2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

旅をさせろ

昨日の夕方、時々顔を見せてくれる大学生がやって来た。いつものように何か人生の宿題を抱えている様子。早速、どうしましたかと話しかけると、今悩んでいることを語り出した。ちなみにこの子は基本的には明るいタイプ。ユーモアも通じるし、シャレも理解し…

夢見ながら

20代の若者の武器とはいつも前向きな姿勢でいること。まだ美術家への道をスタートしたばかり。自惚れなのか、楽観的なのかはよくわからいないが、自分は良いものが創れると素直に信じて努力できる。過去の創作活動の経験が少ないから、瑞々しい感性とほとば…

流れ

近年、美術の流れが早くなっている。かつてないと言っていいくらいのスピードだ。これにはいくつかの要因がある。その中で2つほど代表的なものを挙げるとしたら1つ目は昭和文化型の衰退。これまでの文化を牽引していた方々が高齢化し、代わって平成型文化が…

祝甲子園出場!

1981年の夏、私が高2の時に母校野球部は初めて県大会決勝戦へ進出。甲子園への出場をかけて下関商との対戦。ゲームは同点の5回裏に3点奪われて、その後も失点して最終回に意地で2点を返すものの3-6で敗退。以後、1986年は岩国商に0-2、1989年は桜ヶ丘に1…

筋金入り

やっぱり正真正銘の筋金入りというのはカッコいい!なぜなら頑固一徹で融通が効かない人のことではない。長い年月をかけて心と技を練り合わして、培われた独特の美意識を感じられるからだ。いわゆる職人気質があって、こだわりの深い価値観を持っている。多…

乗り切る

創作はいろいろなことを思い切って試みた方がいい。例えそれが上手くいかなかったとしても、その分だけ経験が血や肉になって身に付くものだ。失敗してすぐに投げ出すようでは成長はない。転んでもただでは起きない気持ちが大切。膝についた泥も成長への証で…

良薬は口に苦し

この頃、なりたい美術家のイメージがピンボケしている若者と出会うことがある。こういうタイプの人は美術をかじった程度しか知らず、かつ、必ず成功できるとまったく根拠のない自信を持っている。ハッキリ言ってその作品は、どこにでもあるようなレベル。し…

エール

あと少しで崩れ落ちてしまいそうな場面で、その人の夢を諦めないで信じる人たちがいる。夢に向かって真っすぐ生きている姿を見て、居ても立ってもいられずにエールを送ってくれる人たちがいる。昨日、応援してもらうというものの意義と素晴らしさをあらため…

平和

先日、県立美術館の常設展で「シベリアの香月泰男」を鑑賞する。画家のシベリアシリーズはもう何度観たのかはよく覚えていない。おそらく10代後半に始まり、以後、展示に気が付くたびに行っている。それは何度繰り返して観ても魅力を感じ、また、画家の反戦…

観察

私は人間観察が好きなので、近くの商店街を歩いている時も、役所や銀行などの短い待ち時間でも、周囲にいる人たちの表情を見ては、何かを感じて想像してしまう。これをカッコよく言ったら感性のトレーニング。ただし正解を求めたものではない。あくまでもパ…

真理

一般の人たちは本物の美術家と出会う機会はほとんどない。もちろん美術好きなら自分から近づいて行くため、自然とその機会に恵まれるが、この他の人はたまたま近所に住んでいなければ、出会うことはないだろう。だから一般の人たちがイメージする美術家とは…

習慣

昨日、弾丸で山口に帰省してきた画家の白藤さえ子さんとお会いして、その近況やこれからの活動プランなどについて語ってくれた。いわゆる創作に生きがいを見い出し、可能性をどう伸ばすかは本人の心掛け次第。彼女が徹底的に創作に取り組めるのは、20代に試…

応援!

昨日の朝、或ることのために子供じみた願掛けをした。それは全く科学的な根拠もない上に、迷信の分野にも属さない稚拙な儀式。これまで何度やっても思うような結果が出ないため、パッとひらめいたことを迷わずに実行しただけだった。すると効果てきめん!母…

動機

小学生の頃、担任の先生に絵が上手いから画家を目指して頑張りなさいと言われた。どんな夢も見ることが許される時代。当の本人も絵描くことが大好きだから嬉しくなってその気になった。小さな勇気をもらって元気になったのだ。なんて微笑ましいエピソード。…

垣根を越えて

近年、ネットのコミュニティーを通じて生れる友達の輪がある。いわゆるSNSと呼ばれるサービスである。同じ趣味趣向の仲間が集って、タイムリーに情報を楽しめるなどの長所がある反面、自分たちだけの偏った考え方でまとまり、ダラダラと連るんで群がってしま…

型破り

型通りの美術を制作すると、どこにでもあるような作品になる。セオリー通りに手堅くやった方が失敗はしないけれど、その人らしい個性を感じる特色は生れることはない。だから思い切って新しい世界を求めて冒険していく。美術表現はどんどん変化していくもの…

ディスカッション

ことわざの「三人寄れば文殊の知恵」。例え凡人であっても三人集まって考えれば、素晴らしい知恵が生まれることを意味する。たった一人で一生懸命に考えてみても、簡単には良い知恵が浮かばないもの。しかし、三人ぐらい集まっていろんな考えを出し合うと、…

絶対量

その道のプロになりたいのなら、それなりに絶対量の努力が必要になる。小説家になりたいのなら読書量、スポーツ選手になりたいのなら練習量など、スタートラインへ立つためには最低限の条件を満たさなくてはならない。だったら美術家になるために、どんな絶…

値段

美術作品の金額は一般社会から見たら実に複雑なもの。たった千円でも高いと言われるものがあれば、かなり高額な値段であっても安い言われるものがある。これを簡単に言ったら一般人の感覚ではなく、目利きの人、要するに値打ちがわかる人が相場を決めている…

自由な気持ち

美術は自分と他人を比べても意味がない。誰かと比べて上手いとか下手だとかは、主に個人の主観によって左右され、曖昧な根拠の比較の上に成り立っていることが多い。だから美術家は人と比べることをやめると、ずいぶん自由な気持ちになってくる。無限に広が…

学び

美術を学ぶことは美大生や若者のためにあるものだと思われがちだが、実は幾つになっても終わることなく必要なものである。もちろんこの事実を多くの人たちが知っている。ただし、それは人から教わるものではなく、自分自身で探して学ぶという真理はあまり知…

一所懸命

私は若い頃から見聞を広めるために、よくあちらこちらと動き回った。会いたい人、観たい美術展、その他なんでも果敢にトライ。それが40歳になった頃から仕事で身動きが取れなくなる。美術の世界は移り変わりが激しいもの。正直、置いて行かれるような気がし…

二河白道

先月、寺田さんの個展に友情出品してもらった河野如華さんとメールのやり取りの中で「二河白道」(にかびゃくどう)という言葉があった。これは仏教語。二河とは南の火の川と北の水の川のこと。火の川は怒り、水の川はむさぼる心の象徴をする。その二つの河…

好奇心

スポーツ選手は過酷な練習などで身体を鍛えるため、そのエネルギーの元になる食は一般人よりかなり太いものだ。それと同じように美術家の創作の元になる好奇心は、想像力のエネルギーになっていくため、一般人よりかなり太くて大きなものである。しかし、こ…

ジョーカー

トランプゲームのババ抜き。ルールを説明する必要はない。それくらいポピュラーでジョーカーを最後まで持っていた人が負けになる。とても単純で簡単。子どもから大人まで楽しめる。運よりも駆け引きしながら人間観察に比重を置くゲームだ。ところで明後日行…

慈悲

美術作品とは単純に良いか悪いかだけの評価ではなく、多くの場合は良いと悪いが混在している複雑なものである。どんな作品にでも良い所は必ずあるし、未熟だったり上手くできなかった悪い所はある。要は鑑賞する人はどこで妥協するのかということだ。もちろ…

磨く

美術家になりたい!と思うのなら、その動機がいかなるものであろうと、実践して才能を磨いていくしかない。いくら素晴らしい情報を集めて研究したところで空想のまま。実際に創作して具現化に挑戦していくしかない。美術家になるということは自分しかできな…

思い込む

この半年間、数は多くないけど自分が一度こうだと思い込んだら、頑として他人の言葉に耳を傾けない若者たちと出会った。その創作スタイルが理にかなっていて、だから曲げないというのなら当然なのだが、美術の世界への見識の幅が狭くて、それでも大丈夫だと…

潜在意識

先日、ある方から「プロの美術家とは、どんな人を言うのですか?」と質問される。ハッキリ言って究極の答えを求められた。これを真面目に語ったら少なくとも小1時間は必要。そうではなく、簡単にわかりやすく言うとしたら…、あー、そうっか!と、電光石火に…

GAO2016

8月11日(木・祝)より当ギャラリーでは「GAO展2016」を開催いたします。出展していただくのは、臼杵万理実さん、白藤さえ子さん、山口功君、安森信君の4人展になります。どうぞよろしくお願いいたします! 日時 2016年8月11日(木・祝)~21日(日) 11:00-…