2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

再見

先日、36年前に中野寿子さんと縁があった方が、偶然にも寿子さんが取材された全国紙の記事を目にして、居ても立ってもいられなくなって長崎からやって来られた。おそらくビビッと心の奥底まで衝撃が走ったのだろう。いったん血が熱くなって走り出したら、簡…

謙虚

文化と言うものはとても脆弱なものだと思っている。少なくても社会が穏やか(平和)でなかったら楽しむ余裕なんてない。それは争いごとに限らず、自然災害や社会の経済、個人的な事情など、いろんなことに影響されて、意外と簡単に享受できないものだ。ただ…

頑是ない

「思えば遠く来たもんだ 十二の冬のあの夕べ 港の空に鳴り響いた 汽笛の湯気は今いずこ」とは、中原中也の詩、『頑是(がんぜ)ない歌』の冒頭の言葉だ。頑是ないは幼くて物事の善悪などの判断がつかないこと。無邪気なことを言う。まあ、誰だって若い時は純…

前進

感性が成長するピークなんてものはない!これは私個人の独断と偏見。実際に科学的な根拠もないため、本当にそうなのかどうなのかはわからない(笑)。もしかしたら、10代に身体が大きくなるのと同じように、感性が成長するピークもあるかもしれない。しかし…

寛容

創作する人と仲良く付き合うには、作品の良いところを見つけたら褒めることだ。また、その逆に悪いところに気が付いた時は、なるべく寛容な心で目をつぶってみるのだ。なぜなら作品の面白さを発見することはできても、作品の問題点を直すことは作者本人にし…

草莽

素晴らしい作品に触れて、それを見習おうとする精神は、感性を磨くためにとても必要なこと。それだからといって、未熟や未完成な作品に触れない方が良いのかっていうと、まったくそういう訳でもない。善くも悪くも、いろんな文化に触れて経験を豊かにしてい…

スポーク

自転車のスポークとは車輪の強度やバランスを保つために放射状につなぐ 細い棒のこと。先々月くらいから私の自転車のスポークが1本、2本・・・と壊れ始めた。さすがにこのままでは走行に支障をきたしそうだ。そこで馴染みの自転車屋さんへ持ち込んで修理して…

39ありがとう

「サンキュー」と「ありがとう」の違いはなんなんでしょうか?と、尋ねられたら、おそらく諸説はいろいろあるけれど、私個人の独断と偏見で語るとしたら、「サンキュー」はフラットな感覚で感謝の言葉を伝える時に使われ、「ありがとう」は心の中でお辞儀し…

前進

創作には完璧なんてものは神様じゃないからあり得ない。もし仮にそういう感覚になったとしたら、そこから先に新しいものは生まれてくることはない。自分の中で安住できるレベルに達したと思った瞬間、創作を続ける意味を失ってしまうだろう。これで完璧だと…

変化

「新しい創作とは何ぞや!」と訊かれたら、「これまでの世界から飛び出すこと」だと答えようと思う。これを単純に言い換えれば、流行っている美術に惑わされないこと。目の前にある世界に執着し過ぎると、いつの間にやら固定観念に縛られて、自由な発想が生…

創意工夫

美術家を目指すのなら美大へ進学するのが一般的だが、それ以外の道だっていくらでもある。創意工夫を続けていけば、あらゆるルートから目指せるのだ。ただし、実際に在野で学ぶのは簡単なことではない。果たして自分がやっていることは正しいのか、そうでは…

肌で感じる

この土日は嫁さん家の親族の法事のために1泊2日で弾丸で上京ツアー。80歳を越える義父母のボディーガード(荷物持ち)を全うしました(笑)。私も気が付けば52歳。ウチの母も80歳を越え、さらに若い頃から可愛がれた諸先輩方も高齢化社会の仲間入り。漠然と…

住めば都

「住めば都」なんて言うけれど、どんな場所でも住み慣れると、そこが居心地よくなってくる。それは多様性があって変化に強い人だからできることではない。例え不器用な人でもここで生きていくのだ!と覚悟したのなら、すべてが前向きに捉えるようになって、…

お墨付き

「お墨付き」という言葉は室町時代や江戸時代に、将軍や大名から家来(臣下)に与えた領地を、後日の証拠として保障や確認する文書のことを指す。これを簡単に言ったら実力者に能力を評価されて、それなりのご褒美をもらって地位を得ることだ。このような古…

直感

ちょっとしたひらめきを信じて、そのイメージのまま実行していく。それが好きなことだったら、好きなペースで、本気になってやってみよう。多少セオリーから外れてしまっても問題ない。あまり常識的なことにこだわり過ぎると、どこにでもある平凡なものにな…

White out

それにしても若さと言うのはやはり素晴らしいものだ。何にも代えがたい新鮮なエネルギーだけで創作している。例え経験が浅さくても、まだまだ力不足であっても、どこか堂々とした存在感を持ち、未知と可能性に惹きつけられる。本能的に未完成であることの優…

前進

今の日本、あちらこちらで私利私欲が蔓延って、なんだか夢がないなあ~と言わざる得ない。世の中のために役立つことをやりたいなんて、青雲の志を語ったら非難されそうな雰囲気だ。名誉や利権に繋がらないことなら評価されない。経済優先の選択肢しかない残…

寛容

美術鑑賞を楽しくするには、重箱の隅をつつくようなことはせず、少しばかり大目に観ていこう。ただし、なんでもかんでも甘く妥協しろと言うわけじゃない。未熟さはこれからの伸びしろ。大胆さは勇敢なチャレンジ。そんな風にちょっと見方を優しく変えてみよ…

分かち合う

本当に面白かったこと、これはすごいと感激したこと。心いっぱいにときめいた出来事は、自分の中にしまいこまないで、積極的に親しい仲間に話してみよう!きっと話すことによって楽しさは増えてくる。一緒に喜んでくれる人がいると楽しいものだ。感動した喜…

問い続ける

人生にパーフェクトなんてあり得ないもの。めったやたらに完璧を期待するものではない。むやみにハードルを高くし過ぎてしまうと、目指そうという気になれなくなるものだ。ただし、そうだからといって何も目指さないのはもっといけない。どうせ大したことは…

殻を破る

自由な心で人生を謳歌したいのなら特定の人たちとベタベタしないこと。ついつい似たもの同士で徒党を組んで、何かと言うと派閥を作ってしまうのは、自分の個性に自信を持っていないためだ。世の中にはいろんな才能を持った人たちがいる。周囲を見渡せばユニ…

トライ

ビビッとくるものなら、直感を信じてやってみよう。そんなに面白くなかったら、無理せずにやめればいい。次々と興味が生まれていくのなら、そのまま思い切って続けていこう。自分に何ができるのかどうかは、あれこれ頭の中でイメージするよりも、実際にやっ…

自分らしく!

能ある鷹は爪を隠す。このことわざは言わずと知れた実力のある者ほど、そのことを表面に現さないという例えである。それはまったくそのとおり!どんな世界でもわざわざ自分の能力を、ベタにアピールする人ほど痛々しいものはない。そんな暇があったら、もっ…

前へ踏み出そう!

人は考えているだけでは何も前へ進むことはない。どんなに才能があったとしても、何もしなければその才能は花開くことはないだろう。何かをやってみることで初めて課題が浮き彫りになっていく。また、次のステージに向かうために必要なものも見えてくる。何…

努力の天才

世の中はなんでも一から始まっている。今、美術の才能のあると言われる人も美術の才能のない人から始まっている。美術家として名誉や地位を得た人であっても、一番下っ端から一段ずつ登ってきただけなのだ。ある日、突然、神様が才能を授けてくれるなんて夢…

有難う

ことわざの「君子危うきに近寄らず」とは、教養があり徳がある人は自分の行動を慎むもの。安全第一で危険なところには近づかないということなのだ。だいたい、えらい立場の人になったら影響が大きくなるため、それなりに自重した行動をしなければならない。…

かみひとえ

創作は実力が発揮できる条件を整えてからやる必要はない。なぜなら良い条件が整うと倍の力が出せるのかと言えばそうでもない。かえって逆境になって初めて最善になるように努力していくもの。やってみなければ何も始まらないと開き直って、知恵と技術と意欲…

探る

私はことあるごとに美術とはどんなものなのかと考えている。そもそも美術とはあらゆる解釈があって、ハッキリとした答えはないもの。とても流動的な存在であって、時代と共に評価が変化していく。だから自分の頭で思い付くままやってみて、いろいろなことを…

手に入れる

誰でも美術の才能は最初から備わっているわけではない。たしかに入り口では手先の器用な人、感受性の豊かな人など、諸条件で有利になる人がいるのは間違いない。しかし、それは一歩二歩くらい前へ行ける優位性。いつでも挽回できる至近距離にしかならない。…

スタート地点

美術大学とは美術家になるための第一関門である。ただし、どのような学校へ進学したとしても、そこはあくまでもスタート地点に立っただけ。美術家になるための短期決戦の目標をクリアしたにすぎず、そこから先は学校では学ぶことのない、その人にしかない独…