美の求道者 安宅英一の眼 安宅コレクション

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金沢21世紀美術館では東洋陶磁の厳選されたコレクションとして有名な安宅コレクションによる
国宝2点、重要文化財11点を含む56点の珠玉の名品展が開催されています。

■美の求道者 安宅英一の眼 安宅コレクション■

会期 2008年2月29日(金)~3月20日(木) 会期中無休
時間 10:00~18:00(金、土曜日は20:00まで・入館は閉館30分前まで)
会場 金沢21世紀美術館 石川県金沢市広坂1-2-1
入館料 一般1000円(800円)、大学生800円(600円)
    小・中・高生400円(300円)、65歳以上の方800円
    ※( )内は前売り、20名以上の団体料金

■展覧会概要■
安宅コレクションは、かつて日本の十代商社の一つであった安宅産業株式会社が、
事業の一環として収集した約1000点にも及ぶ東洋陶磁のコレクションです。
その収集を一貫して推進・指導し、厳しい眼をもって比類ないコレクションにまで
築きあげたのが安宅英一氏(1901-94)でした。
安宅氏は同社の取締役会長を務め、その後、相談役社賓として会社の経営に参画しました。
しかし、その足跡は、むしろ美術品コレクター、あるいは第二次世界大戦以前からの
日本のクラシック音楽界のパトロンとして知られています。
 安宅家は、石川県石川郡金石町(現金沢市金石町)の豪家で、英一氏の祖父・幸吉氏の代に
金融業、肥料、衣料などを商って加賀有数の豪商となり、父・彌吉氏は雑貨輸入業に専念、
貿易商の名門、安宅産業の基礎を築きました。
鈴木大拙西田幾多郎の最大の後援者としても知られます。
 同コレクションは、安宅産業の終焉の後、最終的には安宅産業の主力銀行であった
住友銀行を中心とする住友グループ21社から大阪市に寄贈されました。
大阪市はそれを受けて昭和57年に大阪市立東洋陶磁美術館を設立し、現在に至っています。
高麗・朝鮮時代の韓国陶磁並びに漢時代から唐・宋・元・明時代の中国陶磁を主とする
安宅コレクションは質の高さにおいて世界屈指の内容であり、国の内外から高い評価を得ています。
 今回、この門外不出のコレクションから、大阪市立東洋陶磁美術館の監修により厳選された
国宝2点、重要文化財11点を含む56点の珠玉の名品を展示します。
金沢ゆかりの世界的コレクションの里帰り展を通じて、
東洋陶磁の美しさ、楽しさをご堪能ください。

■記念茶会■
日時 3月8日(土)9:00~15:30
主管 (社)茶道裏千家淡交会石川支部
会場 金沢21世紀美術館茶室 松涛庵
料金 お一人800円

■ギャラリートーク
日時 3月8日(土)10:30~、13:00~、15:40~ 各回1時間程度
会場 「安宅コレクション展」展示室内(会場入口前集合)
講師 藪下宏(当館学芸員

■能囃子コンサート:能「安宅」を楽しむ■
日時 3月14日(金)18:30~
会場 金沢21世紀美術館シアター21

http://www.kanazawa21.jp/
金沢21世紀美術館