猪熊弦一郎展 [混乱と秩序]

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1991年11月に開館した猪熊弦一郎現代美術館では画家・猪熊弦一郎が生涯をかけて
描こうとした「バランス」を、「混乱と秩序」を中心にご紹介する展覧会が開催されています。

猪熊弦一郎展 Confusion and Order [混乱と秩序]■

日時 2008年2月3日(日)~3月23日(日) 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで・会期中無休)
会場 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 企画展示室C 香川県丸亀市浜町80-1
観覧料 一般950円(760円)、大学生650円(520円)
※高校生以下・丸亀市内に居住する65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
※団体は20名以上
※同時開催企画展観覧料、常設展観覧料含
主催 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、財団法人ミモカ美術振興財団

展覧会概要
猪熊弦一郎(1902-1993)は、1955年よりおよそ20年に渡ってニューヨークを拠点に活動しています。
アトリエの窓から眺める大都会は、あちこちで新しい高層ビルが建築され、入り組んだ道を大勢の人
や車が行きかい、日々目まぐるしく変化していました。その風景は、雑然としている一方で、
なにか大きな秩序のようなものに従って動いているようにも見え、猪熊の目に美しく映ったのです。
ニューヨークに住み10年が過ぎる頃から、猪熊は都市をテーマに作品を描くようになりました。
都市の美しさ、すなわち「Confusion and Order(混乱と秩序)」を描き始めたのです。
それまでも、またその後も、猪熊がカンヴァスに表そうとしていたものは常に「美」でした。
それも、自分自身が生み出す、これまでにない新しい美を探求し続けていたのです。
同時にそれは「美とは何か」を考え続けることでもありました。
やがて猪熊は「美とはひっきょうバランスだと思う」*という一つの結論を得ます。
そして、その「バランス」を作り出すものこそ「Confusion and Order(混乱と秩序)」 だと
考えたのです。「混乱」と「秩序」は表裏一体であり、自分の混乱に自分なりの秩序を与えるとき
そこに表れる「バランス」がその人の持つ「美」の感覚である画家はそれをカンヴァスに描くのだと。
70年におよぶ画業を通じ、自分だけの表現を求め続けた猪熊ですが、それはニューヨーク時代を経て、
自分だけの「バランス」、言い換えれば、自らの「混乱と秩序」を発見し表すことともなりました。
本展では猪熊が生涯をかけて描こうとした「バランス」を「混乱と秩序」を中心にご紹介するものです。
                                 (公式サイトより転載)
http://www.mimoca.org/
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館