2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

マンネリ

まどみちおさんが残した「絵でも詩でも、とにかくマンネリをしてはいかんということに一生懸命です。人まねをするようなことはまずないと思うんだけれど、うっかりしていると自分のまねをしているかもしれません。けれども不思議なもので、マンネリにならん…

バタフライエフェクト

バタフライエフェクトとは、気象学者の講演会の演題「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を引き起こすか」に由来し、些細な出来事が後の大きな出来事のきっかけになることを意味する。つまり、その人が起こした小さなアクションでも、何かの拍子で大…

誰もが最初は初心者

「どんな趣味でも、自分の実力に自信のある人は、初心者のことを決して笑わない」という名言がある。 そう言われてみれば、その昔から美術の初心者に対して、如何にも知ったようなことを言って、自分が実力が上であるとアピールする人たちがいる。まだまだ右…

プラスの副産物

私は学校に通って集団で学ぶことはとても苦手だった。そこには勉強ができなかったこともあるけど、それより自分の居場所だと言えるものがなかったから。かと言って居場所なんかは簡単に創れないし、すべてが上手くいく学校生活なんてものもない。後日こうい…

関心を払う

日々、私たちには情報という大きな波が押し寄せている。ほんのちょっとテレビやネットを見れば、あれこれとワクワクする話題が簡単に手に入るため、知らず知らずのうちに振り回されていく。あっという間にごちゃごちゃになってしまう。そんな情報に踊らされ…

最大多数の最大幸福

哲学者 ベンサムの言葉に「最大多数の最大幸福」がある。これはできるだけ多くの人々に、最大の幸福をもたらすことが善であるとする説。このことは学校で習ったくらいで、詳しいことは覚えていないけど、人間の快楽の量は計算できるため、社会の快楽総量が最…

価値観

岡本太郎の残した「自分の価値観を持って生きるってことは嫌われても当たり前なんだ」という名言がある。 どんな人も必ず自分らしい価値観を持っているため、素敵だとか面白いとか感じるものは、それぞれ違っている方が道理にかなう。マスコミの報道や世間の…

蓼食う虫も好き好き

ことわざの「たで食う虫も好き好き」とは、茎や葉に苦みのある植物を好んで食べる虫もいるように、人の好みはさまざまで一概には言えないことを言う。 人は誰でも独自の世界観を持っているため、同じ好きなことを達成しようとした時に、人それぞれの能力やセ…

頑是ない

中原中也の詩『頑是(がんぜ)ない歌』の冒頭に「思えば遠く来たもんだ 十二の冬のあの夕べ 港の空に鳴り響いた 汽笛の湯気は今いずこ」という言葉がある。ちなみにこの『頑是ない』とは、幼くて物事の善悪などの判断がつかぬこと。明るく純真で無邪気な心で…

宝もの

10日前にテレビ山口情報番組mixで、昨年11月に行われたコサカダイキ君の個展の展示風景と来場者インタビューで構成された特集があった。私もマイクを向けられたので、そそうのないように言葉を選びながら語ったものの、実際に使われたのは初めてコサカ君と出…

必要は発明の母

「必要は発明の母」とは、不自由や不便なことがあるから、それを打開するためにはじめて発明があるという意味だ。ところが、今の時代は取り合えずなんでもかんでも発明しておいて、その後にどうすればいいのかを考えていくという、いつの間にか発明が必要を…

スプリッツ

柔道家 嘉納治五郎の名言に「伝統とは形を継承することを言わず、その魂を、その精神を継承することを言う」がある。 これはその時代ごとに先端的なものを柔軟に取り入れ、新しい感覚で古くから馴染んだものを変化させ、世代から世代へと本質的なものを受け…

目から鱗が落ちる

その昔から「山口市には何もない」と決まり文句のように言う人たちがいる。私はこのようなことを知ったように言ってくるのは、人間関係において自分の優位性を確保しようという人だと思っている。そもそも「何もない」とは如何なることを指すのか具体性に欠…

居場所

20世紀最大の芸術家 ピカソが残した「究極の魅力。それが人生におけるあなたの仕事だ」という名言がある。 この言葉はその人が仕事する上で大切なのは、自分らしい個性を活かしていくこと。生まれつきの才能が平凡だったとしても、非凡になるまで粘り強くや…

血は水より濃い

昨年3月に、やまぐち献血ルーム For you(山口市野田)では、リニューアル5周年記念としてイラストレーター りおた君による献血テーマの新作をはじめ、彼の真骨頂であるスポーツ選手の似顔絵を展示した「りおた献血展」が行われた。 私はひさしぶりに献血を…

じっくりと

いわゆる美術家という職業を目指すなら、最短距離で駆け上がって手にしたい。できるだけ早く技術やセンスを磨いて、素晴らしい創作に必要な能力を高めたい。こういうありがちな考えはあながち間違いではない。なぜなら、まず美術家になろうと思わなければ美…

非凡

詩人 相田みつをが残した「夢はでっかく 根はふかく」という名言がある。 いわゆるこの世にある大きな木の根っこは、地上から見えない地中深くまで伸びている。もし根っこが太く育ってなければ、木がスクスクと大きくなろうとして、上に向かって枝が伸びてい…

映画

先週より始まった毎年恒例の広川 隆さんの作陶展には、同級生の皆さんがこぞってお越しになって、さながら同窓会のような雰囲気で盛り上がる。御年72歳を数えるけれど、まだまだ気力十分といったところで、若い時代に流行ったものだけではなく、さまざまなこ…

直感

岡本太郎の著書に「よく『一流好み』の人がいるが、それはつまりただ世間の、他人の評価をウノミにしてありがたがってることだろう。誰がなんと言おうと、三流だろうが五流だろうが、自分のいいと思うものはいい、という態度を貫かなければ『ほんもの』なん…

チャンス!

今週のネットニュースによると、米国ニューヨークタイムズの「2024年に行くべき52カ所」が発表されて、なんと3番目に私たちの山口市が選ばれたとのことだった。これはとても喜ばしいことなのは確かだけど、果たしてその期待に応えられるかが心配になる。なん…

声援

いわゆる声援とは、その意味は声をかけて励まし元気づけること、熱量の高い声を出して応援することで、主にスポーツのゲーム中に飛び交って、選手たちの奮起を促すために必要不可欠である。 昨年の夏ころ、ようやくコロナ感染症が一段落したため、声出し応援…

ミステリーツアー

芥川龍之介が残した「我々を走らせる軌道は、 機関車にはわかっていないように我々自身にもわかっていない。 この軌道もおそらくはトンネルや鉄橋に通じていることであろう」という名言がある。 いわゆる機関車に乗って旅に出て窓の外を眺めていると、どこか…

青春

岡本太郎の著書に「夢を見ることは青春の特権だ。これはなにも暦の上の年齢とは関係ない。10代でも、どうしようもない年寄りもいるし、70、80になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。だから年齢の問題ではないが、青年の心には夢が燃えている…

哲学者フランシス・ベーコンが残した「冗談は、しばしば真実を伝える手段として役立つ」という名言がある。 人は学び続けることを好む生きものである。知れば知っていくほど、その楽しみは深まっていく。そして、知的好奇心を満たすようなことを得られば、そ…

合縁奇縁

いわゆる人生というものはご縁によって成り立っている。いつの間にか人と人との結び付いて、ご近所同士になるのも、同じ学校や職場で知り合うのも、元をたどっていけば、ご縁という不思議な巡り合わせでできているのだ。 そんなことを実感することがあった。…

天職

アリストテレスが残した「世間が必要としているものと、あなたの才能が交わっているところに、天職がある」という名言がある。 美術とは美術家と鑑賞者の共同作業によって創られていく。これを数学の方程式のように表したら「美術家×鑑賞者=美術」になるだ…

コンプレックス

岡本太郎の著書に「プライドがあれば、他人の前で自分を良く見せようという必要はないのに、他人の前に出ると、自分をよく見せようと思ってしまうのは、その人間にコンプレックスがあるからだ」という一文がある。 どんなことをするにしても、最初は誰だって…

夢中

種田山頭火が詠んだ「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆふべもよろし」という句がある。 これは雄大な自然が織りなす風景は、四季折々の表情を見せてくれるため、どの日でも何かを楽しむことができる。だから、例え雨が降っても…

好きこそものの上手なれ

昨年末、縁あって出会った中学1年生は、見ていて微笑ましくなるほど悩んでいた。いわゆる思春期特有のもので、将来への漠然とした不安を抱えて、ひたむきに取り組もうとしてもがいていた。そこで、今は苦しくて大変だと思うけど、時が解決するから心配ない。…

大器晩成

昨年末、親御さんに連れられて美術家を目指す中学1年生が作品を持ってやってきた。その立ち振る舞いは如何にもナイーブな感じだったけど、さすがプロを目指そうという意欲があるため、持参した作品について積極的に語ってくれた。もちろん、その言葉はたどた…