2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一二三

先月、美術家を志している人とお会いした。それなりに長い年月に渡って作品制作に取り組んでいる。ただし、それは趣味の世界としか言いようがないレベル。美術とソフトな関係しか築くことができない器なのだ。そこで、どういうビジョンで創作をしているのか…

求めよ、さらば与えられん

聖書の言葉、「求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん」。これは「自分は何を求めているのだろうか?答えを求めて実際に行動しただろうか?そして、思いが叶うようにちゃんと努力しているだろうか?」という意味で、…

あちらこちら

どんな人の一生も一冊の小説になるほどドラマチックなもの。無理に誇張して表現しなくても、あるがままに書き綴るだけで、その物語は読み応えのある本になる。なぜならこうしたいと計画したものではなく、ほとんどが偶然の産物からでき上がっている。いくら…

一期一会

いくら潜在能力が高くてたとしも、自分ひとりで才能を開花することはない。ダイヤモンドはダイヤモンドによって研磨するように、人の才能は人との出会いによって磨かれていくもの。自分ではそれなりに実力があると思っても、そのほとんどは独りよがりであっ…

前を見る

昨日、個展のために遠方からお越しになった方は、作家が幼稚園時代に可愛がってもらった先生だった。なんと28年ぶりに再会。当時、彼女の行動や言動を書き綴った連絡帳で、いろいろな情報を緻密に家族と共有し、健やかに伸びやかに生きる土台を築いた大恩人…

運が縁を結ぶ

21年前、突然に舞い込んで来たお願い事。その内容は丸投げの上に無茶ぶりでもあった。正直、すぐにお断りしようとしていたところ、紹介された施設の方とお会いして考え直す。なんとかして上げたいのに、どうにもできないまま、切羽詰まっている表情だった。…

石に花咲く

その昔、「実際の自然豊かな風景は素晴らしいし、それを写真にしたら簡単に記録できるのに、なぜ、それをわざわざ絵にする必要があるのですか?」と尋ねられたことがある。たしかに、そう思われたいのはごもっとも。決して間違った意見ではない。そこで私な…

発見力

昨日の夕方、ゆめ花博のチケットをもらったので、善は急げと妻と一緒に行くことにした。ただし、既に観覧した方々に駐車場や入場するまでに長蛇の列と聞かされ、さらに会期終了も近くなったため、かなり混雑するだろうと覚悟していた。ところが、にわか雨が…

スタートライン

結果という出口に惑わされてはいけない。そこにある答えは過去に成功した実例である。これから先に同じ答えで生き抜くことは難しい。なぜなら解明された答えに向かっても、みんなが同じように理解している手段なのだ。新しくもなければ独創性も感じられない…

にんげんだもの

巷のニュースによれば、人工知能(AI)やロボットの開発進展により、2025年までに半数以上の仕事はロボットなどの機械が担うことになると予測されているらしい。たしかに今の世の中を見渡したら、ほんの数年前と比べただけでも、圧倒的に機械の進出が目に…

朗報に沸く

先日、ある美術家より朗報をいただく。こつこつと積み上げた実績が評価されて、腕を振るうにふさわしい、大きなチャンスがやってきたというのだ。なんと素晴らしいこと。おめでとう!思わず手を振り上げて喜んでしまった。美術という世界はなかなか思う通り…

クリエイター

つい最近、友人から「クリエイターとはなんのことかね?」と尋ねられた。そこで「簡単に言うと創造的な仕事に携わっている人のことですよ。ただし、それは美術の分野に限らず、ゲームソフトやウェブデザインを開発する人、音楽家、小説家、漫画家など、多岐…

まなびの森

美術をそれなりに勉強していけば、必ず少しはよくなっていくもの。創作は失敗することも多々あるけど、何度か挑戦しているうちに、その人らしい表現に辿り着けるもの。ググッと一気に感性が伸びていくことはないが、自分のペースを持続すれば成長できるのだ…

がんばる

たまたま読んだ本に「頑張る」の語源の由来は3つあると書かれていた。1つ目は豊かな土地を荒らされ、奪われないように、じっと動かず両の眼を開いて見張る様子から、「眼を張る」が転じて眼張るになったというもの。2つ目は他人の意見を聞かずに、自分の意見…

縦社会

縦社会とは人間関係において役職や階級など、上下の序列が重視される社会のこと。今年になってから、やたらワイドショーで取り上げられる話題は、縦社会があるために生まれた問題ばかり。その内容は言語道断。弁明する余地さえなく、理不尽としか言いようが…

方向性

ほんの少し前、たまたまお越しになった方から、自分としてはすごく頑張っているのに、それなりに結果が伴ってくれません。どうしてなのでしょうか?と尋ねられたことがあった。そこで実際に作品を観たことがないので、適切なアドバイスはできませんが、今の…

ゼネレーションギャップ

世代間ギャップとは、世代と育った環境が違えば、価値観や文化も違うため、それによって生じる摩擦のこと。これはいつの時代になっても、どの世代の人でも自分たちが正しいと考えて生きている。なんでこれがわかってくれないのだろうか・・・と嘆いてしまうのは…

江戸時代、庶民の間で生まれた「粋」という言葉。当時、人々がカッコいいと考えていた美意識、生き様、価値観、美学、哲学といったものに使われました。基本的には自分たちも楽しみつつ、周りの人たちも心地よくなること。自分のことしか考えない野暮ではな…

心を焦がす

売買される美術作品というものは実に不可解なもの。数百円でも欲しくないと無視されるものもあれば、高額をつぎ込んでも手に入れたいものもある。それは収集意欲に火が付く魅力かあるかどうかがポイント。作者の波乱万丈な人生に共感したり、唖然とする技術…

人事を尽くして

美術家になりたいという願いごとは、自分ひとりの力で叶えることはできない。ただし、それはこの世の中のすべてに通じている。例えばいい大学や会社に入りたいとか、理想の人と結婚したいなど、どれもこれも相手のあること。自分ひとりの都合ではどうにもな…

今やアクションあるのみ!

先日、競輪のビックレースに防府市出身の23歳の新鋭選手が決勝戦へ進出。そのレースでは奇襲作戦で見せ場をつくったものの、ベテラン選手たちとの経験の差は埋められずに無念にも9人中の6着に終わった。それでも若さを武器に果敢の挑戦し、見事に敗れ去った…

リスペクト

l 昨日は長年お付き合いがあるNPO法人を主宰する方を訪ねて下関市へ。ひさしぶりにお会いして親交を深める。それにしてもいつもと同じ溌剌とした表情。とても還暦を過ぎたとは思えない。そこで秘訣についてお聴きすると、「自分が好きなことをしているから元…

琴線に触れる

「琴線に触れる」という、ことわざがある。これは心の奥に秘められた、感動して響き渡った心情のことだ。ただ単純にビビッとくる直線的な衝撃ではない。じんわりと染み込みながら刺激し、心の奥に眠っていた感覚を目覚まして、それまでになかった創造力が生…

生の声

生の声とは編集や脚色が加えられていない、その人が発したそのままの発言や意見のことだ。ここ最近、チャンスがあるたびに、某美術家が生前に発した声を集めている。もちろん、ご存命中は長い年月にわたって交遊し、美術について教えてもらった。特に晩年は…

類は友を呼ぶ

昨日、年下の友人とひさしぶりに電話で長々と会話する。なんと彼と知り合って21年。あの初々しい大学1年生も不惑の年になってしまった。それだけ自分も年取ったのだが、それよりももっと長い年月を感じている。それはきっと私にとって人生の勝負区間だったか…

思い立ったが吉日!

思い立ったが吉日!これは面白いのだと思い込めるのなら、今すぐに実行して確かめてみよう。なぜならそこには成功不成功なんて価値観はない。これから未来へ進むための試金石。世の中は実際に行動してみなくちゃわからないものだらけ。まずは直感を素直に信…

視点を変えて

昨日、市内を車に乗って移動していた時、自転車で旅をしている人とすれ違った。これまでならまったく無関心か、「頑張れよ!」と心で思う程度だったが、つい最近あったあるニュースのおかげで、思わず顔をジッと見つめてしまった(笑)。まあ、こういう心理…

今やアクションあるのみ!

美術作品の値段とは世間一般の常識からしたら実に複雑なもの。欲しくないものなら千円でも高いと言われ、反対に高額な値段であっても、市場の価格と比較して安いと言われるものもある。これを簡単に言ったら一般人の感覚ではなく、海千山千の目利きの人の裁…

今日の襤褸、明日の錦

誰でもやる気になるのは一瞬のこと。身の回りであった何かに感動して、こうしちゃおれなぬとお尻に火がつく。この上なく熱い気持ちにあおられて、是が非でもやり遂げたいと思い込む。このような熱量があることは素晴らしい。しかし、ほとんどの人はわずかな…

方向性

先日、美術家を目指す人と出会う。その開口一番、自分はこんなにも努力しているのに、なぜ、評価してもらえないのか?と周囲への不平不満を吐き出し、上手くいかないことを悩んでいた。この方とはまったく親しくないため、実際のところはよくわからない。た…