2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

未来への足がかあり

戦後まもなく在野の美術家たちによって産声をあげた山口県美術展覧会。そのためストイックで理想的な美術展になることを目標にする。どのような運営方法を取り入れたら素晴らしい美術家が誕生するのだろうか?運営委員会ではさながら幕末の志士たちが集まり…

赤裸々に

40年前、県立美術館の開館記念展は「狩野芳崖展」だった。当時、美術館準備室時代から関わった方に、少しでも狩野芳崖という人間性を知るために、生の証言を求めて東奔西走したお話を聴いたことがある。さすがにリアルタイムの会った人はいないけど、どんな…

あまりにも明るくて微笑ましい雰囲気に魅了される。ただ、純粋にワクワクできることをやってみたいだけ。本当にこの人たちは美術のことが大好きなのだ。まるで「美術をする人、この指とまれ!」と呼び掛けているように、一緒に楽しむ仲間を求める姿に引き寄…

夢追い人

夢というのはやっぱりいつまでも追いかけていくもの。裏を返して言えば実現したとたん、それは儚い現実になることなのかもしれない。つまり無理やり急いで実現しようと頑張っても、最短で追いかけることにこだわっていたら、いつの間にか現実に夢を合わせて…

笑うから楽しいのだ

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」という格言がある。さして変わらない平凡な日常生活に、ほんの少しアングルを動くしてみれば、見慣れた景色の中に新しい発見が生まれてくる。ものごとを四角四面に見つめるのではない。ユーモアを持って包…

幸福感

一般的にビギナーは世の中のことをよく知らないため、傍から見れば大したことないにつまづきやすい。その原因は自分の知っていることのみが、この世のすべてであると錯覚し、もう大丈夫だと勝手に思い込んで、取るに足らない誇りを持ってしまうから。まだま…

希望と勇気と

「何のために美術家をやっているのだろうか?」。それは地位や名誉、はたまたお金のため。それともただ浮世ばれに生きていくことなのか。この問いかけに対して、人それぞれ答えは大きく違ってくる。その中でどれが正しいのかは永遠の謎と言うべきもの。この…

研鑽を積む

各都道府県が主催して行う美術展覧会は、大きく2つにわければ自由に誰でも参加できる祭典的なものと思い切って入選数を絞り込むコンクール的なものになる。このどちらにも長所と短所があって、簡単に比較することはできない。山口県美術展覧会は県立美術館が…

我に七難八苦を与えたまへ

戦国時代の山陰の武将 山中鹿之介。子供の頃から麒麟児として認められるほど武芸教養に秀でた人物。正々堂々と生きた人生は勝つことに注視したが、どんな手を使っても勝とうする卑しさはなかった。こだわっているのは何度でも立ち上がること。不撓不屈、この…

ピンチはチャンスの始まり

美術家として年数を重ねていくごとに例えマイナスな状況が発生しても、そこから脱却するための様々な知恵をいくつも浮かんでくる。その人の経験値が上がってくれば、やりくり上手に対応できるようになって、自然と心のバランスがとれる行動をしていく。いわ…

プロであるために

先週、美術の世界でプロと趣味の人との違いについて問われることがあった。なぜ、プロと呼ばれる人の方が高い値段になるのでしょうか?そこで私なりに考えていることで回答することにした。いわゆる趣味でやっていると公言する人は、美術の歴史や価値観など…

一発勝負!

一回だけで勝敗を決することを一発勝負という。昨日まで行われた大学入試センター試験は一発勝負だから、本当の実力が出るとは限らないなんて言われるもの。いわゆるスポーツで例えるのならトーナメント戦。シーズンに何度も対戦する長期のリーグ戦と違って…

大胆不敵

昨日、ひさしぶりに親しい22歳の若者がやってきた。相変わらず入店するなり、ややうつむき加減で背中を丸めながら、こちらへのそのそと近づいてくる。その様は如何にもここにいることが場違いだと言わんばかり。それは身の丈がどれくらいなのかを理解してい…

為せば成る

その人にとって未知なことを思い切ってやってみると、成長できるチャンスになることが多い。ついついできるかどうかわからないことに取り組むと、消極的になって安全策を考えやすくなるけれど、そこのところをググっとこらえて踏み出せば、新しい可能性に繋…

パッション

高校生の頃、母がギャラリーを営んでいたため、老若男女を問わず、様々な美術家とお話しすることができた。私は美術についてまったくの無頓着で、ほとんど何も知らないレベル。どんな美術なのかは理解できなかったけど、無知な若造にも遠慮なしに語ってくれ…

好きの力を信じること

好き いわゆるその人の個性にもっとも合った職業のことを天職と呼んでいる。それは自分にしかできないと思い込み、いきいきとワクワクと血を騒がせて、生甲斐を感じて打ち込めるものだろう。しかし、最初から思いっきり溌剌とやれることに出会うことはない。…

まっすぐに

ことわざの「意志あるところに道は開ける」。例えどんなに困難なことであっても、それを必ずやり遂げたい覚悟があったのなら、成功への確率が高まってチャンスは広がってくる。そう、どんなことでも決着がつくまで、その結果はわからないもの。だから上手く…

響きあう

やっぱりこいつは本当に面白いって思える人は、ちゃんとやるべきことをしているのに、「こんな感じで大丈夫っすかね?」という質問をぶつけてくる。そうするとこっちも本気になってしまい、前のめりになりながら何とかしてやろうと思い込む。それがいいこと…

祝、成人の日!

若者にとって一番の武器として使えるものと言ったら、それはやはり直感やインスピレーションになるだろう。キャリアのある人のように、これまで経験したことに基づいて、何かに作戦を立ててトライしていくのではない。理性的で客観的にことを進めるにはまだ…

謙虚な気持ち

もし、「生きている意味を実感するのはどんな時ですか?」と尋ねられたら、「この世に生まれてよかったと思える瞬間に出会うことだ」と答えたい。それはそんなに難しいことではない。身の丈にあった生活をしていたら、たびたび出会うことができる感激だ。そ…

踏み出す勇気

美術家になれるチャンスはどこにでも誰にでも平等にあるものだ。たしかに育つ環境によってスタート直後の差は生じるが、「いつか美術家になってやる」と一念発起して、チャンスと遭遇できるように意識して努力すれば、それは想像以上に大きな可能性と巡り合…

try again

美術家になりたいのなら実際にできるかどうか、よくわからないことでも挑戦してみよう。やる前から駄目だと決めつけないこと。ほんの一瞬のひらめいたことでも、簡単にできないと否定せずに行動することが大切だ。美術とは未解明な部分が多くて、一筋縄では…

飢餓状態

時々、「美術の才能はすぐれた親などの遺伝子を受け継いでいないと無理なのでしょうか?」と質問されることがある。もちらん親子はそっくり同じではないけれども、手先の器用さや持久力などの身体的な特徴をはじめ、ちょっとした感情表現における性格的な特…

スイッチオン!

いわゆる人は誰でも約2万数千もの遺伝子を持っている。その中でスイッチオンになる遺伝子は、人それぞれが育つ環境によって変わってくる。やはり素敵な人や素晴らしいものに出会った時は、ビリビリッと衝撃が全身に走って、それまで眠っていた遺伝子を刺激し…

アラサー

ある日、ちょっとしたことにひらめいて、自分に課せられた運命だと信じ込んで、若いエネルギーを惜しみなく注いだこと。果たしてこのまま続けるべきかどうかを、一度立ち止まって振り返って考えた方がいい。特に30歳になる人はこれまでずっとやってきたこと…

積善の家に余慶あり

積善の家に余慶あり ことわざの「積善の家に余慶あり」とは、善行を重ねる家庭は自然と運気が上がるため、一族に善い報いが訪れてくるという意味である。そう、人知れず善いことを積み重ねれば、努力は決して無駄になることはない。すべてのことは、なにか原…

Never mind.

「ローマは一日にしてならず」。どんな人でも成果が目に見えてくるまでには、それそうおうに努力し続けた年月が必要になる。誰でもが簡単にできることならいざ知らず、その道のプロとして評価されたいのなら、学ぶべきことは山のようにたくさんある。最短コ…

歩々是道場

いわゆる美術について生きがいは感じるけれども、それを進めるために迷いというものが生まれる。それはある程度のレベルに達してくると、自分もそこそこ上手いかもしれないが、それより上にたくさんの人がいることに気が付く。そこで自分の才能をどのように…

失敗はない

「青春の辞書に失敗という言葉はない」という格言がある。たしかに青春と呼ばれる時代は、まだまだ社会での経験が少なく、何をやっても未熟さが目立ち、何をしても力任せに荒々しくなりやすい。それなのに次から次へやるべきことが現れ、今の実力はどれくら…

心腹の友

人は誰でもかけがえのない友人がいる。決して多く人材に恵まれなくても、たった1人いてくれたら、心が救われて勇気が生まれてくる。私にもそのような大切な友人たちがいる。いつもいつも心の中で手を合わせて感謝する大事な存在だ。その中の1人であるK君。本…