2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

話し合い

「尋ねる者は山々を越えて行くだろう。尋ねない者は平野でも道を失うだろう」というトルコのことわざがある。たしかに、現代のような複雑化している社会で生きていくには、ものごとの根本に関わることについて話したり、標準的なことを聴いたりする必要性が…

目的観と願望観

「偉大な知恵には目的観がある。それ以外は願望観のみである」という言葉がある。この目的観とは志と同じで、人生をいかによく生きるために、本当にやりたいことを具体的に定めたもの。ひと度、自分のやるべきことが決まったら、なにがあろうとも迷うことは…

切磋琢磨

ユダヤには「多くの人々と一緒に学ぶことを愛する者に利益がある」という格言がある。このことは ユダヤには「多くの人々と一緒に学ぶことを愛する者に利益がある」という格言がある。このことは自分ひとりだけで学んでいると、他の人がどんなふうに学んでい…

好きこそものの上手なれ!

「好きなことをなんでもいいからひとつ、井戸を掘るつもりで、とことんやるといいよ。途中で諦めないで、とことんやれば地下水脈に当たるわ。地下水脈は四方八方に通じてるでしょ。地下水脈に当たると、突然、ほんとうに突然、いろんなことが、わかるのよ」…

ランナーズハイ

「好かれようとしているだけなら、いつでも何でも妥協する用意があり、何も達成しないだろう」という名言がある。この言葉がふと目に留まったのは、少し前に語り合った親しい美術家のおかげ。その時の会話をざっくりとまとめると、「自分の作風を極めるため…

一足す一が二

「一足す一が二、二足す二が四だと思いこんでいる秀才には、生きた財政は分からないものだよ」とは、大正 昭和期に財務大臣や内閣総理大臣を務め、稀代の財政家 高橋是清氏の言葉。さすが、たびたび国家の機器を救い、財政に詳しいだけではなく、人が生きる…

「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」とは、松陰先生の有名なお言葉。まさに読んで字の如しで、説明する必要はまったくない。この短い 文の中に人生の真理が語られて、日々…

希望

中国の思想家 魯迅の言葉に「思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」がある。この言葉は、その人にとって生き甲斐を…

フラットな心

「美術家は時に原始人に立ち返って自然を見なければならない。宗教家は赤子の心にかえらねばならない。同時に科学者は時に無学文盲の人間に立ち返って考えなければならない」と語ったのは、科学者であり文豪でもある寺田寅彦。これまで常識とされていたこと…

トライアンドエラー

今から四半世紀前に「これからは、進んで何もしない、何も変えないことが最も悪いことだと考えてほしい。トライして失敗すればまたトライすればよい。そしてトライする事実に対して正当な評価をしていきたい」というトヨタ自動車の社長の攻めの姿勢を象徴し…

60点主義

「60点主義。完璧を追っている間に時期を失する。時期を失すれば、たとえ100点案でも50点の結果になってしまう」という昭和を代表する実業家の名言がある。その意味することを例えるとしたら、クライアントへ提案する際の企画書に完璧さや、必要な項目の条件…

尖がる

解剖学者 養老孟司氏の言葉に「適当なところで折り合いをつける。これをやるとだめです。特に若い人は丸めるんですよ。そういうものだと思えば、それ以上は考えない。これ、典型的な丸めです。疑問をもつことは体力がいるんです。頭が丈夫でなければいけない…

知的な恋愛

「私にとって仕事は『遊び』の一種であるとともに、知的な恋愛でもある。仕事には、遊びの面白さには充実感がある」というのはベネッセされた方の言葉。さすが百戦錬磨。なんとも素敵な表現力でウイットに富んでいる。とにもかくにも仕事は自分都合だけでは…

ピンチはチャンスの始まり!

「窮境に立つということは、身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。得難い体得の機会ではあるまいか。そう考えれば、苦しいなかにも勇気が出る。元気が出る。思い直した心のなかに新しい知恵が湧いて出る」という名言がある。この言葉は、明日何が起こ…

車窓

芥川龍之介の言葉に「我々を走らせる軌道は、 機関車にはわかっていないように我々自身にもわかっていない。 この軌道もおそらくはトンネルや鉄橋に通じていることであろう」がある。いわゆる人生はよく旅として例えられ、さまざまな場所でいろんな人たちと…

背伸び

「背伸びをして視野をひろげているうち、背が伸びてしまうということもあり得る。それが人生のおもしろさである」という名言がある。たしかにその通り!これはおそらく10代や20代の若い世代のためにある言葉だろう。伸びしろの大きな若者たちは、かなり身の…

チャンス

発明王のエジソンの言葉に「ほとんどの人は、チャンスを見逃してしまう。なぜなら、チャンスは作業着をまとい、ひと仕事をしなくてはならないように見えるからだ」がある。この言葉の意味するチャンスとは、作業着を着てやるような地味で根気のいること。一…

初心忘るべからず

能で大成した世阿弥の言葉に「是非の初心忘るべからず。時事の初心忘るべからず。老後の初心忘るべからず」がある。私はつい最近まで「初心忘るべからず」という部分しか知らなかった。いわゆる、ものごとに慣れてくると慢心してしまいやすいので、学び始め…

一燈照隅 萬燈照国

仏教用語の「一燈照隅 萬燈照国」とは、最初は一隅を照らすような小さな灯火でも、その灯火の数がどんどん増えて万になれば、国中をも明るく照らす力になることをいう。まずは自分がいる場所を明るく照らせる人になること。おのおのの人生にある小さな幸せを…

魅力的

イソップ童話の北風と太陽。旅人のマントをどちらが脱がすことができるかを競い合う物語。北風はマントを飛ばそうとして猛烈な風を吹き付けるが、旅人は寒さもあってマントをきつく身体に巻き付けて離そうとしない。次に太陽が暖かく照らしていくと、旅人は…

わからんから、生涯描く

根っからの絵描きという生き方を貫いた洋画家 松田正平先生。「油絵がわからんから、生涯描くでしょう、本気で。だから絵を描くのに邪魔になるものは、できるだけ捨ててきた。自分がきれいだなと思ったものを、率直に表現したいというのが、私の願いだ」と言…

独学

郷土の画家 香月泰男先生が学生時代に「ほんとの絵の勉強は、自分ひとりでやらなければならなかった」という言葉がある。これは師の強引な指導法に反発し、課題とは関係のない絵ばっかり描いたため、度々キャンパスを裏返しにして教室を飛び出しては、独学で…

三十にして立つ

孔子の論語で有名な一説、「子曰く、十有五にして学に志す。三十にして立つ」とは、15歳の時に学問を志し始めて、30歳になった時に独り立ちすることをいう。これは右も左もわからない10代半ばに、「これぞ自分の夢だ!」と、直感でひらめいたことを追いかけ…

個性を活かす

「どんな人間でも一つや二つは素晴らしい能力を持っているのである。 その素晴らしいところを大切に育てていけば、一人前の人間になる。 これこそが人を大切にするうえで最も大事なことだ」とは、松陰先生のお言葉だ。とてもわかりすい表現で、なにも説明す…

他者との出会い

「人の巧を取って我が拙を捨て、人の長を取って我が短を補う」という名言がある。これは人間的に大きく成長していくには他者に学びを求めて、その優れたところを柔軟に取り入れ、自分の至らざるところを補うことが必要だという、心掛けの在り方について説い…

虎穴に入らずんば虎子を得ず

「弱い羊だけが群がっている世の中など嫌だ。虎の寝そべっている野辺を突き進め」という名言がある。この場合の弱い羊とは、気の合う仲間だけとつるんでいると、同じような考え方に蔓延してしまい、また、仲間はずれになることを恐れて、相手の顔色を伺った…

ささえあう

「大いに屈する人を恐れよ。いかに剛にみゆるとも、言動に余裕と味のない人は大事をなすにたらぬ」という名言がある。この言葉は、人と接する時に偉そうな態度を取る人は本当に偉い人ではない。いかにも立派で誇らしく見えても、その言動に余裕がなくて、ユ…

常識を発達させろ

ほんの少し前に出合った言葉がある。それは「常識を発達させよ。見聞を広くしなければならぬ。小さな考えでは世に立てぬ」だ。私は目にした瞬間に思わず、「なんてカッコいい!」と、口走ってしまった。 なぜなら反骨精神を前面に押し出し、自分の可能性につ…

怠け者になりなさい

漫画家 水木しげる氏の著書「幸福の七ヶ条(幸福論)」。長い年月、世に生きる人たちの人生を観察しているうちに、幸せになるための知恵を七か条にまとめた一冊である。この中にある第六条は「怠け者になりなさい」。好きなことに夢中になっていく努力しても…

気に養えば

高杉晋作の言葉に、「天地も人も皆気のみである。気を養えば、人間あとは行動に移すのみだ」がある。この気とは、心の動きや状態、働きについて表したもの。いわゆる精神の在り方を意味し、このことを意識しながら鍛えていくうことで、行動の源泉になる心が…