ちまたには「受験テクニック」なんて言葉がありますけど、志望する高校や大学へ入るために
過去の出題傾向から効率良く勉強することは悪いことではないと思います。
だけど、何事でも「○○テクニック」で、やれるほど社会は甘くない…
と、言いたいけれど、美術の公募展でも今の流行や審査員の好みそうなタイプなど、
研究に研究を重ねて出品して、見事、入賞や入選をする人たちがいます。
これは絵で例えるなら5点くらい出品すれば実力の甲乙はつけやすいのですが、
画材が進化し、美術情報が行き届き、そして多様化した現代の美術では、
1点の作品だけを鑑賞して判断するのは厳しいことでしょう。
ただ、公募展テクニックに溺れている絵描き人に会うと派手でなくても
いぶし銀のようなオーラもないから作品と本人が一緒に審査されたら
正しい結果に結びつきそうな気がしています。
ところで、ギャラリーナカノでは11月19日から山根秀信個展を開催します。
■山根秀信個展「遠い風景」■