鎮魂歌

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鉛筆で精密に新聞や自画像、花などを描いていた吉村芳生さん。遅咲きだった画家は、美術とは価値のある人間になるためにあると63年間の人生を通して教えてくれた。それは自らの創作のためだけでなく、私たちも同じように情熱を注ぎ、そうなっていくべきだと教えてくれた。

だから「母校(山口芸術短期大学)の後輩たちにも情熱を忘れずに続いてほしい」と願っていた。これからもずっと響き続ける言葉。昨年12月、教え子たちがお見送りに訪れたのは、その言葉の意味を感じていたからだ。

「アナログな出会い展」には、吉村さんの教え子が参加していた。まだまだ未熟だけど、美術に夢と希望がある。だから素晴らしい未来へ頑張るしかない!

最終日、吉村さんのご子息で画家の大星君が来場。彼女たちに参列のお礼と父の代わりにエールを送った。なんとも美しい瞬間。天国から照れくさそうな声が聞こえそうだ。さあ、吉村さんの思いを胸に、みんなそれぞれに価値を見出していきましょう!