、自由に批評が行き交う場になることだ。なぜなら作者と鑑賞者、または仲間の美術家などが集い、創作についてお互いに意見を言い合い、語り合うことで自分らしさを発見できる。その時に発しられた言葉の賛否はさておき…

勇猛果敢

すべての道はローマに通じている。長い目で自分の可能性を見つめて、どんな時も肯定的に考えていこう。どうしてこう自分になったのかを疑っても意味はない。ほんの少しも上手くいかない時でも、逃げずに愚痴らずにベストを尽くそう。自分をどう創っていった…

山登り

もし、美大受験を何かに例えてくださいと言われたなら、高い雪山の頂上目指して挑戦することと同じだと答えたい。なぜなら散歩のついでに富士山に登った人はいない。運よく偶然にたまたま到達できる場所ではないのだ。つまり登る前に美術家になりたい大きな…

精進

美術家は作品を売ることを目的に創作しているのではない。それは何か新しい感覚の表現で、鑑賞者の心をワクワクさせていくこと。鑑賞者のイマジネーションを刺激して、固定観念を打ち破ることに喜びを与えるという、フレッシュな創造力を売っていく職業なの…

万理一空

宮本武蔵の五輪書にある「万理一空」という言葉。どこまで行っても同じ世界で、すべての理は天に通じているという意味だ。転じて、どこまでも同じ一つの目標を見据え、たゆまず努力を続けていく心構えを表す。どんなチャンスに直面しても、どんなピンチに直…

夢の途中

自分がその気になって見渡したら、できることは星の数ほどあるもの。たった一つもないなんてことはない。おそらく想像しているよりも、ずっと多くの可能性を持っている。だから勝手につまらない奴とか、ちっぽけ器だと決めつけてない。これまで歩んできた道…

フロー

創作によって生まれた喜びや楽しさを追い求めると、人はフローと呼ばれる状態に入って、新たなエネルギーが活性化されてくる。これをやるしかないと集中できたのなら、余計なことを考えている暇がなくなり、心身は意外なくらいリラックスしていけるもの。そ…

俯瞰する

今泣いたカラスがもう笑ったではないが、人の喜怒哀楽は上がり下がりが激しいもの。ものごとが思いどおりに運びウキウキすることもあれば、しばらくして時代が変わってリセットされ、せっかく手にしたものが輝かなくなって落ち込みやすい。それだけ世の中の…

火事場の力

時々、山口よりも都会にいる美術家の方が素晴らしいですよねと言う方に出会うことがある。それは美術人口の絶対数が違うし、多様な価値観が存在しているため、誰でもわかりきった初歩的な質問だ。こんな時、私はこう答えている。美術の都にいる人と同じ土俵…

Do it Best

人生は後にも先にも一回きりしかない。だったら自分がやりたいことに挑戦すべきである。とは言え、どの世界であったしても右から左へやっていけるほど甘くはない。誰もが自分にあった職業と出合って、才能を活かしたいと願っているものの、生きるためにはま…

スペシャリスト

尊敬すべき美術界の大先輩。私が高校生の時に初めてお会いする。さすがにこの頃のやり取りは全く覚えてはいない。だけど、優しい眼差しで温かい言葉を掛けてもらったのは確か。そう、若輩者にも真摯な態度で接してくれた。ちなみに当時は美術家が同士が集ま…

じゆうちょう

「しあわせ」とは「めぐり合わせ」から生まれた言葉。すなわちラッキーなことがあったら、みんなで分かち合うことを美徳とする。自分一人だけで喜びたいのなら自己満足にしかならないし、たった一人の力でやったと考えるのは傲慢なことだ。人生は自力でやれ…

夢を描く

わたしもやればできるのだ。そんな意識が芽生えたらしめたもの。やりたいと思うことに挑戦すればいい。夢の実現に向けて歯を食いしばっていこう。本当に好きものであったのら、どんな苦労でも耐えることができる。自分の夢に向かって努力し続けて、めきめき…

終わりなき旅人

ある時、どこまで頑張ったらいいのかを真剣に考えてみた。すると、どこまでも頑張っても努力に終わりがないことがわかった。世の中の価値観はずっと同じまま続くことなんてない。今できることが明日も通じるほど甘くはない。どのような業種であったとしても…

弱虫でもできること

子供の頃から絵を描くことが無性に楽しくて、それ以外のことには、ほとんど関心がなかった。ただし、だからといって絵を描くことで目立とうとは思わなかった。自己主張して前へ出るためにやっている訳ではない。一歩二歩も後ろに下がって、他の人には見えな…

自戒

プロの美術家と評価されるようになった人は、自分の力だけでそうなったと錯覚してはいけない。その地位は人と競い合って勝ち取ったものではなく、新しい創作が期待できる人になったと言うことだ。鑑賞者たちを作品で魅了させるために、素晴らしい創造力が備…

オンリーワン

なにがなんでもナンバーワンの美術家を目指す必要はない。なぜなら美術は他人と競う合って、甲乙を付け合う世界ではないからだ。例え上手くいかなくても落ちこぼれた訳ではない。自分にしかない個性を活かせなかっただけ。そもそも好きだからこそ、わざわざ…

主人公

新しい人材を発掘するために創設した美術公募展。「新進であること」という条件を満たすものは、みんな美術家になりたい一心で、それだけを目標に思い切って応募していく。その熱気は主催者の予想を遥かに上回っていた。チャンスを活かしたい出展者たち。若…

覚醒

人は誰でも崖っぷちのピンチにたたされた時に、初めて自分自身の実力が見えてくるもの。子供の頃から絵を描くことが好きでだった。ずっとずっと楽しくて脇目も振らずに続けてきた。しかし、それはただ単に続けていただけのこと。プロの世界に一歩足を踏み入…

do it your self

「人生はその人の思考が形作る」という言葉がある。このことを簡単に言ったら「自分の幸せは自分で創るもの」。ああなったらいいなあ、こうなったらいいなあと願うだけではいけない。実際に本気になって心に炎を燃やして取り組むこと。未来に希望の星を輝か…

スパイス

もし、美術家になるための第一条件と聴かれたら、今現在の実力を受け入れることだと答えたい。誰でも隣の芝生は青く見えるもの。ついつい周りと見比べて落ち込んだり、反対に優越感に浸っても意味がない。いくらないものねだっても、ないのだからどうしよう…

切磋琢磨

人は何のために人と出会っていくのだろうか?地域のコミュニティーや学校及び会社などの枠組みを越えて、嬉しいことも辛いこともシェアし合える人たち。自分らしく生きることを模索する内に、自然と近づいて来て仲良くなっていった。みんなで同じようにたく…

My best balance

今の日本のインフラは世界でも屈指の高いレベルである。道路や上下水道をはじめ、通信システムに学校や病院の施設など、快適な生活するために必要なものは整備されている。なんてありがたい社会になったのだ。私の子供の頃と比べたら、すべての面で進歩して…

青い鳥

青い鳥という有名な童話がある。クリスマスの前夜、主人公のチルチルとミチルの兄妹は、魔法使いのおばあさんに「青い鳥を見つけておくれ」と頼まれ、犬やネコ、妖精などのお供をともに、様々な国へ行っては探し回り、そのたびに青い鳥は捕まえてみるものの…

大器晩成

美術家を志す人は目先の小さな利益にこだわってはいけない。なぜなら大きな視野を見失って成長のチャンスを逃すだろう。美術は多種多様な価値観が混在する中で、その人らしい個性にあった表現で創作するもの。いろんなことを試しながら、自分のスタイルの構…

若者たち

k「 小学校の恩師が心から愛していた歌「若者たち」。1960年代の流行ったものだ。『君の行く道は果てしなく遠い、だのになぜ、歯をくいしばり、君は行くのか、そんなにしてまで』という歌詞に、夢と現実のギャップに苦しむ若者の姿が浮かでくる。自分の好き…

発掘

ひと昔前、お笑い界のガリバーである芸能事務所が、新しい感覚を持った芸人を育てるために専門学校を創設する。それまでの師匠の元で芸を磨く徒弟精度ではなく、伝統的な芸の枠に収まらない人材を求めて、新鮮なネタと自由なトークができる芸人養成所が生ま…

夢の旅

昨年秋、「県美展で大賞を取りましょうよ」なんて、前向きではあるけど現実味のない言葉で始まった旅。このチャンスは逃したくはない。作者の純粋なハートに火がついて、想像以上のプレシャーを与えてしまい、制作中に鼻血が噴き出すアクシデントにも見舞わ…

ミサ

1551年4月、サビエル一行は大内義隆に珍しい文物を献上して、それに喜んだ義隆はザビエルたちに宣教を許可し、信仰の自由を認めてもらえた。この時に献上された品とは望遠鏡の他に、置時計、鏡、眼鏡、書籍、絵画、小銃などがあったとされる。つまり日本に初…

失敗は成功の母

人生とは何が幸いするのかなんて、その時点ではよくわからないもの。ことわざの失敗は成功の母ではないが、失敗してもその原因を追究したり、欠点を反省して改善することで、かえって成功に近づいていけるのだ。要するに自分の弱点に気付いて向き合っていこ…