3月例会・長江哀歌

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西京シネクラブとは1990年10月に創立した山口でなかなか上映される機会がない、
世界的な評価の高い単館系新作映画を毎月例会として35ミリで上映・観賞している会です。

この3月例会は昨年、日本で公開された映画を対象にした「第81回キネマ旬報ベストテン」の中で外国映画第1位と
外国映画監督賞に輝き、2006年度ベネチア国際映画祭で「金獅子賞グランプリ」を受賞した「長江哀歌」です。
現在の中国の一大国家事業・三峡ダム建設を背景に、時代の大きなうねりに翻弄されながらも、
日々を精一杯生きる市井の人々を描きます。

■映画内容(goo映画より)■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
三峡ダムの建設のため、水没していく運命にある町、奉節。そこへ船に乗って一人の男がやってくる。
彼の名はハン・サンミン。16年前に別れた妻子を探しに、山西省からやってきた炭鉱夫だ。
様変わりしてしまったこの町で、サンミンは働き口を見つけ、妻探しを続ける。
一方、2年間音信不通の夫を探しに、やはり山西省からやってきた女がいた。

デビュー作から一貫して社会に取り残されていく人々を描いてきたジャ・ジャンクー監督。
『クイーン』などの話題作を抑えてベネチア映画祭でグランプリを受賞したこの新作でも、
その彼の眼差しは変わらない。
日本最大の奥只見ダムの65倍という、世界最大のダムとなる中国・三峡ダム
この一大国家事業は、経済発展の面からすれば人々に大きな貢献をもたらす。
しかしその流域に住む100万人以上の住民が移住を強いられているのだ。
一方、水没を前に解体されていく町には地方から多くの出稼ぎ労働者が集まり、
本作のようなドラマも生まれていく。大きく見れば経済発展はいいことだろう。
しかし世の中は変化を望む人々ばかりではない。
「発展」に乗れずに置き去りにされていく人々もいることを、
ジャ・ジャンクー作品は私たちに気づかせてくれるのだ。

■3月例会 長江哀歌■

上映日  2008年3月14日(金)、15日(土)
上映時間 15日(金)14:30~19:00~、16日(土)14:00~16:30~19:00~
会場 山口県教育会館 山口市大手町2-18

会員・月会費1200円(入会金500円・入会時に2ヶ月分必要)
一般・大学生 前売り券・電話予約1500円、当日券1800円
高校生以下 当日券のみ800円

詳細のお問い合わせは西京シネクラブへ
住所:山口市神田町5-11 山口神田ビル3F
電話:083-928-2688、FAX083-928-2689

http://www.bitters.co.jp/choukou/
長江哀歌公式サイト