仏教美術の黎明 ‐山東省石仏展

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山口県立萩美術館・浦上記念館では5月27日より山口県山東省友好協定締結25周年を
記念して、日本初公開の作品を含む石仏で中国仏教美術の黎明期にあたる、北魏後期から
北斉にいたる各時代の造像表現を展観する作品展が開催します。

山口県山東省友好協定締結25周年 仏教美術の黎明 ‐山東省石仏展

会期 2008年5月27日(火)~7月13日(日)
時間 9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日
会場 山口県立萩美術館・浦上記念館 山口県萩市平安古586-1
観覧料 一般1000円(800)円、学生800円(600)円  
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
※70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料。

主催 山口県立萩美術館・浦上記念館、山東文化庁朝日新聞社yab山口朝日放送
後援 萩市
協力 エフエム山口
出展協力機関
山東省文物局、山東省博物館、済南市博物館、濱州市文物管理所、
青州市博物館、諸城市博物館、臨□県博物館、恵民県博物館

■展覧会概要■

中国山東省の仏教文化は、仏教が朝鮮半島や日本に伝わる際に、重要な役割を果たして来ました。
その山東省では近年、仏教美術史の常識をくつがえす大発見がありました。青州をはじめしょじょう
(しょじょうし)、りんく(りんくょ)、といった地域で、6世紀前半の北魏時代のものから、
6世紀後半の北斉時代に造られた石仏が多数出土しています。

青州市の龍興寺の窖蔵(おおきな穴ぐら)で出土した仏像などは、その量と質の高さによって世間の
注目をあび、20世紀の中国における仏教造像の重大発見の一つにあげられています。
新発見の仏像は、幽玄な世界に誘う痩身の仏・菩薩や光背に躍動する華麗な飛天たちなどの純中国風な
仏像と、肉感的で生命感あふれる純インド風の仏像という、一般的な仏像のイメージとは全く異なる
ものでした。これらの仏像の発見によって、日本はもちろん、東アジアにおける仏教美術の伝播経路や
様式形成について、大きな見直しを迫られることになったのです。

このたびの展覧会は山口県山東省の友好協定締結25周年を記念して開催されるもので、日本初公開の
貴重な作品も展示します。わが国の飛鳥・白鳳時代の仏像にも通じる、おだやかで神秘的な魅力を
たたえた山東省出土の石仏たちは、仏教美術黎明期のなぞを伴って、多くの人を魅了することでしょう。

日本初公開の作品を含む77件の石仏で、中国仏教美術の黎明期にあたる、北魏後期から北斉にいたる
各時代の造像表現を展観します。

http://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/
山口県立萩美術館・浦上記念館