あらゆる事柄には正反、善悪、明暗など、相反する二面性を持ち合わせている。大胆さはずうずうしさでもあって、やさしさはお人よしにもなってしまう。だから例え同じことをしても、その時のシチュエーションによっては、印象や考え方が大きく変わってくる。それぞれ違って感じるから面白いのだ！それを二者択一で判断するのではなく、その間に存在する無限の世界を深めるために美術がある。白と黒の間にはいくつもの物語があって、それに気が付いて表現していくのが美術家の仕事だ。世の中は0か100しかないほど極端なものではない。バランスの良い、美しい曖昧さを作品にして、鑑賞者に楽しんでもらおう。 ※画像は広沢仁君の作品です。
■20年くらい前にムサビを卒業した人たちの展覧会 岡本よしろう（絵画・イラスト）、木村真由美（版画・シルクスクリーン）、種田和宏（イラスト・CGデザイン）、広沢仁（版画・シルクスクリーン）、前田和也（グラフィックデザイン） コーディネーター 岡本温子 日時 2016年3月11日（金）～21日（月・祝）
