2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

令和を歩む!

令和という新しい時代は、さらに科学が進歩していく。これまで研究によって培われたことをベースに、より合理性のある機械装置などが開発されていくだろう。今よりも遥かに便利で快適な社会になっていくはずだ。だけど、効率の良い社会になればなっていくほ…

ケ・セラ・セラ

今、自分のやりたいことがハッキリとしなくても大丈夫だ。これからどうすれば良いのかを、具体的なイメージが浮かばなくても、ほとんど心配することはない。なぜなら未来はわたしたちにはわからないもの。明日のことなんてなるようにしかならない。浮世離れ…

直観力

「溺れる者はわらをも掴む」ということわざがある。これは非常に困ったことに直面した時に、実際には何の頼りにならないものにすがって、その状況から助かろうとしていることだ。それが例え迷信だろうとインチキだろうと手当たり次第にやってみる。「とりあ…

グローバル

昭和と平成の美術の違いについて、私なりに3つほど挙げるとしたら、以下のようなことになると思う。まず第1は平成になった頃はバブル景気のおかげで、当時最先端の海外の美術作品展が次々に行われていった。この現象を例えるとしたらいきなり黒船がやってき…

リスタート

元号が平成時代になった頃、日本列島はバブル景気だった。巷には今では信じ難い華やかなエピソードが溢れ、ほとんどの人が明るく生きるために、背伸びをしてカッコよく振る舞っていた。その姿はまるで江戸っ子そのもの。宵越しの金は持たない文化が蔓延って…

うどんとおにぎり

もうじき幕を閉じてしまう平成時代。おそらくこれまでのどんな時代よりも、様々なことが早いスピードで変化し、凄まじい摩擦が発生していった。このことはコンピュータが普及したことによって生まれた弊害だと思っている。すべてが効率よく、かつ、合理的に…

プロとアマ

先日、美術におけるプロとアマの違いについて尋ねられた。その答えは人それぞれ基準があるため、十人十色の答えが生まれてくる。また、そもそも絶対的評価になる試験や資格のない世界。美術は数学のように明確な答えがないもの。だから自分自身がプロだと言…

初心忘るべからず

美術本来の喜びや楽しみと言えば、自分なりに何かをつくることだろう。上手くでき上がるかどうかはさておき、つくること自体に意味があって、そして、完成した達成感を味わうためにある。しかしながら、例えばもし職業として美術に携わりたいのなら、これを…

若い力

ことわざの「若い時の苦労買ってでもせよ」。これは若い頃の苦労は自分を鍛えて、必ず成長に繋がるもの。苦労を経験せず楽に立ちまわれば、将来自分のためにはならないという意味である。つまり夢へ向かって挑戦するのなら、何度も失敗を重ねたとしても、そ…

一年八起

6年前のGW、ある若者が持ち込み企画でAKB48の総選挙をヒントにして立案された、女性ばかりによるハガキ売上を競う公募展を行った。その名はKMY48。山口市のメインストリート、米屋町商店街にちなんで付けられたもの。当時、ギャラリーでは臼杵万理実さんを筆…

鉄火場

どの業種でも才能を開花させるためには、現状の能力では乗り越えることができない、いわゆる壁と呼ばれるものとの出会いが必要だ。もうこれ以上はできません。そんな自分自身の能力の限界を知り、しかし、そうなっても少しでも上にいくには、どうしたら良い…

全身全霊

昨日、ひさしぶりに数々の武勇伝で知られるT先生が来店される。お顔は年齢を重ねてそれなりになったものの、その口調はいつものように元気一杯。旺盛なサービス精神で鬱蒼なこともユニークに語り、耳触りの良い明るい声が広がって楽しい時間になった。そんな…

その昔から美術家になりたい人は、より多くの美術に触れた方が良いと言われている。その理由はなぜかと尋ねられたら、その答えはとても簡単なもの。世間一般で素晴らしいと言われる様々なタイプの作品を観て、どの点が優れているのかを具体的に考えさせるた…

新鮮さと輝き

先日、ある方から山口県美術展覧会の魅力ついて尋ねられる。「何が良いと思われていますか?」。それについて私は、あくまでも私見だと前置きして、以下のようなことをお話しする。マンネリに陥らないように新鮮さにこだわり、そのため審査員は県外の専門家…

ケ・セラ・セラ

未来はなるようにしかならないもの。だから上手くいくことを願って努力するだけだ。それをやきもきしたところで何も解決することはできない。明日はきっと晴れる日になるはず。そんな漠然とした希望を燃やしながら、現実の中でしっかりと生きていこう。そう…

球ひろい

「球ひろい」という言葉がある。これは主に小中学校の部活の練習中に、周辺に転がったボールを補欠や下級生が集めて、縁の下の力持ちとして貢献していくことをいう。一見は理不尽で意味がないように思われがちだけど、さじ加減さえ間違えなかったら、雑用に…

育む

美術家は誰でも生まれた時から才能を持っているのではない。自らの成長を目指して取り組んだ経験によって育まれてくる。どこまでも才能を信じて制作していくことで、内に秘めていた能力が表に出ていくのだ。それは例え伝統工芸と呼ばれる世界であっても同じ…

新時代へ

私は中学と高校の時に部活(スポーツ)に情熱を注いでいた。当時の成績は語るほど立派なものはないが、決して不満足だったとは思ってはいない。むしろ振り返ったらベストを尽くした充実感がある。それ以上の能力がなかったのだから、それなりの成績になった…

清心事達

10数年前、その美術家と初めて出会った時の印象と言えば、ある線を越えて近づくことのできないバリアがあった。それは私に対してのことでもなく、他の人に対しても同じことで、前年の県美展で大賞を受賞したため、一気に表舞台に立った戸惑いから生まれたも…

ひとり時間

ひとりの時間を楽しもうと思うのなら、美術家になることをお勧めしたいと思う。なぜなら美術家とは一般人と違う感性を持つ特別な存在。どちらかと言えば非論理的で常識的な考え方では理解しづらい世界に生きる。ちょっとしたひらめきを純粋に信じて、イメー…

ピンチはチャンスになる

今年はずっと暖冬だと言われて続けてきた。実際に平均気温は明らかに例年よりも高く、おかげで時より冷え込む日の寒さが身に堪える。そんなやさしい冬を乗り越えて、待ちに待った春がやって来た。やれやれという安堵の気持ちも束の間、今度は杉さまと檜さま…

他山の石

先週、図書館でふと目について借りてしまった本。3年前に発刊されたもので、現代っ子に社会人として生きるための、スキルやマナーが具体的に書かれた著書だった。この年齢になって読んでみると、「そんなこと知っているわい」と、独り言を言ってしまいたくな…

没頭していく

「字は一字でいい。一字にこもる力を知れ。花は一輪でいい。一輪にこもる命を知れ」という詩がある。とても短い言葉なのに熱量は半端じゃない。詩人が自分の思いを表現する言葉を、一つ一つ丁寧に選んだ真剣さがひしひしと伝わってくる。この意味は例え才能…

チェンジ!

人はついついないものねだりをしてしまう。自分にないものを無理矢理に欲しがるもの。何でも他人のものは正しく魅力的に見えて、どうしても手に入れたいと願う野心が湧いてくる。特に若い人たちなら些細なことでも、勝手に劣等感にしてしまいがち。無意識に…

さくらさくら さくさくら ちるさくら

毎年、桜の花が満開に咲き誇って酔いしれる時に、ふと思い浮かぶ言葉は「さくらさくら さくさくら ちるさくら」。これは言わずと知れた郷土の俳人 種田山頭火の句。これから咲くにしろ散るにしろ、愛しさと切なさがあるから素晴らしいのだ。そして、いつも心…

後天的な才能

美術の才能は生まれつきにあるものではない。例え最初は大したことができなくても、その人が本気になって努力したら、自分らしい創造力が発揮できるようになるだろう。どんなに長いトンネルでも、掘っていくことを徹底的にやり抜けば、いつかは必ず貫通する…

孤独力

孤独と呼ばれるものと、どう向き合って生きるのか?それは美術家としての資質に関わる大切なことだろう。決して孤独とは寂しくて悲しいものではない。ぼんやりとひとり時間を過ごすこと。社会の喧騒から離れて自分を深く知るためにある。それによって悩んで…

一隅を照らす

「ローソクは火を点けなければ明るくならない。それと同じように、人間は志に火が点かなければ、その人の真価は発揮されない」という言葉がある。その意味は志を立てるにあたって何が本当にやりたいのか、どういう人生にしていきたいのかなど自問自答をして…

ぎこちない世界

いわゆる子供の絵が持つ魅力と言えば、いつも何か新しい空気を漂わせて、ワクワクさせてくれるからだろう。センスやテクニックというものを度外視して、純粋で恐れを知らない大胆さによって、キラキラとかピカピカという天然の輝きを放つ。そこには美しく洗…

胸騒ぎ

イソップ童話の「オオカミと少年」。村外れの羊飼いの少年がある時、平々凡々とした日に飽きて「大変だ、オオカミが出た!」と叫び、驚いた村人が駆けつけて大騒ぎに。これを面白いと味を占めた少年は、その後何度も同じように嘘を繰り返し、そのたびに集ま…