2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

田舎のねずみと町のねずみ

イソップ物語の「田舎のねずみと町のねずみ」。それぞれが住んでいる場所へ交互に訪れて、文化の違いや生き方の違いを肌で感じながら、それぞれの人生の個性や幸福度の違いを理解し合う。いわゆる身近にある幸せは気付きづらいもの。外に出かけてみることで…

セルフ「いいね!」

5年前の新語・流行語大賞になったのは「インスタ映え」。言わずと知れたSNS インスタグラムに、アップした投稿にたくさん「いいね!」を付けてもらえるような、おしゃれで見栄えのする写真を撮ること。あれから時は流れて、このようなショットを取る文化は、…

人生はつくるものだ

昨夕、閉店後に湯田温泉の中原中也記念館へ参上し、開幕したばかりの特別企画展「坂口安吾と中原中也――風と空と」を鑑賞する。実は坂口安吾のことは名前を知っている程度で、恥ずかしながら作品については全く知らない。そこで、この機会に図書館で著書を借…

照見五蘊

高校時代、曹洞宗立の学校に通ったため、朝礼や宗教の時間に習った「般若心経」。正しくものごとを伝える智慧のお経で、玄蔵三蔵がインドから持ち帰った1335巻の経典を、約20年間ほどかけて、一番大切なエッセンスを262文字に集約して創られた。初めは面食ら…

失敗は成功の母

私は小学校低学年の頃、外で遊んではよく転んでいた。それは体力が貧弱だったことと、運動神経が悪かったことが原因で、当然といえば当然なのことである。おかげで生傷絶えまなし。いつも身体のあちこちにばんそうこうを張っていた。しかし、その割には大き…

十人十色

「尋ねる者は山々を越えて行くだろう。尋ねない者は平野でも道を失うだろう」というトルコのことわざがある。 何年かに1度、「美術のことならまかせてけ!」という自信家と出会うことがある。いわゆる美術ことならよく知っていて、なんでも理解していると胸…

挑戦あるのみ

岡本太郎の著書に「夢を見ることは青春の特権だ。これはなにも暦の上の年齢とは関係ない。10代でも、どうしようもない年寄りもいるし、70、80になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。だから年齢の問題ではないが、青年の心には夢が燃えている…

Line

いわゆる今目の前で見たことや聞いたことを、真面目で直線的に捉えてしまいやすい人は、ユーモアと美術のセンスが弱かったりする。しかし、そうなった人のほとんどは今の学校教育のカリキュラムによる後遺症。授業中に出題に正解することだけが求められてい…

初心

ユダヤのことわざに『真理がどこにでもあるなら、道に落ちている石のようにありふれたものでしょうか』『そのとおりだ。だから誰にでも拾うことができる』『ではどうして人々は拾わないのでしょう』『真理という石を拾うには身をかがめなければならない。難…

探偵!ナイトスクープ

関西で深夜の大人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」。毎回、視聴者から取るに足らないことの真相解明を依頼されて、番組のレギュラー陣が体当たりで真実を探っていくバラエティー。ほとんどは馬鹿馬鹿しい課題を真剣に調べて、その無駄なパフォーマンスで…

第一歩

「十里の旅の第一歩、百里の旅の第一歩、同じ一歩でも覚悟がちがう。三笠山にのぼる第一歩、富士山にのぼる第一歩、同じ一歩でも覚悟がちがう。どこまで行くつもりか。どこまで登るつもりか。目標が、その日その日を支配する」という詩がある。 創作するとい…

愛しのイタリアン

一昨日まで近くの文化施設で、3年ぶり4回目の日伊合同写真展が行われた。イタリアンレストランを経営する妻の粉川妙さんともに、ここに移住してきた美術家 ロベルト・ピビリさんを中心に生まれた仲間によるグループ展。当初は年1度のペースが、コロナ感染症…

愛しのイタリアン

一昨日まで近くの文化施設で、3年ぶり4回目の日伊合同写真展が行われた。イタリアンレストランを経営する妻の粉川妙さんともに、ここに移住してきた美術家 ロベルト・ピビリさんを中心に生まれた仲間によるグループ展。当初は年1度のペースが、コロナ感染症…

お墨付き

「お墨付き」という言葉は、武士の世の中に、権力や権威のある人から家来(臣下)に与えた許可や保証のこと。その時代の実力者に功績を認めてもらい、ご褒美としてそれなりの地位やお宝を頂戴することを指す。 先週、今年度の県文化芸術奨励章が発表され、オ…

創意工夫

創意工夫とは、これまで誰も思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。いいアイディア、適切な手段、上手い方法を求めることで、素晴らしい創造力が生まれてくる。ただし、創意工夫さえをすれば、必ず良いものに得ら…

はみ出し人生

「日本の文学は空想力が貧弱だ。相当の長篇を読んでも筋立てにコクがなく、菜食主義者が一念こめているような奮闘のオモカゲは察しられても、影の薄さがみなぎっている。良く云えば『マチガイをしないように』『バカと云われないように』手堅くつつましく良…

創作作業の原点

『巨大ロボットアニメ』は、子供たちの潜在欲望の現れであります。つまり、『巨大ロボットアニメ』とは、子供達の持つ色々な抑圧やコンプレックスの補償、抵抗の手段、代償行為なのです。大人達は、『生きることのつらさ』を知っています。と、同時に『人が…

人生

「人から見て幼稚だろうと何だろうと、自分が面白いと思うことをやれれば、人生はそれで十分なんだな、と。他人に褒められるように生きる必要なんて、まったくない。それが世の中に受け入れられるかどうかは、あくまで結果でしかない」という漫画家 石ノ森章…

謙虚さ

岡本太郎の著書に「謙虚というものは、人の前で、己を無にするとか低く見せることでは絶対にない。むしろ自分の責任において、己を主張することだ。つまり、謙虚は権力とか他人に対してではなくて、自分自身に対してこそ、そうあらねばならないんだね」とい…

今や行動していくのみ

昨年6月、ミヤジスズカさんにとって、人生初めての個展について、協議した上で開催日を決める。とは言うものの、それはかなり大雑把なもの。日時と必要な作品点数以外は、その時々に話し合っていけばいい。とにかく、今できることをひたすらやっていくしかな…

未来へ

自分が好きなことを極めてみよう。例えば絵を描くことが好きだったら、とことん絵を描いて才能を育んでいこう!小さな努力を続けることが大きな結果に繋がっていく。わずかばかりの成果しか上がらなくても、いつか上手くなると信じて、不断の努力をもって頑…

感謝

このたび開催しましたミヤジスズカさんの初めて個展は、おかげさまで無事にお開きすることができました。有形無形で応援してくださった皆様に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございます! 終わってみれば、数々のドラマにめぐまれ、盛りだくさんの4日間…

初志貫徹

「人間にとって成功とはいったいなんだろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか」という岡本太郎の言葉がある。 これを必ずやり抜くのだと、いったん決めたことがあるのなら、とことんやっていく…

挑戦魂

「やれなかった やらなかった どっちかな」という相田みつをの言葉がある。 いわゆる「やれなかった」とは、何かに挑戦してみたけれど、その成果が上がらなかったこと。なにごともやれば、必ず上手くいくとは限らない。それでも、やる以上は最善を尽くしてや…

愚直

漫画家 赤塚不二夫の言葉に「自分が最低だと思えばいいんだよ。自分が一番バカだと思えばいいんだよ。そうすりゃ、みんなの言うことがスーっと頭に入ってくんだよ」がある。 ただいまギャラリーで、初めての個展に挑んでいるミヤジスズカさん。自称、学習能…

第一歩

いわゆる充実した人生を送るためには、心を燃やせる目標が必要になってくる。それ故に、今現在に魂が熱くなれることに、必死になって取り組んでいく。日々のちょっとした努力の積み重ねが、月日とともに大きな力になっていく。未来の可能性を広げたいのなら…

美を求めて

「国家は少数の異常(天才的)な人々を挙げて、その名誉を誇るかも知れない。しかし一国の文化程度の現実は、普通の民衆がどれだけの生活を持っているかで判断すべきであろう。その著しい反映は、彼らの日々に用いる器物に現れる」というのは、民藝運動の主…

進化論

「荒れ地が2つあった。1つはまったく人の手が入っていない荒れ地。もう1つは、25年前に1区画だけ囲いをして、ヨーロッパアカマツを植えた荒れ地。この囲いによって、若木は牛に食べられなくなり、大きな樹木に成長する。その結果、調査すると普通は荒れ地で…

自由

『芸術は「通俗」であってはならぬが、いかほど「俗悪」であっても良い。人間自体が俗悪なものだからである。むしろ俗悪に徹することだ。素朴や静寂に徹するよりも、俗悪に徹することは、はるかに困難な大事業だ』というのは坂口安吾の言葉である。 芸術は世…

行間

「ツーカー」という言葉がある。これは互いに気心が知れた者同士なら、ちょっと言うだけで通じ合うさまのこと。それ故に曖昧な表現のやり取りであっても、ものごとが以心伝心でわかり合えるほど、洗練されたコミュニケーションができる状態を言う。いわゆる…