2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

新発見

「キノコは千人の股をくぐる」という名言がある。この場合のキノコとは松茸のこと。いわゆる松茸狩りに行った時、すでに千人が探した後だったら、もう松茸は残っていないと考えてしまうだろう。しかし、そこへ千一番目に行った人が偶然見つけることだってあ…

大和魂

「ものを見るのは精神であり、ものを聞くのも精神である。眼それだけで見ようとせず、耳それだけで聞こうとしない」というのは、日本のサッカーの父と称するデットマール・クラマー氏の名言である。 1960年、東京五輪のために来日したクラマー氏は、基本の基…

くすぐる

先週、あるバラエティー番組にベテランお笑いタレントの小堺一機氏と関根勤氏が出演。キャリアの長いお二人の思い出話を中心に数々のエピソードが披露された。その中で二人の息の合った不条理なジョークのやりとりについて、「クラス会で小学校の友達と会う…

我以外皆我師

その人が好きだという美術作品についてはできる限り口出ししない。なぜなら、人の好みはさまざまであるのが当たり前。こちらの価値観であーだこーだ言ったところで、言われた方は面白くない気分になるだけ。金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」…

徹する

美術家を目指そうと思っているのなら、そこそこの実力があったとしても、人と変に比べようとしたり、無意味に競い合ったりしないで、誰もやらないような領域を見つけて、自分のペースでゆっくり活動していくことが大切だ。 そして、作品について必要以上にア…

ひととひと

「私はこれまで会ったすべての人の一部分だ」という名言がある。 自分とは少しばかり違った価値観の人たちと触れ合っていく。あまり馴染みのない考え方やよくわからないワールドの人たちと出会っていく。やはり机の上で勉強するより現場で学べることの方が多…

疑問符

「否定と出会うことが出発点である」という名言がある。 この世の中、ただ教えられたことをそのまま鵜呑みにしてはならない。誰かに言われたようにするだけではない。どんなことでも自分なりに考えていくこと。とことん自分自身で頭をひねって、借りものでは…

オンリーワン

本日は第74回山口県美術展覧会の審査会の初日。このたびはどのくらいの出展数があったのかはわからないけど、応募した方や鑑賞者などが「なるほど、これならいいかも」と思える結果になることを期待したい。とにかく、この世の中はあちらを立てればこちらが…

未来へ

昨日までしていた「臼杵万理実作品展」は、独特のキャラクターで不思議な魅力が伝わる作品によって、ギャラリーに芸術の秋を感じさせる心地よい風を吹かせて、たくさんの方々と楽しいコミュニティを築くことができました。これもご愛顧してくださった皆様の…

小学生メンタル

昨日、NHK総合テレビ番組 週刊まるわかりニュースの特集は、「ことばから分析!大谷選手」と題し、ア・リーグMVPを受賞した大谷翔平選手のインタビューでの言葉を明治大学・斎藤孝教授が丁寧に解説していた。私はその内容があまりにもわかりやすく、また、美…

ファイト

誰でも創作活動を続けていると、必ず自信喪失することと出くわす。それも1度や2度なんて生やさしいものではない。逆立ちしてもかなわないレベルから、手の届きそうな歯がゆいものまで、行く手を阻む壁のようなものが繰り返し現れ、その都度、身のほどを知ら…

いつまでも学びあるのみ

時々、市立図書館でさまざまな分野のティーンズ向けに作られた本を借りることがある。その理由はとても単純なもの。もう一度、若い頃に戻ったつもりで基本的なことを学んだり知ったりするためだ。なんてたって高校卒業してから約40年間。義務教育を含めて勉…

美術家

いわゆる美術家とは、美術によって感性で感じる何かを表現しようとする人のこと。もちらん、そこには人に美術によって伝えたくなる何かがあるからで、心の中に浮かんでくるものを言葉ではなく、個性的な世界観によって表現しようとする人のことだ。 さらに作…

目標

イタリア彫刻家 ミケランジェロの言葉に「最大の危険は、目標が高すぎて、達成出来ないことではない。目標が低すぎて、その低い目標を、達成してしまうことだ」がある。 たしかに創作活動を続けていくために、どのような目標を設定するのかは意外と難しいも…

おとな勉強

昨朝、NHK総合の情報番組あさイチの特集は「人生を変える!今こそ、”おとな勉強”」。今、書店では大人向けの勉強本は年間を通してよく売れ、通信教育産業はコロナ渦で受講者が50%アップと流行の兆し。一般的に学ぶということは、ただ単純に知識とスキルを得…

場所

「大切なのは、場所を変えるのではなく、自分自身が変わること」と言う名言がある。 ギャラリーという場所には、美術家をはじめ、美術ファンから一般の方々まで、趣味や好みが違った、さまざまな人たちが集まってくる。いろいろな作品展ごとに異なるものと関…

褒め言葉

「創造性は繊細な花のようなもので、褒めることで花開く。反対に落胆させると、つぼみのうちにしぼんでしまうことがある」という名言がある。 いわゆる作品を褒めることは意外と難しいもの。いくつも取り上げると言葉の響きは薄れてしまい、相手の心にインパ…

長所

学校で習ったことを上手くやれること。いわゆる成績がいいや規則が守れることは、頭がいいと評価されるための大事な要素。しかし、それがそのまま卒業してからも、同じように評価されるほど絶対的なものではない。その人が進んだ世界で能力を発揮して、さま…

正誤

来週の金曜日から3日間ほど、県美展応募作品の搬入が始まる。前年度は新型コロナ感染症の影響により、直前で初めて中止という苦渋の決断をくだした。それだけに照準を合わせて作品制作をする美術家にとっては、なんとも待ち遠しい気持ちでいっぱいだっただろ…

カレンダー

10年前の師走、県美展を中心に周辺エリアでアートに親しむプロジェクトで、東日本大震災で被害にあった文化財復旧復興支援を目的としたチャリティーカレンダーが販売された。これは過去の県美展で活躍した12人の美術家を選抜し、それぞれの作品画像を無償提…

好きのちから

その人らしい個性的な作品を創るためには、二つの単純な基本原理にまとめることができる。一つ目は好奇心を掻き立て、自分が好きで得意とするものを見つけ出すこと。二つ目は、一つ目で見つけたものに情熱を燃やし、才能やエネルギーなどをすべてを注ぎ込ん…

付加価値

先週末、NHK Eテレ SWITCHインタビュー 達人達に出演した若き時計職人 菊野昌宏氏。企業に属さず自らの理想の時計を作る独立時計師。世界最高峰の独立時計師アカデミーに、013年、若干30歳で日本人で初めて正会員になる。腕時計作りの魅力に憑りつかれ、徹底…

個展で展示する作品をつくリ上げるためには、体力よりも忍耐力の方が必要になる。なぜなら、作品に生命力を与えるひらめきやアイディアが頭に浮かんでくるまで待つしかないからだ。美術家はいつも自分の作品に対して大まかなイメージを持っている。どういう…

進化系

12年前、私の前に表れた彼女の第一印象はゆとり世代の申し子。伸び伸びと素直に育って、反面、純粋ですぐに傷つきやすそう雰囲気。何を語りかけても反応は鈍くて、回答はモジモジして遅くて、しかも常識からズレていた。いわゆる夢見る夢子ちゃんだと思って…

公平さ

「人生は基本的に不公平なものである。それは間違いのないところだ。しかしたとえ不公平な場所にあっても、そこにある種の『公平さ』を希求(強く願い求めること)することは可能であると思う」というのは名言がある。 例えばピカソなら、生涯のうちに何千枚…

へうげもの

今週のEテレの番組 先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)で取り上げたのは、戦国から江戸の時代を生きた美濃の武将でありながら、数寄(風流・風雅に心を寄せること)の道を究めていた古田織部。千利休の弟子になって、茶の湯の世界と真摯に向き合い、独特の感性…

オーラ

美術家とは特別な資格がなくてもなれる職業。美術系の学校に行かなくてもいいし、どこかで弟子入りして修行しなくてもいいし、「自分は美術家だ」と宣言しても一向に構わない。なぜなら、ふさわしいかどうかは簡単に見破ることができるから。どれだけ口先で…

自由と平和

「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し…

チャンス!

「ものごとがホイップクリームのようにスムーズに運ぶときよりも、悪いときのほうが、(結果的に)うまく機能できる」という名言がある。 人生は何が幸いするかなんて、その瞬間はよくわからないもの。上手くいかなかったことで、自分の未熟さに気が付くこと…

空の鳥

「目に見えるものはすべて、目に見えないものを隠している」というのは、ルネ・マグリットの名言である。 昨日は好天に誘われて、近くの亀山公園の山頂広場(標高61m)へ。途中にある県立美術館は古代エジプト展で大行列だったけど、ここはぼちぼちしかいな…