球ひろい

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「球ひろい」とは中学や高校の野球などで練習中に、グラウンドの周辺に転がった球を集めることで、主に新入生や下級生に任される役のことだ。この行為は理不尽な雑用係とも言えなくはないが、先輩後輩の人間関係を肌で感じ、また、基本的な動きを学ぶ機会にもなるため、伝統的に続いている。それともう1つ大事なのは、ただ真面目に球ひろいだけを頑張る人と、球ひろいはステップアップの試金石だと考えている人との差が生じること。今の場所から上に行くために、どれくらい真剣なのかが伝わってくる。美術も同じようなもので、ある程度のレベルになるまでには、球ひろいのように地味な状況が続くもの。その内に上手くなるなんて楽観的な気持ちでは後輩たちに追い越されていくだろう。まずは美術の世界を観察して、自分がその社会に空気に慣れて、どの個性を武器に進めていくのか探ることが大切だ。例え今が球ひろいのような状態でも美術の輪にいることを誇りに感じて、ピカソゴッホの球ひろいをするつもりで前向きに創作していこう!

■はやしいくみ個展 キイロトリドリ ■同時開催 イロドリ4人展 佐藤淳美、高松安奈、やまさきゆうり、吉原佐保 会期 2016年5月5日(木・祝)~8日(日) 11:00-19:00(最終日は18:00まで)