2021-01-01から1年間の記事一覧

個性派ぞろい

10数年前、それぞれ違うタイミングで出会った3人。みんな異なる個性的な作風の持ち主で、創作への思いも技量もなにもかも同じではなかった。そんな3人はここに出入りするうちに仲よくなり、美術についてフランクに語り合いながら切磋琢磨していった。この関…

不屈の精神

今週の月曜日にテレ朝系で放映された「M-1グランプリ2021 アナザーストーリー」。決勝大会に進出した全9組に密着取材して作られたドキュメント。どうやったら頂点に立てるのかという問いに、あらゆる手段を講じて笑わせようとする漫才師の苦悩と努力を浮き彫…

好きなことなら手放すな!

昨夜のNHK Eテレの番組 先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)のテーマは「大田南畝(おおたなんぽ) “豊かに生きる”働き方を!」。江戸時代に爆発的な社会現象になった狂歌(きょうか)。狂歌とは日常を題材をしゃれや風刺を題材に五・七・五・七・七で読む和歌…

個性的に

「よく『一流好み』の人がいるが、それはつまりただ世間の、他人の評価をウノミにしてありがたがってることだろう。誰がなんと言おうと、三流だろうが五流だろうが、自分のいいと思うものはいい、という態度を貫かなければ『ほんもの』なんかわかりゃしない…

オルタナティブ

昨日の夕刻、Do a front さんで行われた末永史尚君のアーティストトークに参加。彼が教鞭を執る東京造形大での実験的な取り組み「CSLAB(いろんな人たちが集まり、自由に美術の可能性を話し、有形無形の情報を交換する)」に始まり、水戸芸術館で自身が出品…

レベルアップ

「このスタイルはまねをするのが簡単じゃないんです。うちは4年間、少しずつレベルアップしたんですよ。ほかの国は時間がかかると思うし、真似されても、日本も少しずつレベルアップすれば大丈夫」というのは、東京五輪女子バスケのトム・ホーバス監督の言葉…

青い鳥

名作童話『青い鳥』。クリスマスの前夜、主人公になるチルチルとミチルの兄妹は、魔法使いのおばあさんに「青い鳥を見つけておくれ」と頼まれて、犬やネコ、妖精などと一緒に旅に出る。そして、いろいろな場所を訪れて探し回り、そのたびに青い鳥を捕まえて…

原点

3日前に続いて、再び、NHK Eテレ SWITCHインタビュー 達人達「北川悦吏子×Ayase(YOASOBI)」の対談で、私のハートをスマッシュした場面を以下のように書き起こしてみた。 「いつも手探りで、当たるか当たらないかは、ふたを開けてみないとわからない。自分な…

上を向いて歩こう

今週、Eテレの番組 先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)のテーマは「“オリジナリティー”って何だ!? 中村八大」。昭和時代に数々のヒット曲を作った作曲家 中村八大は、テレビ草創期に個性的なタレントとの出会いのなかで、作り出す曲に磨きをかけて、オリジナリ…

日曜日に放送された漫才頂上決戦 M‐1グランプリ。今年も日本一の漫才師を決めるにふさわしい大会となる。どのコンビも練りに練ったネタを繰り広げて、最終決戦に残った3組は甲乙つけがたい内容で、息をつく間もない話術のパフォーマンスを披露し合った。 ち…

個性的に!

子供の頃、お家の庭に季節ごとに咲く花々を見ては、きれいだと素直に喜び飛び跳ねていた。きれいな植物好きの母がいつも何かが咲くようにと、こつこつと種を植えて育てていたから、季節の花々に心ときめかせて楽しんでいた。その他ア、木の実につられてやっ…

熱量

昨日まで行った「HEART2021関連企画 県美界隈展 Today is a gift 今という瞬間は贈り物」は、おかげさまで無事にお開きとなりました。皆様の有形無形のお力に心より感謝しております。ありがとうございます。本展は2007年に県美展と同時開催で、県立美術館か…

YOASOBI

昨夜のNHK Eテレ SWITCHインタビュー 達人達は、数々の人気ドラマの脚本家 北川悦吏子と、大ブレイク中音楽のユニットYOASOBIコンポーザーで山口県生まれのAyaseが対談する。 Ayaseは高校中退後に上京したものの、芽の出ない日々が極貧生活が何年も続く。そ…

シンデレラストーリー

1996年10月発刊の県美ニュース「天花」の特集記事は、この年に50回目を迎えた県美展が変わった点として、作品を「つくる」人々だけが参加する展覧会ではなく、「みる」あるいは「ささえる」といったような美術との様々な関わり方を通して、より幅広い人たち…

改革

1978年12月8日、作品主義という原点に立ちかえり、厳選主義をつらぬき、若手作家にとって登竜門的性格を持ちながら、作家にとって競い合う公募展を目指して、県立美術館が開館後に初めての第33回県美術展覧会が開催される。 当時、作家がその創造性を十分発…

マイナー志向

メジャー志向という言葉がある。これは仕事や計画などが上手くいって、富や名声、人気、権力などを手に入れることを目的に、必要なものを得るために努力することを意味する。ちなみに美術業界はメジャーへ進もうとする人が多い。いい美術大学へ入学すること…

いざ、発展するのみ!

2012年10月、子育てと創作活動を両立する女性美術家による3人展を企画。この時に初めて佐々木範子さんの作品を展示することになる。実は彼女の作品をある場所で観た時からチャンスをうかがっていた。美しい光を肌で感じる画面とモチーフのお子さんの生命感が…

等身大

「謙虚というものは、人のまえで、おのれを無にするとか、低く見せることでは絶対にない。むしろ自分の責任において、おのれを主張することだ。つまり、謙虚は権力とか他人に対してではなくて、自分自身に対してこそ、そうあらねばならないんだね」というの…

民藝

「ものを見極めるのは瞬時でよい。早い方がむしろ確かだといえる。まず見ることが肝心である。見る前に知る働きを加えると見る働きは曇ってしまう。そうすると美しさはなかなかその姿を現してくれぬ」というのは、ものをじかに観ること、直観で感じることを…

チャレンジ

「思えば遠く来たもんだ 十二の冬のあの夕べ 港の空に鳴り響いた 汽笛の湯気は今いずこ」とは、中原中也の詩『頑是(がんぜ)ない歌』の冒頭の言葉である。 ちなみに頑是ないは幼くて物事の善悪などの判断がつかないこと。生まれつきの素直な心で無邪気なさ…

正・誤・表

2年前、「正・誤・表」という展覧会があった。いわゆる正誤表とは、とても不安定で動的なもの。いずれかを『正しい』と『間違っている』と定めたとしても、ちょっとしたことで新しく変わり、複数の版が互いに矛盾したりする。原本から取り紛れてしまえば、そ…

今に見ちょれ!

昨日の午後、吉村大星君と取り留めのないまま美術談義をしているうちに、彼の亡き父・芳生さんの15年前の県美展でのエピソードにたどり着く。 大星君曰く、「負けん気の強い父の口癖は『今に見ちょれ!』。頭をカッカさせながら、俺は必ず誰にもできない作品…

伝える力

一昨日の夜、NHK総合 プロフェッショナル 仕事の流儀には、俳句ブームの立て役者 夏井いつき先生が出演。俳句についてだけではなく、普段のことも歯切れのいい口調で、さすが豊かな表現力で語っていた。私はその中で俳句について語った、以下のシーンが印象…

ロックンロール

「ロックンロールは入口がいっぱいあるんだよ。何かひっかかった瞬間、それがドアなんだよ。そっから入っていけるんだ。どっから入っても同じとこなんだ。中に入れば全員に会えるよ。すべてに会える。もし会えなかったらまだドアを見つけられてないんだよ。…

バランス

世の中は好きなことだけやっていけるほど甘くはない。もし、それが本当にできるのならそれに越したことはない。しかし、実際のところ好きなことしかやらなかったら、そのすべてが上手くいかないから、好きなことの中に嫌いなことが生まれて、純粋に好きな気…

感謝

8年前の12月5日より、ギャラリーでは臼杵万理実さんの人生初の個展と、その年のGWに行ったポストカードコンテストの上位入賞者によるグループ展を同時に開催する。この時に参加した5名の年齢は20代ばかり。さまざまなことでまだまだ未熟な面々による新しい試…

美術談義

「変えようと思っても、変わらないのは事実なんだ。だけど、挑むということで、ぼく自身が生きがいをつらぬいている」というのは岡本太郎の言葉だ。当時、日本美術界の旧態依然とした体質ままで、そのことについては認めつつも、かと言って決して負けてはい…

やってやる!

「この瞬間、瞬間に、若さとか、年よりとか、力があるないとか、才能とか、金とか、あらゆる条件を超えて、その持てるぎりぎりいっぱいの容量で挑み、生きるということだ」という岡本太郎の名言がある。 創作はやればやるほど、いろんなことの経験値が上がっ…

先人に学ぶ

「(美術のために上京したことについて)若い頃は東京へのあこがれが誰にもある。だが、仕事(= 創作)ができる環境であることが大事。山口での豊かな生活、人とのつながり。その中で心の深まりが生まれ、仕事に突っ込んでいくことができる。常に模索し続け…

アートイベント

先日の教養バラエティー番組『日曜日の初耳学』の人気企画「インタビュー林修」には飲食店プロデューサー稲田俊輔氏が出演。その最初の話題「カツカレーが嫌い」では以下のようなユニーク視点から内容でとても面白かった。 日本人はカレーを見たら何をのせた…