2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

志を立てるためには

松陰先生が残された「志を立てるためには、人と異なることを恐れてはならない。世俗の意見に惑わされてもいけない。死んだ後の業苦を思い煩うな。目先の安楽は一時しのぎと知れ。百年の時は一瞬にすぎない。君たちはどうかいたずらに時を過ごすことなかれ」…

天からのメッセージ!

明治5年(1872年)に全国で8番目に開校した山口市立白石小学校。私が小学2年生だった時に100周年を迎える。なんとなく華々しい式典があったことは覚えている。それよりも建てられた記念碑の言葉は、あれ以来遺伝子に組み込まれている。「草のようにたくまし…

無知の知

今の世の中、私たちは様々なメディアを通じて、必要以上の情報を毎日シャワーのように浴びている。ほんのちょっとでもネットを閲覧してみると、あっという間にいろんな話題や興味あることに惹き込まれていく。ついつい軽い気持ちで少しくらいのはずだったの…

上り坂、下り坂、まさか

「人生には三つの坂がある。上り坂、下り坂、まさか」という格言がある。この場合の「上り坂」とはやることが上り調子になることを言い、反対に何をやっても期待はずれになるのが「下り坂」だ。それぞれ自分を見失わずに、有頂天にならなかったり怖気づくこ…

念ずる

「明日は今日よりも良い1日にしてみたい」。なんともぼんやりとした言葉だけど、どこか心に明るいイメージが広がってくる。やはり思い入れというものは大切なエネルギー源。今この瞬間に夢に向かって何をして、どのようにしたいと思っているのか。過ぎ去った…

人生という学校

人生というものをひとつの学校だと考えてみよう。さまざまな出来事はすべて学びにしていこう。そう考えられるようになったら、必要なものは目の前に現れてくる。興味のありそうなことを好奇心のアンテナがキャッチしていく。いろんなことの意味を発見して、…

自由と我がまま

自由と我がままは似て非なるもの。自由は「俺がやらなきゃ誰がやる」くらいの強い使命感から生まれる。その世界での最高パフォーマンスを目指し、さまざまなことに創意工夫し続けて、磨かれた個性によって具現化することを言う。ただし、それは華やかで素晴…

エール!

この春より始まったNHK連続テレビ小説「エール」。音楽に関して全くの門外漢な私でも、その名を知る国民的作曲家 古関裕而をモデルした物語。ちなみに、なぜ知っているのかと言われたら、幼少の頃から愛するタイガースの応援歌「六甲おろし」の作曲家だから…

達観していく

「やきもちを妬く」という言葉は、自分より上手くできる人のことを、勝手に妬んでしまう心模様。ただ感情的になって未熟な心に流され、引きずり降ろそうとしたり、揚げ足を取ろうとする心理状態のことを言う。本来なら自分と相手を比較して、相手の方が優れ…

複眼的な視点

若い人はできるだけ多くの美術作品に触れた方がいい。とにかくたくさんの美術作品を鑑賞すること。さまざまな表現や技術があることを知って、経験と思考を積み重ねていくのだ。それも一つの傾向ばかりに偏るのではない。できるだけいろんな分野に目を向けて…

弱虫でもできること

それまで自分なりに描いてきた作品を観れば、その人はどんな個性なのかがわかるもの。およそ考えていることや進みたい方向性をだいたい知ることができる。11年前、私はこのポリシーに従って知り合ったばかりの彼女に、「なんでもいいから見せてください」と…

春と赤ン坊

一昨日、中也記念館館長の中原さんがお見えになった時のこと。いつものように丁寧に作品をご覧いただき、気が付かなかったことを教えてもらう。さすがにずっと観てくださっている。どういう変遷を辿って成長しているかをよくご存じだ。とても有意義な感想を…

初心忘るべからず

いわゆる世間一般たちに子どもの絵が喜ばれるのは、まっさら気持ちで思いっきりよく描いているからだ。それは誰かと何かを無駄に競い合うギスギスしたものではない。色彩のセンスや正確な技術などを度外視して、ぶきっちょでも未熟でも下手であっても問題は…

叩けよさらば開かれん

人は何ごとも切羽詰まらなければ、本気になってやろうとは思わない。ギリギリの状態まで追い詰められた時、それまで心の底に眠っていた能力が湧き出し、火事場の馬鹿力が出てきて窮地を救うものだ。人というものは古からそういう生き方をしている。とにかく…

幸運の女神

その昔、彼女はちょっとした悪戯心が湧いて、食べ終わったビワの実の種を、庭の隅っこに埋めたことがあると言っていた。おそらく学校の理科で朝顔やひまわりを育てた体験が頭に浮かんだのだろうか。それとも美味しかったことに感激して、ありがとうの心を込…

若さを燃やす

11年前、初めて出会った頃、「本当に美術でやっていけるのか?」と、自問自答しながら悩んでいた。子どもの頃から絵は大好き。絵は一番の友であって、いつもそばにあった。ずっとずっと楽しくて、ずっとずっと夢中になった。そんな彼女に大きな転機が訪れる…

花は桜木、人は武士

この春はなんだかんだ言っても桜の花を長く楽しむことができる。昨日、春の嵐と言うべき激しい風雨の中、近くを買い物のために歩いていたら、散りそうで散らない桜の花と出会い、なんとも切なくて愛おしい気持ちになった。「花は桜木、人は武士」ではないが…

心通い合う

美術の世界で頑張ろうとしている人は、みんな同じような夢があるため、いつの間にか仲良くなって同志になれる。例えそれぞれの理想とする美術表現が違っていも敵対するような間柄になることはない。お互いに美術が発展していくことを第一に考えている関係。…

万理一空

「万理一空」とは、どこまで行っても同じ世界で、すべての理は天に通じていることをいう。転じて、どこまでも同じ一つの目標を見据えて、たゆまず努力し続ける心構えを表す。この言葉は剣豪・宮本武蔵が長年の精神修養や身体の鍛錬を没頭して辿り着いた境地…

出会い

2009年2月、ある若者と初めて会話することがあった。それまでは時折見受けては軽く挨拶する程度。何かを話し合ったことは一度もなく、いつも静かに作品を鑑賞していた。そんな若者から「(出展している)卒業制作展を観に来てください」と、いきなりお願いさ…

非凡さ

なんでもないような基本的なことであっても、これをやり続けることはなかなか難しいこと。言い換えれば、どんな時も何食わね顔でやれるのは、意外とできそうでできないことだ。なぜなら人の心はとても弱いもの。常に変化するものの見方や考え方は、あるいは…

後は野となれ山となれ

芸術家 岡本太郎氏の詩に「駄目なら駄目人間でいいと思って、駄目なりに自由に、制約を受けないで生きていく。そうすれば、何か、見つけられるチャンスがおのずからひらけてくる。決意するのだ。よし、駄目になってやろう。そうすると、もりもりっと力がわい…

日々是好日

ちょうど40年前の今日、私は隣町の男子高へ入学する。たまたま親しい先生に勧められ、どんな学校なのかはよく知らないぬまま、若気の至りで飛び込んでいった。当時、いわゆる「ツッパリ」と呼ばれている人たちの全盛期の時代。学校にはいなせな格好をしたや…

学問は続く

一昨日、近くに買い物へ行くために自転車で走っていると、道端を彩る桜の花びらが目に入った。この辺りの桜は早く咲いてしまうから、ちらちらと舞い降りる頃になったんだなあ~。嗚呼、なんとも切ない気持ちにさせられる。だけど、これが自然の法則と言われ…

三尺三寸箸

仏教法話の中にある「三尺三寸箸」。昔、信心深い男が地獄と極楽の見学に出掛けて、どちらの住人も同じように三尺三寸(約1m)の長い箸を使って食事する光景を目にする。最初に行った地獄では、その長い箸を必死に動かして、自分の口へ料理を入れようとする…

耳順

論語の一節にある言葉「耳順(じじゅん)」。60歳の別の呼び名で、人生経験が豊富になってくると、自然に様々なことの真理が理解できるため、耳にどんな話が聞こえてきても、なんら差し障りも起こらない境地になることをいう。ただいま55歳の私は四捨五入し…

ピンチとマブダチ

ギャラリーが開店したのは4月1日。なんとエイプリルフールに始まった。これは偶然なのか必然なのかはよくわからない。だけど、私自身は365日の中でもっともふさわしい日だと思っている。なぜなら美術はリアルな世界をそのまま表現するのではない。リアルな世…

さくらさくらさく さくらちるさくら

人生は一期一会。ファーストタッチのビビッときた衝撃はそののち訪れることはない。一番最初の時以上の鮮烈な印象や興奮することは二度と味わえないもの。なにごとも出会ったその瞬間を逃したら、次に同じように巡り合うことは難しい。レオナルド・ダヴィン…

ワクワク

42年前の4月1日、私の人生に大きな変化を及ぼす出来事があった。それは母がギャラリーを創めたこと。当時、何かやっているんだろうと思うくらい。美術にまったく興味も関心も示しことはなかった。まあ、普通に中学生活を送っていただけのことだろう。 それが…

ユーモアだ!

ことわざの「冗談にも程がある」とは、いくらふざけていう冗談にも程度があって、ほどほどに度が過ぎずにしておかないと、実害を及ぼすことがあるというたとえ。いわゆる「ユーモア」というもので、人の心を和ませるようなジョークや気の利いた言葉で笑いを…